AI AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8D ED <NEW>の存在意義(追記あり)2017年10月12日 00時00分00秒

キリン堂薬局(池袋):Ricoh GR、18.3mm(35mm版28mm相当)、F5.6、1/260秒、プログラムAE、ISO-AUTO(ISO 100)、AWB、画像設定:スタンダード、スポットAF

愛用しているAI AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8D ED <NEW>は、1997年から発売されている現行製品である。AFズームレンズの中ではかなりのロングセラーだ。1987年から1992年まで発売されていたAi AF Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8Sの光学系を継承するものだ。Ai AF Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8Sは、1992年に距離エンコーダ搭載のAi AF Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8Dとなった。これは1997年まで発売された。この先行2種は1リング方式だ。ピントリングとズームリングが一緒になったMFズームレンズのような操作性・外観になっている。それをピントリングとズームリングを別にしたのが、現行のAI AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8D ED <NEW>だ。発売当初はAi AF Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8D<NEW>と称されていた。

AI AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8D ED <NEW> + Nikon F100

AI AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8D ED <NEW>の後に、AI AF-S Zoom Nikkor ED 80~200mm F2.8D(IF) が1998年に発売されたが、AI AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8D ED <NEW>と併売され、AI AF-S Zoom Nikkor ED 80~200mm F2.8D(IF) の方が先に2003年に販売終了となった。

2003年に、AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF)が発売されたが、やはりAI AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8D ED <NEW>は併売され、AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF)は2009年に販売終了となった。

2009年にAF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR IIが発売されたが、AI AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8D ED <NEW>は併売され、AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II は2016年に販売終了となった。

2016年にAF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VRが発売されたが、AI AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8D ED <NEW>も現行品である。

レンズ名 販売開始年 販売終了年
Ai AF Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8S 1987 1992
Ai AF Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8D 1992 1997
AI AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8D ED <NEW>(Ai AF Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8D<NEW>) 1997 現行品
AI AF-S Zoom Nikkor ED 80~200mm F2.8D(IF) 1998 2003
AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF) 2003 2009
AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II 2009 2016
AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR 2016 現行品

前置きが長かった。1998年にAF-Sというレンズ内モーターの同スペックレンズが出てからそれらはずっと数年おきに新製品に置き換わっているが、Ai AFというボディ内モーターのAI AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8D ED <NEW>はずっと併売されている。

今となっては絞りリングの有無とか使えるボディの差(特に電磁絞りのEレンズ)などが大きくなっているが、1998年の時点では、ボディ内モーターを使用するレンズとレンズ内モーターを使用するレンズという2本立てだった。それ以外には機能上の差はなかった。その2本立てがずっと続いていることになる。

どうしてこのような2本立てになっているのか、いろいろ考えていた。今回D300で36万ショットも撮っていてそのほとんどをAI AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8D ED <NEW>で撮っているので少なく見積もってもうちのAI AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8D ED <NEW>は30万回はシャッターを切っている。その間ピントリングも何回も往復し、ズームリングも往復している。これら可動部分も30万回以上使っているはずだ。シャッター切らないでピント合わせをしたりズームリングを動かすことも多いからもしかしたら50万回ぐらいピントリングやズームリングは往復しているかもしれない。

ところで、AF-Sレンズの超音波モーター(SWM)の寿命ってどのくらいなのだろう。30万回ぐらい平気なのだろうか。そう考えると、私のような使い方をしているアマチュアは、AI AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8D ED <NEW>って壊れるところも少ないし、元々の値段も安いし、20年も現行品だし、酷使に耐えるよいレンズなのではないだろうか。

実は、AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR IIが旧製品になって中古品が安くなってきているのでいいなぁと思っていたのだ。AI AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8D ED <NEW>は、AFからMFに切り替えるのにM-Aリングを操作しないといけないが、AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR IIはフルタイムマニュアルフォーカスだから、AFでちょっと違うところにピントが来ていたらピントリングでさっと修正できる。

