GPSロガーGT-740FL(Sport LogBook)を買った(追記あり) ― 2018年01月10日 00時00分00秒
この間久々にSONYのGPSロガーGPS-CS1Kを使ってみたのだが、なんかログがきちんと取れていなかった。もともと感度があまり良くない機種であったし、断面形状がおむすび型でアンテナ面が上を向きにくいという頭悪い設計なので、ログが飛び飛びに記録されているということはよくあった、しかし、今回はかなりログの取得が悪く、駅でじっとしているときぐらいしか取れていなかった。以前は寝台特急北陸の車内でログが採れたりしていたのに。
鉄道写真にも便利!「デジカメ用GPS」の使い勝手を検証:前編(日経トレンディ) ― 2009年06月11日
SONY GPS-CS1Kでデジタル画像に位置情報 ― 2007年02月27日
それで、D300の時は望遠でスポーツ写真しか撮ってなかったのを、D300SにしてAF-S DX NIKKOR 10-24mm f/3.5-4.5G EDを買って日常の広角撮影もD300Sで撮ることにしたら、ニコンのGPSユニットGP-1Aが欲しくなった。
ところがGP-1Aは2016年中に販売終了になって、後継品もないままになっている。Nikon 1 Vシリーズ用のGPSユニット GP-N100ならまだ現行品で買えるのだが、Nikon 1は1 NIKKORレンズの絞りが動かなくなる持病があるので、もうこれ以上お金を掛けないことにしたのでGP-N100を買うのはどうかと思う。そもそも一番重宝していた1 NIKKOR VR 10-100mm f/4-5.6の絞りが壊れて3万6千円の修理見積もりで修理を諦めたので、Nikon 1で撮影することも少ないのだ(ニコン新宿SC行ってきた(その1) ― 2017年09月26日参照)。家人がNikon 1 V1と1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6愛用してなかったらNikon 1全部売り払ってやろうかと思うぐらいだ。たいした金にはならないだろうが(泣)。
ここでもニコンのあべこべが発動してるんだよなぁ。デジタルはどこかほかの会社の製品に移行したい。所有のMFレンズがそのまま使えそうなSONYαなんかよさそうだなぁ。SONYαに移行するために絞り環ありのレンズ中心に買っていたようなものかもしれない。そうだ、そうに違いない…。
ああ、話が逸れた。GPSの話だった。GP-1Aは中古でもたまにしか出てこないので、どうしたものかと思った。
Nikon ViewNX-iはいろんなGPS機で採ったログが取り込めるようなので、まず、androidタブレットのNexus7(2012)にGPSロガーアプリを入れてそのログを使うという手がある。しかし、スマホと違ってタブレットは常時電源入れたりしていないんだよなぁ。
ほかには、バイク用ナビSWC RM-XR550XLをGPSロガーとして使う手がある。このRM-XR550XLのGPSはかなり正確で何車線かある道路のどの車線を走ったのかまで分かるぐらいきちんと捕捉している。もっともナビで精度が悪かったら側道と本道の区別が付かなくてちゃんとナビゲーション出来ないから、当たり前といったらあたり前なんだろうが。しかし、バイク用ナビRM-XR550XLは重い。それで内蔵電池だけだと10時間しか持たない。画面をスリープさせればもっと持ちそうではある。ただ、やっぱりバイク用ナビはやっぱりバイクに付けてバイクから電源取りながら使うものだよなぁ。RWCのX-RIDEナビが進化中 ― 2017年10月20日と記事中のリンク先参照。
それで、なにかよいGPSロガーがないかと検索したら、秋葉原の秋月電子通商が輸入販売しているGPSロガーGT-740FLが感度も良く手頃な値段だという評判だった。
GPSロガー GT-740FL (Sport LogBook)(秋月電子通商)
↑なぜか英数字が全角で気になる。
値段は税込4,450円だ。SONY GPS-CS1Kがたしか1万円ぐらいしたことを考えると安い。
ということで買ってきましたGPSロガーGT-740FL(Sport LogBook)。内容は、GT-740FL本体とネオプレーン製の腕に付ける用のホルダーとドライバやソフトウェア(CanWayなど)の入った8cm CD-ROM。
