Photographer's File #12:中井精也(デジカメWatch) ― 2012年04月27日 00時00分00秒
今日はSchneider、一眼レフカメラ用のシフトレンズ(デジカメWatch)の記事にしようと思っていたら、Photographer's File #12:中井精也(デジカメWatch)の方が断然面白いので中井精也氏の記事を取り上げたい。
この人の写真も素晴らしいのだが、人間としての人柄もよさそうな感じだ。インタビューやこの人の文章を読んでいて、気持ちがよく伝わってくる。
「子供の頃から学校へ行くのが電車でしたから、阿佐ヶ谷駅、7時21分発の総武線で通っていたんですけど、前から3両目に乗ると四谷双葉のかわいい女の子に会えるのが楽しみでした(笑)。そんな通勤通学や、旅行に行くのに利用したりとか、我々日本人は何らかのかたちで鉄道と関わって生きていると思うんです。車両そのもののフォルムもいいんですけど、電車や線路、それらを取り巻く環境や情景を写していきたいですね」
「中学生の頃って、あだち充の『みゆき』というマンガを読んだ影響で男子校だったせいもあり、彼女というものがどうしても欲しいっ! と思うようになるんですね(笑)。で、女の子に自分の撮った写真を見せるんですけど、『あー、鉄道がスキなのね』で終わってしまうんですよ。ぼくが一生懸命撮ったこの鉄道写真の良さがどうしてわかってもらえないんだろう!? って必死になる」
「ところがですね、風景の中を列車が走ってる写真とかには反応が良くって、結構喜んでもらえるんです。で、コッチなのかなあ~? って。その辺からですね、彼女にプレゼントした時に引かれない鉄道写真を撮ろうっていう、しっかりしたコンセプト(?)を固めたのは(笑)」
いいねぇ、動機が(笑)。
「DREAM TRAIN」の作品もいいなぁ。写っている人が皆楽しそうだもの。鉄道会社の現場の人も楽しそうに写っていて素晴らしい。こういう写真はなかなか撮れないと思う。腕もいい上に人徳ですな。
「それ以外には、現場で熱く興奮するタイプの師匠だったので4×5の引き蓋を開けないでもシャッター切ったりとかあるんです。そういう時には、まさか師匠がやったっていえないので、クライアントの前では自分たちが失敗しちゃったことにして謝ったりとかも仕事のうちでしたし、いろいろ経験させてもらいましたね(笑)」
「アシスタントやって学んだ事には、技術的なこと以外に師匠といたお陰でぼくらだけでは付き合えない人たちと混じって、クライアントやスタッフの中でのカメラマンとしての立ち位置や、やり方も学びました。本当に厳しい人だったので師匠の車の洗車も助手の仕事でしたし、何も悪いことしてないのに先生にいきなり怒られたりとか理不尽な思いをしたことも含めての経験でしたねえ(笑)」
師匠について言いたいことも言ってるじゃない(笑)。いいキャラですなぁ。うらやましい。
あと、「ラ・クーンⅡ」というキャンピングカー仕様の軽自動車もいいですな。軽にしては高いが、自動車としては普通に買える値段のようだ。しかし、これ1台しかないと家族から不評だろうなぁ。セカンドカーですな。そうなると駐車場所の問題とか色々出てきそうですな。しかし、買えそうなキャンピングカーというのがいい。これを車掌車の外観にして…。色々夢の広がる中井氏のインタビューであった。
写真は記事とは関係ない。
鶴ヶ峰駅(相鉄:横浜市旭区):Nikon D300、Ai AF Zoom Nikkor 28-105mm F3.5-4.5D(IF)、75mm、F6.3、1/125秒、シャッター優先AE、-0.3EV、マルチパターン測光、ISO 200、ピクチャーコントロール:ポートレート、L37c
鉄道写真家の記事に自分の拙い電車の写真を貼るのは気が退けるが、気にしないということで(苦笑)。
コメント
_ Roberto ― 2012年04月27日 21時17分48秒
_ ノーネームしたん ― 2012年04月27日 21時58分15秒
