エアコンが故障した ― 2019年07月04日 00時00分00秒
荒野の故障ブログへようこそ(泣)。
エアコンが故障して冷風がでなくなってしまった。5月下旬の話だ。忙しくて書けなかったネタだ。
5月下旬に急に暑くなった日があって、久々にエアコンを使った。そうしたら、いつまで経っても冷風がでないのだ。富士通ゼネラルのエアコンだったのでホームページから修理を申し込もうとしたら、ホームページには以下のように書いてある。
https://www.fujitsu-general.com/jp/support/repair/personal.html
修理をご希望のお客様は、ご購入店または、お近くの当社商品販売店にご依頼ください。
※ 販売店様独自の延長保証(長期保証)をご利用される場合は、必ずご購入先の販売店へご依頼ください。
お近くに購入店がない・行けない方、購入店が不明な方
「ホームページ」または「お電話・FAX」で、当社へご依頼ください。
うーん、長期保証の普及のせいなのか、自社の修理部門がアレのせいなのか分からないが、まずは販売店に、と。
それでヨドバシカメラの修理受付に電話してみた。
折り返しヨドバシから依頼された修理業者から電話があった。
機種名を言うと、「その機種は製造から7年以上経っているので部品が手に入らない可能性がある。部品が手に入らないと修理出来ない可能性がある。その場合でも出張料は戴くことになるが、修理を依頼するか?」という趣旨のことを言われた。出張料はいくらか聞くと3500円だという。あら、良心的な価格なのね。
このエアコンは調べると2006年購入で別途10年保証に入っていたが、もう13年目なので、長期保証は関係ない。ただ、たしかに部品はもう保有していない可能性はあるよなぁと思った。しかし、エアコンの機械自体はちゃんと動いていそうだし、3月ぐらいまでは暖房も効いていたのだ。確たる証拠はないが、ガス抜けじゃないかなぁという気がした。
それで、出張料だけを払うことになってもいいからとにかく見に来てくれと修理を依頼した。
来る当日の朝に正確な訪問時間を連絡するシステムなのだが、朝に電話してきた修理担当者も「この機種はもう部品がない可能性があるので、出張料だけ払うはめになるかもしれない。それでも訪問を希望するのか?」ときいてくる。「出張料の件は聞いている。修理不能だと分かるだけでもいいから来てくれ。」と言った。
時間にやってきた修理業者の担当者は「このメーカーは部品保有期間が過ぎるとすぐに部品を廃棄しちゃうんですよ。だからせっかく故障箇所を見つけても修理出来ない可能性が…。」とまたいう。いいからはやく見ろ(笑)。※
それでどうやらガス抜けらしいということが分かってきた。問題はどこから抜けているか、だ。古くなると本体のラジエーターみたいな部分(名前不明)から何となく漏れてくることがあるらしく、そこからの漏れだと部品があるかどうかという問題と部品代が結構掛かるらしい。
修理担当者の話によると、ガス抜け箇所は油が一緒に噴き出すのでそれで分かるという。どうもエアコン本体にはガス抜けの跡がない。次にエアコン本体の裏側の配管の方をチェックしだした。そこにはエアコン本体から伸びた配管と外の室外機とをつなぐ配管のジョイントのようなものがあるはずだった。しかし、それが見えるところにないという。
家の外に出て配管が外に出ているところのカバーを外すが、ジョイントがない。修理のおじさんは「うーん、もしかして壁の中なのか?」とブツブツ言いながら、詰め物の粘土を外していく。そうしたら、丁度壁の中に当たる部分にジョイントがあって、そこの粘土が油で汚れていた。「ここだ。」
どうやらエアコン本体は問題なく、配管の途中のジョイント部分からガスが漏れていただけのようだ。それで、修理代は約3万円との見積りをだした。それで、3万円ぐらい掛かりますが修理しますか?という。そりゃ修理するでしょ。このエアコンは200Vで動く大きな部屋用もので、買い直すと3万円じゃ買えないよ。修理進行を指示した。そうしたら、用意してもう一度来るという。えー、1回で終わらないのかよ。
再度日程を調整して、配管を修理してガスを充填してもらうことになった。
今度は配管をばんばん外していく。ジョイント部分をみると、本当はジョイントの前後はなるべく一直線にしておかないといけないのにジョイントのところが少し曲がっていた。そうなるとジョイントに均等に力が掛からないのでガス抜けの原因になりやすいという。
