ニコンの小型軽量なAPS-Cミラーレスカメラ「Z 50」登場で思うこと ― 2019年10月16日 00時00分00秒
ニコンのミラーレスカメラZシリーズについてはこれが初めての記事ではないかと思う。最初に出たZ7が連写性能がちょっと想定よりも低かったのと、レンズラインナップが揃っていない上に、純正マウントアダプターでAF出来るレンズが限定的なので興味の対象外になっていた。
今回Z7、Z6につづくZ50が発表されたのでちょっと記事を見てみた。
ニコンから小型軽量なAPS-Cミラーレスカメラ「Z 50」登場
上級者のサブカメラとしても 写真家が速報(実写あり)(2019年10月10日デジカメWatch)
APS-Cサイズを出すことについては、カメラサイズが小さくなったり、コストダウンで手に入れやすくなるのなら、それはそれでよいことだと思う。ただ、ZサイズでAPS-C機も出すのだとすると、エントリー機は今後ニコンFマウントのDSLRでは出なくなるのかなぁとも思う。
一番の問題だと思ったのは、Z50はボディ内手ぶれ補正が搭載されておらず、レンズの方に手ぶれ補正機構VRが搭載されているということである。Z7、Z6はボディ内手ぶれ補正があったので、Zシリーズ用のレンズにはVRは搭載されていなかった。ということは、35mmフルサイズ用のZシリーズ用レンズをZ50で使うときには手ぶれ補正は使えないということだ。これはZ50はサブに使えるといっても、レンズの共用は特に望遠レンズなどで難しいということになる。
まあコストダウンしたい気持ちは分かるが、またまたシステムを複雑にしてしまうことになるなぁ。レンズは嵌るが機能制限がありますよというニコンのシステムは懲り懲りだ。今後出るZ50以外のAPS-Cミラーレス機もボディ内手ぶれ補正がないのなら、Zシリーズの35mmフルサイズとAPS-Cはマウントは同じでも、コンセプト的には全く別のラインという位置づけになるのだろうか。
写真は記事とは関係ない。
丸善池袋店(東京都豊島区):Huawei P20 lite(ANE-LX2J)、3.81mm(35mm版26mm相当)、F2.2開放、1/50秒、ISO160、プログラムAE、AWB
こういう人工物で色鮮やかなものはスマホのP20 liteの得意とするところのようだ。
この丸善は書籍は置いていなくて文具とカフェと絵本・キャラクターグッズ・知育玩具・鉄道グッズ・ボードゲームを売っている店になる。
当初ここに書いていた、ViewNX-i Ver.1.3.3 64bitでP20 liteの位置情報が読み込まれない件についてはNikon ViewNX-i Ver.1.3.3 64bitでHUAWEI P20 liteの位置情報が読み込まれない ― 2019年10月16日に独立させました。
コメント
_ タロウカジャ ― 2019年10月16日 15時42分53秒
_ Haniwa ― 2019年10月16日 17時09分43秒
>どうもニコンは、製品開発に一貫性がないようですね。
>販売部門か製品開発部門のいずれかに欠陥があると思います。
私もそう思います。これ、Z50にはFTZアダプターでニコンFマウントのVR付きレンズなら手ぶれ補正が効くのに、ZシリーズFX用レンズではVRがないという矛盾したことにもなりますね。
>製造を止めたニコン1Vシリーズであれだけ試作品の様な物を作ったのに、またFX(Z6、Z7)とは異なるシリーズを作るようですね。
まあ一言でいえば行き当たりばったりなんでしょうね。
>ニコンには、ボデー内手振れ補正、ダストクリーニングをコンパクトで安価に作る技術がまだないのかもしれません。
>ならば、堂々とZ6のボデーにDXサイズの受光素子を搭載して連写速度を限界まで上げたD500のミラーレスカメラを発売すれば良かったと思います。
APS-Cサイズは廉価版・入門編という変な縛りがあるのかもしれません。あるいはどうしても廉価クラスのミラーレスをラインナップしたいという「苦肉の策」なのかもしれません。ただ、将来Zシリーズだけになったときに、FXとDXとでうまくサブシステムなどが作りにくくなりますね。
_ みっち ― 2019年10月16日 17時45分02秒
ボディ内手振れ補正がないのは、単に他社と横並びにしたからだと思います。
先行するフジもボディ内手振れ補正があるのは、フラグシップのX-H1だけ、ソニーもα6600と6500だけです。いずれZ50の上位機種(Z70?)あたりを出して、対応するつもりでしょうけど、果たしてそれまで市場がおとなしく待っていてくれるか...(疑)
>こういう人工物で色鮮やかなものはスマホのP20 liteの得意...