なお、GT-740FL_user maual.pdfには充電中はYellow LEDと書いてあるが、私のGT-740FLは充電中は緑色のLEDが点く。GT-740FL DataSheet_V6.2.pdfの方にはGreenとあるので、途中でLEDの仕様が変わったのかも知れない。
最初に充電するときは4時間ぐらい掛かると書いてあったのだが、自分のはUSB充電器(これは付属していない)に挿すと緑のLEDが点灯して2時間ぐらいで充電が終わった。充電が終わるとLEDは消える。
PCにはあらかじめドライバとCanWayソフトウェアをインストールしておいた。GT-740FLの電源マークのあるあたりを長押し3秒で電源が入って青色LEDが点灯する。これで窓際や屋外で放置しておくと数分で青色LEDがゆっくり点滅するようになる。これでGPS衛星が捕捉されていてログが採られていることになる。電源マークと違う側の衛星マークの方を押すとその地点がマークされるらしい。本体の青いゴムの部分は真ん中にLEDがあり、その上下に2個のボタンがあることになる。
少しGPSログが採れたので、ドライバインストール済みPCのUSB端子に電源ONのままのGT-740FLを挿す。CanWay(Version 1.1.12)の「軌跡読み込み」を押すとGT-740FL内のログが表示されてどれを取り込むか聞かれる。このときに「軌跡読み込み」のタイムゾーンは必ず(UTC)協定世界時にすること。そうしないと取り込んだログの時間がずれる。CanWayをインストールするときに日本語を選ぶとデフォルトでタイムゾーンが"(UTC+09:00)大阪、札幌、東京"になっているので、軌跡読み込みの際も"(UTC+09:00)大阪、札幌、東京"になってしまう。しかし、取り込むデータはUTCにしておかないとそれを元に各種アプリケーションが時差を計算してしまうので、-9:00や-18:00になってしまう。ここは要注意というかCanWayソフトの設計ミスだろう。PlaymemoriesやViewNX-iなどでもログ自体はUTCのデータで取り込んでそれを時差計算するようになっている。取り込むときに時差を計算したらいつのデータか分からなくなってしまう。常にUTC協定世界時のデータでないといけないと思う。【追記】CanWay Ver1.1.12で軌跡読み込みしたデータをエクスポートしたGPXファイルの中身を検証したところ、UTCで取り込んでもUTC+09:00で取り込んでもデータは同じくUTC(タイムゾーンZ)で書かれているようだ。従って軌跡読み込みの際には任意のタイムゾーンで大丈夫なようだ。【追記ここまで】
【追記:23:50】
どうもCanWayを起動するたびにCanWay上で表示される軌跡の時間が9時間変わってしまう。そのログをGPXなどにエクスポートすると9時間ずれてしまう。おかしい。ログの読み込みとエクスポートに何かバグがあるように思う。取り込んだログはWindows7の場合、拡張子無しで"C:\Users\ユーザーアカウント\AppData\Local\CanWay\data\binary\何かの数字"の下にあるので、それをどうにかして他のソフトウェアで変換した方がよさそうだ。なんだか困ったソフトウェアだな。【追記ここまで】
【追記:2018年1月11日01:18】
こんな時間まで掛かってしまった。結局、CanWay Ver.1.1.12でGT-740FLのログを取り込むときにに「軌跡読み込み」のタイムゾーンは必ず"(UTC)協定世界時"にすることとエクスポートのときもタイムゾーンは必ず"(UTC)協定世界時"にすることの2点を守らないと、エクスポートしたデータの時間がUTC-9時間とかUTC-18時間になってしまう。「軌跡読み込み」のタイムゾーンは必ず"(UTC)協定世界時"にすることとエクスポートのときもタイムゾーンは必ず"(UTC)協定世界時"にすることの2点を守れば、エクスポートしたファイルはきちんとUTCで書かれていて、他のソフトウェアで読み込んでも時間のズレはない。
【追記:2018年1月11日8:25】
CanWay 1.1.12のツール→オプション→基本情報のところのタイムゾーンを"(UTC)協定世界時"にしておくとよい。ここを"(UTC+9:00)大阪、札幌、東京"にしておくと軌跡読み込み時にいちいち"(UTC)協定世界時"に直さないといけないし、時間ズレのミスに繋がりやすい。【追記ここまで】
