日本未発売の「Lytro」を使ってみた(デジカメWatch) ― 2012年08月09日 00時00分00秒
日本未発売の「Lytro」を使ってみた~フォーカス自在のライトフィールドカメラを試す(デジカメWatch)は、なかなか面白いですな。
これはピントを合わせる位置を変えながら複数枚撮った画像を合成してAdobe FLASH上でクリックした位置にピントのあった画像を呼び出すものだと考えてよいだろう。
そうだとすると、こういう画質のカメラで撮るんじゃなくてもっとちゃんとしたカメラとレンズでピントを変えながら撮って、それをソフトウェアで統合すればもっといいものができそうだ。フォーマットが大きくてF値の小さいレンズが使える方がピントが浅くて、ピント位置の違う画像をたくさん用意できることにもなるし。
現行のデジタル一眼レフでもこういうモードをあとからファームアップで追加することは可能だろう。カメラ内でフォーカス自在画像に変換するのは現行機の処理能力では難しいかもしれないが、PCでの後処理なら簡単そうだ。この「Lytro」の発想はどこまで特許などで保護されているのだろう。特許との絡みもありそうだが、各社の現像ソフトでこのようなフォーカス自在画像が作成できるようになってほしい。これはスキャンしたフィルム画像でも可能ですな。あと、ファームアップでD800でもワンタッチでピント位置を変えた画像を高精細で記録して後処理でフォーカス自在画像にするって面白いじゃない。ファームアップで実現してほしい。
写真と記事は関係ない。
かえるポスト(JR大宮駅):Ricoh GE DIGITAL、28mm相当、F2.4開放、1/32秒、ISO96、-0.3EV、プログラムAE、AWB
これは本物の郵便ポストで、収集時間も横に書いてあるのだが、ちゃんと届くのか不安な感じだ。利用している人はいるのだろうか。品川駅にあったものの方がポストとして機能していることが分かる感じだった。スタパ齋藤氏の物欲を刺激するカラーメーター ― 2006年11月06日参照。
コメント
_ 片戸郁也 ― 2012年08月09日 20時04分22秒
_ こんどう ― 2012年08月09日 22時25分09秒
テレビカメラのレンズなんかはピント送りの際にサーボで画角を一定に保つモードを持つものがあります。
_ XR ― 2012年08月09日 23時00分07秒
像面位相差みないな原理ですかね。
_ とんかつ ― 2012年08月10日 00時24分04秒
ロンドンの新聞記事を見ても、ニコンかキャノンか解らない。水しぶきやすれすれのものは、どちらにしても撮れていると思います。
両社とも、両方ともNO1で使われていると言います。
甲子園が始まり、プレスは機材の調達で必死でしょう。
ベンチ脇のプレス席が気になる。
と・思いきやまったく今までのカメラの形状を異にする、しかもピントまで調整可能だなんて。
ニコンのレンズカタログを取って、EF-Mのカタログも取った。kissと並べてマウントと撮像素子のところを正面から撮っているのだけれどMも4本ビスどめだ。経済団体の、代表を務めている場合では無いということですかね。
図体の割に頑丈にしているのは、レフ用レンズを使うことを想定しているようです。
甲子園の食堂でカレーの汁を啜りながら、ワンカップを飲むおっちゃんを思う夏です・・・自分かも・
_ Haniwa ― 2012年08月10日 08時58分41秒
>あらー、今日の話題は12x6版でもスキャン可能なアレかと思っていたのですが(笑)
例のフィルムスキャナ、少し調べたのですが、詳細が分からないのでスルーしてしまいました。表面的なスペックしか分からないので記事にしにくいです。
私も合成でパンフォーカス化ができてもいいなぁと思いました。
■ こんどう様
全群移動でも前群移動でもIFでも画角が変わりますよね。その辺はソフトで何とでもなると思いますよ。色収差がソフトウェアで何とかなるぐらいですから、画角の微妙なずれも何とかなると思います。
テレビカメラのものはフォーカシングでズーミング微調整とかするんでしょうか。
■ XR様
>ピントをずらして複数枚撮るんじゃなくて、光の入射角もデータ化するんです。
>像面位相差みないな原理ですかね。
考えてみたのですが、よく分かりませんでした。入射角が分かったとしてもピントのあった画像は得られませんから、ピントの違う画像を複数枚用意するか逆にパンフォーカス画像からソフトウェアでボケを作るかの方法しか思い浮かびません。もしかしたら後者のパンフォーカスをぼかす方法なんでしょうか。