そーですね、違和感ないです。違和感があるとすれば、ガラスで反射しているのに、禿げ茶瓶の大入道の影がないくらいです。(違)
_ タロウカジャ ― 2019年10月16日 19時23分28秒
DXの廉価版、入門機と言えども徹底して作りこみ少し高いがさすがはニコンと言わせる製品を発売すべきである。先行各社と競争してもニコンは廉価版を作るのはへたくそですから。
つまらないコストカットは行わない、販売価格は徹底的に撒き餌価格で発売する。如何でしょうか。
_ Haniwa ― 2019年10月17日 08時28分58秒
>う~ん、こりゃあまた微妙な仕様のが出てきましたね。
>
>ボディ内手振れ補正がないのは、単に他社と横並びにしたからだと思います。
仰るとおりだと思います。
>いずれZ50の上位機種(Z70?)あたりを出して、対応するつもりでしょうけど、果たしてそれまで市場がおとなしく待っていてくれるか...(疑)
私もあとからAPS-Cのボディ内手ぶれ補正ありが出てくるんだろうなとも思いますが、それまでカメラ業界がどれだけ残っているのかという心配はありますね。
>そーですね、違和感ないです。違和感があるとすれば、ガラスで反射しているのに、禿げ茶瓶の大入道の影がないくらいです。(違)
あっ、気づかれましたか。さすがです。正面から撮らないで斜めから撮ったら写り込まないかなぁと思って撮りましたが、入道が写ってしまったので消してあります(笑)。
■ タロウカジャ様
>不変のFマウントと長年付き合って、さらにニコン1マウントで涙を流した者として、Zシリーズに期待するのはAiニッコールより新しいタイプののレンズすべてが露出、ボデー内手振れ補正がアダプターを介して制限付で連動する。
御意に。私もNikon1では悔しい思いをしました。シリーズが終わったのも悔しいですが、なによりもレンズの絞りが次々と壊れるのが悔しいです。
>DXの廉価版、入門機と言えども徹底して作りこみ少し高いがさすがはニコンと言わせる製品を発売すべきである。先行各社と競争してもニコンは廉価版を作るのはへたくそですから。
>つまらないコストカットは行わない、販売価格は徹底的に撒き餌価格で発売する。如何でしょうか。
本当にそう思います。ニコンでのつまらないコストカットはもう長く続いていますが、社内の力関係なんでしょうかねぇ。技術優位のニコンはどこへ行った…
_ ノーネームしたん ― 2019年11月06日 21時08分24秒
手ぶれ補正欲しい人はフルZのサブには出来ないですよね…、
そんなに手ぶれ補正入れるのがデメリットなんでしょうかねぇ、
普段あんまりカメラ使ってない人が製品戦略とか考えてるのかな…。
_ Haniwa ― 2019年11月08日 11時17分07秒
>手ぶれ補正欲しい人はフルZのサブには出来ないですよね…、
>そんなに手ぶれ補正入れるのがデメリットなんでしょうかねぇ、
>普段あんまりカメラ使ってない人が製品戦略とか考えてるのかな…。
他社のAPS-Cサイズミラーレスデジカメにもボディ内手ぶれ補正が搭載されていないことが多いからという理由をどこかで読みましたが、うーん、という感じですね。
APS-CのZシリーズにはマウントアダプター経由でFマウントのVR付きレンズを使ってくれということなんでしょうかねぇ。
どうせキットレンズしか買わねーだろみたい発想なのだとしたら残念です。
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販売部門か製品開発部門のいずれかに欠陥があると思います。
まず製品の位置づけZ50は、D500あるいはD7500のようです。「デジタルinfo 10月13日付」による。
Z50は、①ボデー内手振れ補正がない。イメージセンサークリーニングが付いていない。②電池がEN-EL15シリーズとは異なるタイプ。EL14aでもない。③交換レンズのマウントがプラスチックのようです。④交換レンズのテレ側がF6.3を考えるとZ50は、値段は高いけれどD3500、D5600の仲間です。
曰く、手振れ補正をボデーに入れると大きくなる。イメージセンサーの無いのは説明がないようですがコストカットだと思います。レンズ内手振れ補正は、レンズがどうしても大きくなりますし、手振れ補正の無いレンズもアダプター経由で使う際に不便です。
製造を止めたニコン1Vシリーズであれだけ試作品の様な物を作ったのに、またFX(Z6、Z7)とは異なるシリーズを作るようですね。
ニコンには、ボデー内手振れ補正、ダストクリーニングをコンパクトで安価に作る技術がまだないのかもしれません。
ならば、堂々とZ6のボデーにDXサイズの受光素子を搭載して連写速度を限界まで上げたD500のミラーレスカメラを発売すれば良かったと思います。