ニコン、ボケ味と点像再現性にこだわった大口径レンズ「AF-S NIKKOR 58mm f/1.4 G」 (デジカメWatch) ― 2013年10月18日 00時00分00秒
ニコン、ボケ味と点像再現性にこだわった大口径レンズ「AF-S NIKKOR 58mm f/1.4 G」 (デジカメWatch)を10月31日に発売するのだそうだ。
35mm判相当のイメージサークルに対応する準標準レンズ。開放F値F1.4の大口径レンズでかつ焦点距離58mmは、Noct Nikkor(ノクトニッコール)を想起させる。ただしNoct NikkorはF1.2で、ニコンでも本製品にノクトニッコールの名を冠していない。
開放絞りからの圧倒的な点像再現性と美しいボケ味を実現したという。サジタルコマフレアの発生を極限まで抑えることで、画面周辺部まで点光源を歪みのない「点として」描写。さらに、なだらかに変化するボケ味は、自然な奥行き感と、近距離の被写体を立体的に引き立てて柔らかく描写するという。
ニコンでは「夜景撮影をはじめ、ボケ味を活かしたポートレート撮影など、プロフェッショナルやハイアマチュアの要望に応える1本です」と説明している。
デジカメWatchでもいきなり冒頭でNoct Nikkorに触れているが、絞り開放でのサジタルコマフレアを押さえていて夜景に向いているというのであれば、Noct Nikkorを名乗ってもよかったんじゃないかなぁ。定価も20万円近いわけだし。
レンズ構成は6群9枚。うち2枚は非球面レンズとなっている。ゴーストやフレアを低減するナノクリスタルコートを採用する。
AFには、超音波モーターによるSWMを採用する。M/Aモードも搭載。
最短撮影距離は0.58m。最大撮影倍率は1/8。
9枚羽根の円形絞りを採用する。
フィルター径は72mm。外径寸法は約85×70mm。質量は約385g。
スペック的にもほとんど文句ないですな。絞り環がない点を除いては(笑)。このぐらいの値段のレンズだったら多少のコストが掛かっても絞り環付けてもいいんじゃないかなぁ。フィルムカメラで使うことももちろんなんだが、高性能なだけに各種産業用機器とかNHK技研の特殊撮影装置などにつけるときに絞り環あった方がいいはずだ。【追記】大事なことを忘れていた。動画だ、動画。動画撮影時には絞り環があった方がいい。【追記ここまで】
開放F値がF1.2じゃなくてF1.4なのは、私はそんなに気にならない。デジタル時代だからそれぐらいの差は感度上げれば済むし、F1.4とF1.2の被写界深度の差が決定的になる場面ってそんなにないように思う。
気になるのは、写りとは関係ないが、レンズの外観ですな。20万円近いレンズなのに、¥63,000(税込み)のAF-S NIKKOR 50mm f/1.4Gとか¥28,350(税込み)のAF-S NIKKOR 50mm f/1.8Gと、写真を見た限りではあんまり変わらない感じだ。よく見ると鏡筒が梨地っぽくなってるのかなぁ。もうちょっと20万円近いレンズだと分かるようなデザイン上の何かがあってもいいような気がする。金の帯だけだと、サードパーティ製レンズがやたらと金の帯を付けていたし、AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VRだって銀の帯がついてるからなんかありがたみがないよなぁ(笑)。
てなわけでAF-S NIKKOR 58mm f/1.4 GをF100につけてフィルムで撮ってみたいなぁと思う今日この頃だが財布はすっからかんだ(泣)。
写真は記事とは関係ない。
横浜・阪東橋:CONTAX G1、Carl Zeiss Biogon 21mm F2.8、F5.6AE、Kodak PORTRA 160、Kenko L37 Super PRO、外部ファインダーRicoh GV-1、Nikon SUPER COOLSCAN 5000 ED、ICEありROCなしGEMなし、Windows7 64bit、NikonScan 4.0.3
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