また、AI AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8D ED <NEW>でオートフォーカスの可能なテレコンバーターはニコンからは出ていない。MFレンズ用のテレコンを使ってMFするしかないのである。社外品にはオートフォーカスのできるものもあり、自分もケンコー デジタルテレプラス PRO300 1.4x DGXを持っていて、F100とAI AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8D ED <NEW>で使ってみたりしたのだが、AFが迷ったり遅くなったりすることがあった。1.5倍になるD300を手に入れてからは、ケンコー デジタルテレプラス PRO300 1.4x DGXはほとんど使わなくなってしまった。ケンコー デジタルテレプラス PRO300 1.4x DGX ニコン用(追記あり) ― 2009年09月03日参照。

ところが、AF-Sレンズの方はAFの利くニコン製のテレコンバーターがたくさん用意されているのだ。これもAF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR IIの魅力のひとつだ。

あとは、AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR IIには、VR(手ぶれ補正)がある。手ぶれ補正は以前AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VRの手ブレ補正は小型船で有効だった ― 2012年08月24日でも報告したが、どうしようもない足場の揺れが収まってきれいに撮れる魔法の道具でもある。船上だけでなく、よく歩道橋上から三脚で夜景を撮っている人をみかけるが、歩道橋って結構揺れている。そういう場合でもVRがあればきれいな夜景が撮れるのだろう。スポーツ撮影では1/1000秒といった高速シャッターを切っているので、自分の使う焦点距離では手ぶれは見あたらないが、VRはあって損はしない機能だ。これもAF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR IIの魅力の一つ。

しかし、自分がこの6年で36万回もシャッター切っているということを知ってからは、これはAF-Sレンズだと持たないな、と思った。シンプルなAI AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8D ED <NEW>だからろくにメンテナンスもしないでここまで使ってこられたのだ。AI AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8D ED <NEW>の存在意義ってそこなんだろうな。もちろん、フィルムカメラでも使えるというかニコンFマウントのカメラでAI AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8D ED <NEW>が使えないカメラってあったっけ?というぐらい汎用性も高く耐久性も高いレンズなのだ。いいレンズ買ったなぁ。こういうのがあるからニコンを使い続けているのだが、新規で買う人には勧めにくいのがアレだ。

【関連追記:2017年10月13日】
Ai AF Zoom-Nikkor ED 80-200mm F2.8D <NEW> 購入! ― 2008年04月07日
Ai AF Zoom-Nikkor ED 80-200mm F2.8D <NEW> その2 ― 2008年04月08日
Ai AF Zoom-Nikkor ED 80-200mm F2.8D <NEW>のM-A切り替えリング故障 ― 2009年06月04日
Ai AF Zoom-Nikkor ED 80-200mm F2.8D <NEW>修理完了 ― 2009年06月12日
Fotodiox 花型フードAi AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8D ED <NEW>用(HB-7互換) ― 2012年01月16日
Fotodiox 花型フードAi AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8D ED <NEW>用(HB-7互換)が届いた ― 2012年01月24日
Ai AF Zoom-Nikkor ED 80-200mm F2.8D <NEW>のピントリング故障 ― 2012年12月09日
Ai AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8D ED <NEW>修理完了 ― 2012年12月19日
最近のニコン駄目だな、修理したAi AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8D ED <NEW>のズームリングがゆるい ― 2012年12月22日
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【関連追記ここまで】


写真は記事とは関係ない。キリン堂薬局(池袋):Ricoh GR、18.3mm(35mm版28mm相当)、F5.6、1/260秒、プログラムAE、ISO-AUTO(ISO 100)、AWB、画像設定:スタンダード、スポットAF

このキリン堂薬局はバブルの頃の地上げにも耐えたのだが、老朽化のためか最近はロープで囲まれている。いつまで持つのか気になって時々撮影することにしている。できれば薬局として再生して欲しいのだが。店に入ったら伊武雅刀が「いらっしゃいませ」という薬局(笑)。

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