赤城耕一著「銀塩カメラ辞典」(平凡社) ― 2012年09月19日 00時00分00秒
買ってきました、赤城耕一先生の新刊「銀塩カメラ辞典」(平凡社刊)。
アサヒカメラに長年連載していた、エッセイを抜粋し、あらたに書き下ろしを入れている。作例写真は取り上げたカメラにフィルムを入れて撮影し、フィルムからプリントまで自家処理している。
「銀塩カメラ辞典」発売!(赤城耕一写真日録)
という気合いの入った本なのだ。
銀塩カメラたちはフィルムがある限りは、今後もこれまでと同様に活躍してくれるし、使ってみると、意外にも新しい発見があったりする。エラそうにそれを説こうとは思わないが、なぜ銀塩カメラ、写真はいまだに面白いのか、その理由を自分でも探るために書いたようなものだ。今さら、銀塩写真の優位性などを説こうとは思わない。面白いから使っている。それだけでいいと思う。
「銀塩カメラ辞典」発売!(赤城耕一写真日録)
「面白いから使っている」、いい言葉だ。フィルムの何が面白いのか、デジタルの何がつまらないのか、これは人によって色々あると思う。もちろん、デジタルの面白い面もフィルムのつまらない面もあるだろう。でもかなり多くの人が便利なんだけどなんかデジタルカメラにはのめり込めないと言っていることに写真業界は真剣に応えるべきだと思う。
一見ちょっと値段が高いようにも思えるが、装丁のしっかりした写真もちゃんとした本なので手に取ると高くはないと思った。じっくりと赤城耕一氏のエッセイを味わおう。
銀塩カメラ辞典
赤城耕一=著
定価:1995 円(本体:1900 円) 四六判 296頁 2012.09
ISBN978-4-582-23122-9 C0072 NDC分類番号 742.5ライカ、単体露出計、増感現象、ニコマート、APSカメラ……。デジタル世代には摩訶不思議な、銀塩(フィルム)写真の豊かな世界を蘊蓄とユーモアで伝える。アカギ式銀塩カメラ用語辞典。
(平凡社の新刊案内から)
アカギ式銀塩カメラの楽しみ方67。
交換レンズやアクセサリーへの偏愛、浮気性ゆえ集めすぎた数々の名機への思い、暗室作業に溺れる日々、亡きカメラメーカーへの追慕、そして今日もまた銀塩カメラを手にするヨロコビ……。誰よりもカメラを愛する写真家による、デジタルでは及びもつかない、銀塩カメラの楽しさを伝える、究極の用語集。
(「帯」より)
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