そうだとしたら大きなフォーマットの大口径レンズは無理ですよねぇ。難しいですね。情報ありがとうございます。もう少し勉強してみます。
■ とんかつ様
二コンが勝とうがキヤノンが勝とうがユーザーにはあまり関係ないような(笑)。
甲子園とオリンピックが重なって、スポーツ撮影の人は大変なんでしょうか。
出来上がった画像のピントを変えられるってすごいと思いますが、そんなに必要なものではないように思います。ピントを変えながら動画を撮っても似たようなものですから。とりあえず撮った写真を後からピントを変えられるという救済的な意味が大きいんでしょうかねぇ。
EF-MはAPS-Cサイズのところがいいですね。このフォーマットなら広角レンズの選択肢がまだあります。マウントビスが4本ないと超望遠レンズをつけて首から提げたときに(本当はレンズ側のストラップで提げるべき)もげてしまうからでしょうかねぇ。
>甲子園の食堂でカレーの汁を啜りながら、ワンカップを飲むおっちゃんを思う夏です・・・自分かも・
去年行きましたが、外野席の暑さが半端ではなかったです。外野席は入場無料でも飲み物にお金が飛んでいきました(笑)。でもあの暑さが夏の甲子園らしさなんでしょうねぇ。
_ ゆりこ ― 2012年08月14日 21時24分43秒
HTTP://www.argocorp.com/cam/special/Raytrix/principle.html
いずれにせよ、デジタルでしかできない芸当ですね。
3次元画像の記録は「ホログラム」というアナログ手法があるのですが……
_ Haniwa ― 2012年08月15日 11時47分25秒
情報ありがとうございます。
イメージセンサーの前のマイクロレンズでピント位置を変えて撮るんですね。この方法ですと、ワンショットでピントの違う画像が得られますね。しかし、ピントの浅い画像を何枚も得られませんし、画素数にも寄りますが高精細な画像も無理っぽいですね。これはデジタルでしかできませんが、厳密にはマイクロレンズの種類の数だけしかピントが違う画像は撮れていないことになりますね。
私が考えたピントの違う画像を合成する方が撮影レンズの持つ深度で撮れて、ピント位置も細かくできると思ったのですが、難点は時間差ですね。
この4Dライトフィールドカメラの方法で、ユーザーが満足のいく画質で撮れるのかが気になります。大きな画像でちゃんとピントが分かるサンプルが見たいです。
ホログラムではピント位置を変えた画像の再生は可能なのでしょうか。
_ とんかつ ― 2012年08月16日 21時50分12秒
ピントのこと。
確かに動画でも英国や仏国のテレビドラマでも、全部が全部ピントがあるわけではないですね。
ピントの芯がどこにあるかが、私には重要です。
新宿のヨドバシで6月ごろ店内の階段に、奥入瀬の渓流をD800と645Dで撮影したものを、全紙に拡大して貼ってあった。どちらも凄い。何故かというと渓流の流れはスローで切らないとああはならないトロリとしたもの・・・
その渓流の上部に広葉樹の新緑があるのだけれど、その葉どうしは、微妙に距離に差があるはずなのに解像していた。渓流の描写と新緑は後から処理したのですかね・あの葉の表現は、フィルムとははっきり違います。
近所のこならやくぬぎ、しいのきがある近所の公園を見つけて、空にレンズを向けて撮ったけれど、それぞれの葉の緑の濃淡とかフォーカスの具合とかいろいろでした。
私は、人それぞれの様子や、家族の風景、自然の様子を撮ります。ですからほんとに欲しいピントはとてもせまいところで、その前や後ろのようす、いわゆるボケは、実は上がりを見てから判断することが多いです。
暑くて、午前中は三浦の先端で仕事・・そのあと埼玉の奥で仕事。今日は夏の雲と、秋のうろこ雲が同じ空にあって高崎線の帰り、夕方に奥多摩や秩父の武甲山まで見えた。大気は少し移ろうようだけど、厳しい暑さはそのままのようです。私は自分の必要なものとして、F1.2 F1.4のレンズを使います。カメラのほうもシャッター速度は、遅いまま。
アウトフォーカスの表現て、気にならないのかな。
_ Roberto ― 2012年08月17日 02時11分41秒
被写界深度を自由に操れる可能性は物凄いインパクトがあり、そのうちスマートフォンに搭載されそうな気がします。そうなったらほとんどのデジカメはTHE ENDかも!?
