KTC トルクレンチ デジラチェGEK060-R32018年02月20日 00時00分00秒

KTC トルクレンチ デジラチェGEK060-R3

この間月崎トンネルに行ったときの記事のコメントに、バイクのフロントブレーキホースがナビの背面に付けたタイラップと干渉して傷になったから予防的にブレーキホースを交換すると書いた。月崎トンネル(千葉県市原市) ― 2018年02月07日のコメント参照。

それで、ネットで純正のブレーキホースやらワッシャやらブレーキフルードを購入して、先週末には無事交換した。パーツ番号と購入価格を書いておく。バイクはHonda CRF250L(JBK-MD38)の2014年型。2012~2016年までは同じ型番のバイクである。なお、バンジョーボルトは使い回しでよいとされている。

バイク:Honda CRF250L(JBK-MD38)
45125-KZZ-901 ホースCOMP.,フロントブレーキ 4,633円(税込)
90545-300-000 ワッシャー,オイルボルト 194円×4=776円(税込)
Honda(ホンダ) ブレーキフルード ウルトラ BF DOT4 0 1L 1,461円(税込)
合計6870円(税込)

それで、古いブレーキフルードを抜いて、ブレーキオイルボルトを緩めて前のブレーキホースを外す。フルードを抜くにはキジマ ブレーキオイルチェンジャー105-305 ― 2017年03月16日で紹介した器具を使った。その後、新しいブレーキホースと新しいワッシャをオイルボルト(バンジョーボルト)で取り付ける。

このとき、バンジョーボルトは12mmのボルトなのだが、締め付けトルクはサービスマニュアルによると34N・mである。これは12mmのボルトとしてはかなり強い力で締めることになる。同じ12mmボルトのエンジンオイルドレンボルトの締め付けトルクは24N・mで、これは市販の12mmと14mmのコンビネーションめがねレンチ(全長23cmぐらい)の端っこを持って大人の男の人がこれ以上締まらなくなるまで締めた感じが24N・mである。

この、ブレーキバンジョーボルトはそれよりも10N・mも大きな力で締め付けるようにサービスマニュアルに書いてある。しかもブレーキという最重要保安部品である。

ということで登場するのがトルクレンチである。トルクレンチとは、ボルト・ナット等のねじ規定のトルク値で締め付けるための工具のこという。学生の頃は友人がエンジンをばらすためにダイヤル型のトルクレンチを買ったので、それをよく借りていた。その友人はバルブスプリングコンプレッサーまで持っていて貸してくれた。
トルクレンチ選び方講座(KTC)

最初、CRF250Lを自分で整備するためにプレセット型の安いトルクレンチを買おうと思った。しかし、トルクレンチはトルク測定範囲が広くないのだ(だいたい5倍ぐらい)。私が主にトルク管理したいのは、ブレーキ関係とエンジンオイル関係とアクスルナットあたりである。ブレーキホースは34N・mでエンジンオイルドレンボルトは24N・m、リアアクスルナットは88N・mである。サービスマニュアルには、ほかに6.0~20N・mぐらいのトルク指定のものがたくさんある。

KTCの場合だとプレセット型トルクレンチは5~25N・m と10~50N・mと20~100N・mの3種類で、5~25N・m と20~100N・mとを買っておけばなんでも使えそうだ。しかし、KTC以外の安いメーカーのものでも2本買うと、KTCのデジタル式のトルクレンチが買えてしまう。KTCのプレセット型トルクレンチはデジタル式と値段は変わらない。それで、大きなトルクの方は諦めて、12~60N・mのデジタル式のトルクレンチ1本を買うことにした。

KTC トルクレンチ デジラチェGEK060-R3は、精度保証範囲が12~60N・mなのだが、プレセット値は6.0N・mからセットできる。12N・m未満は不正確になってしまうが、手で適当に締めるよりははるかにトルクが管理できるはずだ。GEK060-R3では60N・mを超えた値はプレセットできない。これは諦めよう。

以前乗っていたDT200R(3ET)でもブレーキホースを自分で交換したことがあるのだが、そのときはトルクレンチを持っていなかったので、サービスマニュアルを見て適当に締めていた。そうしたらホース交換して2週間ぐらい乗っていたら、バンジョーの根元付近がしっとりとブレーキフルードで濡れていたことがあった。若かったな(笑)。こりゃいかんと強く締め付けたら以後そういうことはなかったが、ブレーキホースのバンジョーは思った以上に強く締める必要があるのであった。

フロントブレーキはレバーのホルダーをハンドルに対して緩めに締めている人が多いと思うが(転倒時のレバー保護のため)、緩んだホルダーのままでは34N・mの締め付けはできないぐらいの強い締め込みなのだ。DT200R(3ET)のときもブレ-キレバーホルダーを強く締め込んだ後にバンジョーボルトを締めないと締められなかった。

あと、エンジンオイルの交換をあんまり信用できないところに頼んだら、ドレンボルトを思いっきり締められてクランクケースにクラック(ひび)が入ったという話は時々聞く。その場合、クラックはエンジンオイル交換直後には分からず、オイルが少し漏れてきて初めて気づくというパターンが多い(駐輪場所のオイル染みとか車体のオイル跡とか)。そうするとそのクラックが信用できないオイル交換のせいかどうか分からなくなって補償請求もできないことになる。それだったら自分でトルク管理してエンジンオイル交換した方がマシ。クランクケースにひび入って交換になったら、エンジンばらさないといけないから、部品代だけでなく工賃がかなり高額になる。たかがオイル交換だが、失敗すると悲惨なのである。

信頼できるバイク屋さんに全部依頼する人はこういう道具は不要だと思うが、自分で安全確実に整備したい人はトルクレンチは1本あってもいいと思う。問題はトルクレンチとサービスマニュアルを持っていると、次はエンジンをバラしたくなってくることである(笑)。や、やらないぞ、そんな面倒なことは…。

KTC トルクレンチ デジラチェGEK060-R3は、評価も高いプロの道具である。使い心地を素人の私がどうのというものではないが、音でトルクを教えてくれるので、液晶表示が見えないような姿勢でも規定トルクで締め付けられるので便利である。規定トルクに近づくと、ピッピッピッと音が鳴り赤いLEDも点滅する。さらに近づくとピピピピピとなり、規定トルク付近でピッーという連続音になる。エンジンオイルドレンボルトのようにエンジンの底に付いたボルトでも手だけ入れて回して規定トルクで締められる。取扱上の注意は、濡らしたり衝撃を与えたりしないようにということと、温度変化の激しい場合は電源をその都度入れ直すことぐらいだ。

そういえば、去年にエキゾーストパイプの錆落としをしてから排気音が少し小さくなったような気がする。Honda CRF250Lのエキパイが錆錆に ― 2017年09月16日参照。このエキパイの取り付けボルトはかなり固く締まっていたが、取り外した後の写真(上記リンク先記事の2枚目の写真)を見ると、ガスケットが潰れて排気漏れがあったのではないかなぁ。整備の前後で音は静かになったのは明らかだ。もともと音の静かなバイクなのだが、さらにアイドリングが静かになった。あと、エキパイ整備前よりも低速トルクもあるようになった気がする(燃費も少し向上した)。このバイクは各部をバラしてトルク管理して組み直すとよいのかもしれない。しかし、や、やらないぞ、そんな面倒なことは…。

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