外してみたらジョイント付近にクラックが数cmも入っていた。これではガスは全部抜けているはずだ。
それで配管をこんどはジョイント部分をなるべく直線になるようにもういちど新しい部材でやりなおしてガスを充填して完了。結局修理費は税込2万8千円余だった。
それで、エアコンはまたよく効くようになったとさ。めでたしめでたし。
※富士通ゼネラルの名誉のために書いておく。この修理担当者が1回目の修理訪問から戻って念のためにラジエータ部分の部品の発注を掛けたら、部品があったそうだ。製造後13年でも部品はあったことを書いておく。
【関連追記:2021年6月27日】2シーズン使った後にまたガス抜けしたのでダイキンのエアコンに買い換えた。
修理したエアコンは2シーズンでまたガス抜けに ― 2021年06月27日参照。
【関連追記ここまで】
写真は記事とは関係ない。
三国峠(標高1740m、長野県川上村・埼玉県秩父市):Ricoh GR、18.3mm(35mm版28mm相当)、F5.6、1/200秒、プログラムAE、ISO-AUTO(ISO 100)、AWB、画像設定:スタンダード、マルチAF
旧中津川林道(秩父市道大滝幹線17号線)が終わって長野県側の標識。標識にアウトドア系のステッカー貼るのはやめよう。千社札じゃないんだから。
川上村側は、この旧中津川林道に通じる村道を県道に昇格させて秩父まで快適につないで欲しいらしい。20年以上前からそういう趣旨の看板がもう少し麓側にある。そうなると18kmに及ぶ未舗装部分がなくなりそうなので、個人的にはこのままにしておいて欲しい。ここが県境でなければもっとはやく実現していたかもしれないね。
三国峠(標高1740m)から川上村側に下りていくと千曲川の源流が近い。なお、この車道の三国峠は、車道になる前の三国峠とは位置が違うようだが、「旧三国峠」というものは地図上になく、現在の車道の三国峠のみが三国峠と呼ばれているようだ。三国峠の三国とは、信濃国(長野県、信州)・上野国(群馬県、上州)・武蔵国(埼玉県、武州)3国。三国山(標高1834m)が3県境にあたる。
南方の甲武信ヶ岳(標高2475m)は、甲斐国(山梨県、甲州)・武蔵国(埼玉県、武州)・信濃国(長野県、信州)の3国。このあたりは4県境が近い場所だ。
コメント
_ タロウカジャ ― 2019年07月04日 09時14分42秒
_ いつもとおりすがり ― 2019年07月04日 12時19分39秒
>このエアコンは調べると2006年購入で別途10年保証に入っていたが、もう13年目
平均的寿命ですね。自分のところも、そのくらいの期間で壊れました。で、やはり、修理ではなくて、買い替えに。
エアコンも新しい機種程、省エネで効率もいいので、割り切りが必要かと。(2000年代以降の家電には、「長持ち」は期待しない方がいいと思います)
_ いつもとおりすがり ― 2019年07月04日 12時27分14秒
二、三万円で済むなら、修理ですね。それ以上なら、買い替えに。
自分の場合、買い替えで室外機の音が嘘みたいに静かになったことは良かったです。笑
_ めがねのパイロット ― 2019年07月04日 21時43分26秒
最近は本領発揮の記事が連続していますね。
盛夏前に盛況なご様子で何よりです(違)
私のアパートのエアコンも効きが悪いです。
見ると2003年製造です。
使うのは夏のみ。
あとは、暗室作業するときに空気の入れ替えで送風のみ作動させます。
あー、じゃもう買い替えか何か、大家さんに相談するしかないのかな・・・
_ ノラ猫軍将軍山本ミケ六 ― 2019年07月05日 14時20分22秒
Haniwa氏よ!、我々を敵にまわすとどうなるか恐怖せよ!!、
しかしそういう部分だけなら技術を持っていればもっと安く修理できるんでしょうけど、暑い中作業の労苦と思えばまあ納得ですよ。
_ Haniwa ― 2019年07月11日 20時00分27秒
■ タロウカジャ様
>修理部品の保有は、メーカーにとってかなりの負担だそうです。保有期間中に塗料等の>安全基準が厳しくなるとすべて廃棄し新たに適合品を製造して保管することになるそうです。
でしょうね。環境基準がどんどん変わる昨今ではかなりきついと思います。
今回は部品交換にはならなかったですが、13年目でも部品があったそうなので、富士通ゼネラル偉いと言っておきます。
>ただユーザーとしては、少しの負担で修理できるならと思うのも当然です。