_ とんかつ ― 2012年08月18日 23時37分06秒
画角のこと。
私の手持ちのレンズで一番新しいニッコール(製造年度)は、おそらくAI 50mm F1.4S だと思います。
レンズの性能を上げるために技術の方々は、構成はもちろん今までのレンズをなぞりながら、開発していたと思います。
広角で設計された対象系でもレトロフォーカスタイプでも、広角を表現するためのもので42mmで使われるとは思っていないでしょう。
私の標準の画角は45mmから58mmです。でも75mmの中望遠になってしまう・・それぞれの設計の過程を認識して本来の意図するところで使いたいと思います。
ニッコールレンズの魅力 vol2 という冊子の標準ズームのところにAI AF-S Zoom NiKKOR ED 28~70mm Dと、AF-S NiKKOR 24mm~70mm G が有って違いはコーティングの違いです。・・と言う事でした。
基本的なレンズ構成も変えず、絞り環をなくして暗に買い替えを薦めているなと思いました。
・・・あなたのDSLRには、高価なGレンズをどうぞ・・・
_ Haniwa ― 2012年08月20日 08時27分52秒
■ とんかつ様
映画は基本的にピントが浅いですよね。家庭用のビデオはパンフォーカスですね。
ピントの芯がどこにあるのかは重要だと思います。広角レンズでパンフォーカスの写真をよく撮っていますが、人物が写っているときは背景が分かる程度にボケていて人物はピントが来ていて浮かび上がる方が好みです。こういうのはある程度以上の大きさのフォーマットと明るいレンズが必要ですね。まあ人物をかなり手前に立たせて…という手もありますが。
D800の新緑の描写ですか。D800はあまり気にしていなかったので探してみます。
暑かったり雷雨だったりとまだまだ厳しい気候ですね。
>広角で設計された対象系でもレトロフォーカスタイプでも、広角を表現するためのもので42mmで使われるとは思っていないでしょう。
わたしもそう思います。なかなか広角単焦点レンズが揃わない(といいますか揃える気がメーカーにない)DXフォーマットは、最初からつなぎとしての意味しかなかったんだと思います。発展途上どころか未完成なシステムを売りつけるカメラメーカーはいずれ滅ぶ運命にあるんじゃないかと思っています。
Ai AF-S Zoom Nikkor ED 28~70mm F2.8D(IF)(11群15枚、EDレンズ 2枚、非球面レンズ1枚)とAF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED(11群15枚(EDレンズ3枚、非球面レンズ3枚、ナノクリスタルコート1面))でしたら、多少光学系が違いますね。広角側が28mmから24mmになったのは大きいと思います。
ただ、20万円を越えるこのクラスのレンズで絞り環を無くす意味が分かりません。このクラスのレンズを使う人が絞り環を最小絞りにしていなかったので撮れなかったとか言うとは思えません。そういうことを言い出すと、もうカメラは「余計な」操作部分はなくしてフルオートだけにせよということになりますから。どうして絞り環だけが邪魔扱いされるのか分かりません。
>・・・あなたのDSLRには、高価なGレンズをどうぞ・・・
Gレンズを買いたくないから仕方なく一番安い18-55mmを買うのです。しかし、「安価なレンズにこそニッコール魂が宿る」 ttp://www.nikon-image.com/enjoy/interview/historynikkor/2004/0407/ というのはもはや過去のものとなってしまいましたね。今のニッコールレンズは、安価なレンズは値段相応にしか写りません。
「 今も昔も、廉価版レンズの商品化で問題になるのは、性能と価格のバランスです。日本には "安かろう、悪かろう" という言葉があります。巷の安価な商品の中には、コストを下げるために、あたかも品質も下げてしまったかに見える商品もあります。皆が期待を裏切られた時、こんな言葉を口にしたのです。しかし、ニコンのモノ作りは、この言葉とは全く逆の発想です。昔からニコンには "広く世間の人に使っていただく廉価版商品は、上位機種にも勝るとも劣らない性能を有していなければならない。" という心意気ともいえる考え方があります。なぜなら、低価格商品はコンシューマー層のお客様の殆どが手にする商品になるわけです。それがレンズの場合、その1本の廉価版ニッコールレンズの品質こそが、全てのニッコールの品質を代表していると思われてしまうからです。多くのお客様に満足していただくには、開発者が一生懸命に知恵を絞って、価格と性能を両立させなければなりません。それは最高級品を開発するよりも、ある意味難しい試練なのです。そんな、時代を超えた開発者の思いが、このレンズに宿っていました。まさに、ニッコールの名と共に脈々と受け継がれている設計思想に他ならないのです。」
この二コンの佐藤治夫氏のお言葉、AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VRの設計者にぶつけたいと思います。
■ Roberto様
AFブラケット撮影ではないようですね。
しかしこの方法は私は不満ですね。スマートフォンではボケませんから、あとからピント位置を決めてほかをぼかすような使い方になるんでしょうね。ミニチュア風画像処理みたいに不自然な画像が氾濫するんでしょうねぇ。コンパクトデジカメの生き残りが難しくなってきていると思います。
_ ゆりこ ― 2012年09月03日 03時00分17秒
HTTP://matome.naver.jp/odai/2131912682251073901
Lytro の場合はマイクロレンズ+通常センサーじゃなくて、光線自体を記録するようです。これだと、光線の向きから静止画を再構築する必要がありますが、それなりの解像度は出そうですね。マイクロレンズ+通常センサーだと画素数は落ちてしまいます。
ホログラムは平行な光線を物体に当てて干渉縞を記録するので、ピント合わせという概念がないと思います。干渉縞のブレがボケみたいになることはありますが。
_ Haniwa ― 2012年09月03日 10時12分46秒
情報ありがとうございます。
>11万本の光線を取り込むLight Field Sensor
なんですね。
発展を期待したいですね。私が撮っているスポーツ写真では、ピントが追いついていなくて決定的瞬間の次のコマでジャストピントのときがあります。暗いときにそういうのが多いのですが、この技術で光線を記録すれば、あとから決定的瞬間のコマもジャストピントにできますね。
しかし、これを処理するLight Field Engine 1.0というのも凄そうですね。複雑な処理を少ないリソースでうまくやってそうな感じです。
ホログラムというとどうも「宇宙船レッド・ドワーフ号」のリマー・二等技術士が頭に浮かんでしまいます(笑)。
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このシステム、後からパンフォーカス化もできないですかねぇ?