RSタイチRSP104クイックスタンド購入 ― 2018年06月05日 00時00分00秒
バイク用のメンテナンススタンド、RSタイチRSP104クイックスタンドを購入した。
Honda CRF250Lのようなオフロード系のバイクにはセンタースタンドがなく、サイドスタンドしか無いのが普通である。センタースタンドがないと、チェーンの掃除とか、タイヤを外すといった場合に不便である。
うん十年前にバイクに乗っていた頃は、日本酒用のプラスチックケース(1升瓶6本用)※を、当時よくお酒を買っていた近所の酒屋さんでタダでもらって使っていた。これはバイクに乗らなくなって引越しの際に処分した。※「P箱」とか「清酒専用通箱」というらしい。
それで、今のバイクに乗るようになってチェーンのメンテナンスには、サイドスタンドの反対側につっかえ棒のようなスタンドを入れて使っていた(これも、うん十年前に買ったもの)。これは持ち運びにも便利で、もともとは出先で修理するとき用なのだと思う。この携帯型スタンドの弱点は、チェーンのある側と反対側に入れると後輪が持ち上がるのはよいのだが、チェーンのある側がさらに下を向くのでチェーンにアクセスしにくくなることだ。バイクの右側にスタンドを入れてバイクを左側に傾けると、左側にあるチェーンが下を向いてしまうのである。
やっぱりエンジンの下あたりに入れて持ち上げる方がいろいろと便利だよなぁと、日本酒ケースが売っていないか探してみた。日本酒ケースって問屋さんとかメーカーが所有しているもので、酒屋さん(酒小売店)が勝手に売ったりできないもののようだ。売ってるのを見つけたが、6千円ぐらいした。
だったらちゃんとしたメンテナンススタンド買うか、となった。
昔からこの手のスタンドは2万円近くした。どちらかというとこの数十年で少し安くなっているぐらいだ。RSタイチRSP104クイックスタンドが評判もよく、かつラフアンドロードの通販ではよそよりも3千円近く安いので、ラフアンドロードの通販で買った。送料は無料だった。
このRSタイチRSP104クイックスタンドの特徴は、上部が2本のバーになっていることと、そこにゴムの筒がついていることと、ダンパーがないことだ。
上部が2本のバーになっていることで、エンジンの下にアンダーガードを付けていて凹凸があるような場合でも安定して載せられるメリットがある。ゴムはよくみるとBRIDGESTONE JAPAN EXCEL COLOR φ15 1.0MPa(10.2kgf/c㎡)と書かれており、これはブリジストンのゴムホースのようだ。この部分の交換部品は簡単に安く手に入りそうだ(違う色のホースに変えたりもできそう)。
ダンパーがないのは降ろすときに問題になりそうだが、説明書では左足をレバーに載せたまま右足でロックを解除しろとあり、言われるままにすると特に急にバイクが下がることもなくすっと降りる。
逆に、上げるときはそんなに足に力を入れなくてもすっと上がる。上がりきると自動的にロックが掛かる仕組みになっている。CRF250Lの装備重量は144kgだがそんなに体重を掛けなくてもバイクは上がる。作業中に間違えてロックを外してしまわないようにロック機構には蝶ねじがついている。
このRSタイチRSP104クイックスタンドの耐荷重は200kgまでなので、たいていのオフロード系バイクなら使えると思う。ロード系やアドベンチャー系で排気量の大きなものは耐荷重を超えるかもしれない。Honda 400Xだと194kgなのでOKだが、NC750XだとABSやDCTなしモデルでも218kgあるのでアウトだ。CRF1000L Africa Twinも一番軽いモデルでも240klgあるのでアウトだ。重いバイクにはそれ用のスタンドを買うべき。これは100kgそこそこのレーサー用でトレールにも使えるように耐荷重200kgにしたというコンセプトのものだと思う。
あと、CRF250Lなどのトレール(デュアルパーパス)バイクでは、最低地上高がこのスタンドの一番縮んだ状態よりも低いので、そのままではスタンドがバイクの下にうまく入らない。これは、2本のゴムチューブ部分が活躍する。チューブが回転するので、滑らせるように載せると簡単にバイクの下にスタンドが入る。このときゴムチューブの範囲内からアンダーフレームやアンダーガードがはみ出ないように注意。
なお、RSタイチRSP104クイックスタンド本体の重量についてどこにも情報がないので書いておく。本体は実測7.3kgだ。梱包状態で8.1kgあった。梱包段ボールサイズは横465mm×縦328mm×高さ355mmだった。直接買いに行く場合は、キャリアがあればバイクにもぎりぎり乗せられる感じ。
一部のインプレで溶接が汚いというものがあったが、私のものはきれいというほどではないが、普通の溶接痕だ。触って引っかかるようなものもない。
なお、写真でCRF250Lのシフトペダルが1段上向きにセットしてあるのは、オフロードブーツが大きくて、ノーマル位置だと足先がペダル下に入らないからだ。レース用の機種だとシフトペダルがもう少し長いのでノーマル位置でもブーツが入るのだが、レース用機種のシフトペダルはゴムカバーがないので普通の靴で乗ったときに靴が傷む。それでこんな上向きにしている。普通の靴で乗ったときにはトライアル車のようなシフト操作になってしまうが。
また、写真でCRF250Lのブレーキペダルの位置が下げてあるのは、トレールモデルはステップとシート上部の間隔が狭いために足が窮屈になるので普通に載ると足先が下がり気味になるため。要するに身体とバイクのサイズが合っていないんだろう。ハイシートにすると足の窮屈さは解消すると思うが、そうすると足付き性が悪くなって立ちゴケし易くなってしまう。信号待ちのないレーサーならハイシートでもよいのだろうが、街中走るトレール(デュアルパーパス)だと、足付きが悪いのはかなり危険。いまでも交差点で左足の付くところが窪んでいたりするとバランスを崩しそうになることがある(おっとっとみたいな)。
ちなみにチェーンの手入れは基本的にYAMAHAのスーパーチェーンオイルドライ(ホワイト)を使っている。こういうルブではなく、オイルを付けるメンテナンスと迷うところだが、某スポーツ撮影などで雨の中を乗ったりすることがあったので、チェーンルブのメンテを基本にしている(ルブの方が雨でも流れにくい)。スーパーチェーンオイルドライ(ホワイト)は、色が白いのでどこに塗ったかが分かりやすいのと、長持ちなのとチェーンの固着がないのがよいと思っている。うん十年まえに使っていたチェーンメーカー製のドライタイプのルブ(青い透明の飴みたいなルブだった)は飛び散らないのはいいのだが、チェーンの固着が発生しやすかった(レース用を謳っていたのでツーリング用途には不向きだったのかも)。他のメーカーのルブは固着しないが飛び散りが激しかったり一長一短であった。
雨の中を乗らない、いちどに500kmも走らないというのであればオイルメンテの方が見た感じもよいと思う。私は最近は頻繁にツーリングに行くことはないが、行った場合には300km以上は走るのででルブを使う。途中でチェーンに給油するのは面倒なので。ルブだと500kmぐらいは大丈夫。でもクリーナーで掃除しないと「ルブう○こ」と呼ばれる黒い油の固まりができるので、ルブはルブで面倒ではある。たまに大規模に掃除する必要があるのか、まめにちょこちょこと給油するのかの違いですな。
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