>型番が変わっても互換性を持たした部品にして頂くと良いんですが、メーカーは新製品を売りたいでしょうね。
内部の部品はしばらくは互換性持たしてくれるとありがたいですね。
まあ、新製品売りたい気持ちは分かりますが、そんなにぽんぽん買い換えられませんからね。
>プリンターはメカがしっかりしていてもプリントヘッドが製造中止になると廃棄しなければなりません。
>特にパソコン関係の物はサイクルが短いですね。
プリンタは今使っているエプソンPX-G930がロングセラーだったので私も何度かメンテに出しながら使っていますが、次はせめてB4がプリントできるものにしたいですね。スキャナも最低B4可能なものにしたいです。実際にはA3対応ということになるんでしょうが。
>老婆心ですがあのライカMシリーズの電子部品の供給はどうするのでしょね、M4あたりまでは修理代が高いのを我慢すれば修理ができるようなので孫の代まで使えると聞いたこ>とがありますが、最近のデジタルカメラのM型は無理だと思います。70万円のM型ボデーでも故障すると、単なる置物になるのでしょか。
ライカは売値が高いのでなんとでもできるような気がします。
出荷台数も少ないでしょうから、高い修理代で一台ずつなんとかすればいいレベルじゃないですかねぇ。取ってある部品も劣化するぐらいになったら諦めるんでしょうかねぇ。
金持ち相手の商売ですからもう1台買えるぐらいの値段でごっそり中身の新しい部品用意してくれるかもしれませんね(笑)。
_ Haniwa ― 2019年07月16日 16時03分53秒
■ いつもとおりすがり様
そうなんです、寿命かなぁとも思いましたが、故障箇所を確定しないまま買い換えというのもなんかすっきりしないので、とりあえず修理に来てもらうことにしました。
3万円なら修理ですよねぇ。分解しているところを見ましたが、メカ部分は単純な構造のようでした。次に壊れたら諦めて買い換えますか。
■ めがねのパイロット様
「本領発揮」(泣)。いや、本領ではないはずなんですが…(泣)。
>私のアパートのエアコンも効きが悪いです。
>見ると2003年製造です。
エアコン内部に埃が詰まってたりしませんかねぇ。
うちの今回修理した機種は本体部分には故障がなかったので、修理屋さんは本体は元通りに組み直すだけでした。しかし、分解に立ち会っているときにラジエター部分の見えない部分に海苔やわかめのようなものが詰まっているところがあるのに気づきました。
それで、その見えにくい場所にマジックリンなどを吹き付けて、霧吹きで水を拭いて流し去ってしまったところ、風量も回復してよく冷えるようになりました。もっともその後冷夏でそんなには活躍はしていないんですが。
エアコンのクリーニングとガスの点検をお願いするのがよいような気がします。
ちなみにうちには90年代のエアコンも現役です(笑)。
■ ノラ猫軍将軍山本ミケ六閣下
>蚤に命令してジョイントに噛みついて…という工作が上手く行ったようですねぇ、
>Haniwa氏よ!、我々を敵にまわすとどうなるか恐怖せよ!!、
あんな銅の管を噛みきるとは…ノラ猫軍配下のノミ、おそるべし(笑)。
>しかしそういう部分だけなら技術を持っていればもっと安く修理できるんでしょうけど、暑い中作業の労苦と思えばまあ納得ですよ。
管の溶接とかしてましたし、ガスも専用の器具で充填と圧力検査していましたから、ちょっと自分では無理ですね。道具揃えても次いつ使うか分からないですし。これはもう業者さんに頼むべき案件ですね。
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ただユーザーとしては、少しの負担で修理できるならと思うのも当然です。
型番が変わっても互換性を持たした部品にして頂くと良いんですが、メーカーは新製品を売りたいでしょうね。
プリンターはメカがしっかりしていてもプリントヘッドが製造中止になると廃棄しなければなりません。
特にパソコン関係の物はサイクルが短いですね。老婆心ですがあのライカMシリーズの電子部品の供給はどうするのでしょね、M4あたりまでは修理代が高いのを我慢すれば修理ができるようなので孫の代まで使えると聞いたことがありますが、最近のデジタルカメラのM型は無理だと思います。70万円のM型ボデーでも故障すると、単なる置物になるのでしょか。これは、ニコン1シリーズの製造休止どころの問題ではないです。HANIWA氏のエヤコン修理の顛末を読んで気になったところです。