【追記:2018年1月11日15:45】
別のPCでCanWayに軌跡読み込んだデータを読み込み直そうとして、CanWayのディスクに消しゴムマークのものを押したら、GT-740FL内のログが削除されてしまった。CanWay内に取り込んだ軌跡を削除するときは上にある「軌跡」のメニューから「軌跡削除」をする。これ、分かりにくいな。
それで別PCのCanWayの軌跡ログからGPXファイルでエクスポートしたものを、インポートしたらやっぱりUTC-9時間狂っている(何を行うときも全てUTC協定世界時にしていたにもかかわらず)。そのPCで直接GT-740FLから軌跡読み込みしたものはUTCで読み込めているのだが。このCanWayというソフトウェア、かなりアカン奴や…。時間で撮影画像とマッチングさせるんだから時間ずれるとマッチングできない。しかもこのGT-740FLから直接ログをコピーすることはできず(仮想ポートで動いているようだ)、取り込むにはCanWayを使うしかなさそうなのがアレ過ぎる。せっかく前機種のGT-730FLよりも高感度なのに…。【追記ここまで】
【追記:2018年1月12日】
CanWay 1.1.12はGT-740FLのログを取り込んだ後にタイムゾーンをいじるとCanWayで扱っているローカルデータを変更してしまうのではないか(タイムゾーンをいじってるとCanWay上で表示されるログの時間が-9時間になったりUTCになったりする)。GT-740FLからCanWayで軌跡をUTCで取り込んだらその場ですぐにUTCでGPXファイルなどの汎用性のあるファイルにエクスポートしたら時間はUTCのままのようだ。これを一旦CanWayを終了した後にエクスポートすると-9時間になったりする。"C:\Users\ユーザーアカウント\AppData\Local\CanWay\data\binary\何かの数字"にある生データは変更されていないのになぁ。CanWayは根本設計に問題があるのかなぁ。とりあえず取り込んだらすぐに汎用性のあるファイル形式でエクスポートすることにする。【追記ここまで】
GT-740FLの精度などはまたこんど。もう少し使ってみてから報告したい。
【関連追記:2018年1月15日】
感度や精度はかなり良い。CanWay 1.1.12とGT-740FLはタイムゾーンを触らなければなんとかなる(解決編) ― 2018年01月15日
【関連追記ここまで】
【追記】
GPSユニット GP-N100に触れたから、ここに書いてしまおう。GPSユニット GP-N100はアシストGPS(A-GPS)にも対応していてよいのだけれども、Nikon 1カメラのうちマルチアクセサリーポートのあるV1,V2,V3でしか使えない。しかもマルチアクセサリーポートにGPSユニット GP-N100を装着すると、スピードライトが装着できなくなる。Nikon 1 V3のようにマルチアクセサリーポートに電子ビューファインダーDF-N1000を装着する機種だと、EVF(電子ビューファインダー)付けているとスピードライト(ストロボ/フラッシュ)もGPSユニット GP-N100付けられない。しかもこのマルチアクセサリーポートは互換性がない。通常のスピードライトをNikon 1シリーズで使うこともできないし、GPSユニット GP-N100をほかのニコンのデジタル一眼レフで使うこともできない。「嫌がらせのニコン」全開ですな。
【関連追記:2018年1月11日】
GPSロガー GT-740FL(Sport LogBook)は加速度センサーがネックか ― 2018年01月11日
【関連追記:2018年1月12日】
GPSロガー GT-740FLのCanWayの代わりにGPS PhotoTrackr ― 2018年01月12日
【関連追記:2018年1月15日】
CanWay 1.1.12とGT-740FLはタイムゾーンを触らなければなんとかなる(解決編) ― 2018年01月15日
【関連追記ここまで】
【関連追記:2018年2月26日】
CanWay 1.1.12とGT-740FLでログをエクスポートすると速度が半分になる ― 2018年02月26日
【関連追記:2018年2月27日】
GPSBabelでGT-740FLのデータを取り出す ― 2018年02月27日
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