Haniwa氏も家族写真を見せるのです・・、
「わぁ!、動物がいっぱい。」
と言われ・・。
>クライアントの前では自分たちが失敗しちゃったことにして謝ったりとかも仕事のうちでしたし、いろいろ経験させてもらいましたね(笑)」
まあ師匠が主から叩かれると、お仕事が無くなり自分達も食いはぐれ(泣)、まあ幕府に対する城主の失態をかばう家老の役目と・・いゃ・・切腹はアレですが(泣)。
ラクーン2ですか、Haniwa氏もこれで家族から冷遇されている現状のHaniwa家から身を守るシェルターが出来るのです、
会社の近くに駐車場を借りて、上下水道・トイレ・電気を引いて暮らすのです、安住の地がそこに(泣)、
しかしA寝台とは・・。
>鶴ヶ峰駅(相鉄:横浜市旭区)
安そうな車体・・いゃ・・なんでもn
ここに書きます
>画素数は抑えめですが、センサーサイズが1/3型原色CCDと小さいので、画素数抑えたメリットはあまり出ていないかもしれませんね。
やはり安いので差別化なんでしょうか?、メモリーに書き込んだ画像はいい感じなんでしょうかねぇ。
>HDDってあんまり頻繁に電源入れたり切ったりするのもよくないらしくて、朝起動して寝る前に落とすぐらいの使い方がいいような気がします。廃熱がきちんとされているという前提で。
そう言えば友人が持ってきたHDDに12ボルトのファンで直接風を当てて復活させた記憶が有ります、コントローラーが熱くなりタダチニ落ちるので読めなかったのです、
しかし直接空冷化で動いたので・・その後も普通に使い続けてましたよ・・、今考えると信頼性とかは・・ねぇ。
>私もフィルムの多品種少量生産とかうまくできないかといつも思います。富士がフォルティアを発売したときはそういうテストも兼ねているのかと思っていたのですが。「もう実際には多品種少量生産なんだよっ」って富士の人に怒られるかもしれませんが。
もっと少量で・・と泣きながら訴えて(泣)、何か打開策有れば・・。
>RPG-7で検索したら、発射して数m先にぽとっと落下して撃った人が慌てて逃げる画像が…(笑)。
推進剤に点火しなかったか・・湿ってたとかでしょうかねぇ、
それとも北朝○から輸入した時に湿って(泣)。
_ とうほく人 ― 2012年04月29日 19時00分24秒
現金なもので、今回のインタビューで見方がガラッと変わってしまいました(苦笑)。
ああいう写真を撮影される背景を聞くとなるほどと思います。
「Dream Train」もすばらしいです。今まで申し訳ございませんでした・・という印象でした。
_ Haniwa ― 2012年05月01日 08時17分40秒
■ Roberto様
いい感じですよね。人柄と作品が一体だと思いました。
「叙情派」は旅行好きにも受け入れられる鉄道写真なんですね。
私も鉄分は多い方だとは思いますが、鉄道マニアではないので、中井氏の写真の撮り方は非常に参考になります。あんな風に楽しそうな乗客は撮れませんが、風景の中の鉄道は目指したいですね。
■ ノーネームしたん様
>Haniwa氏も家族写真を見せるのです・・、
>「わぁ!、動物がいっぱい。」
>と言われ・・。
中井氏に岩合氏を合わせた作品が…私にはできそうもないです…(泣)。
>まあ幕府に対する城主の失態をかばう家老の役目と・・いゃ・・切腹はアレですが(泣)。
アレですか、ノダ氏は財務省をかばって切腹覚悟の消費増税を…、原子力ムラをかばって切腹覚悟の原発再稼働を…(泣)。
>会社の近くに駐車場を借りて、上下水道・トイレ・電気を引いて暮らすのです、安住の地がそこに(泣)、
>しかしA寝台とは・・。
オートキャンプ場やヨットハーバーのように駐車スペースにそれらのインフラを整備するものいいですね。A寝台といいますか、ロイヤルぐらいはありますね。あとはシャワーでしょうかねぇ。って妄想していてなにか一抹の寂しさが…(泣)。
>安そうな車体・・いゃ・・なんでもn
この車両は安いんでしょうかねぇ。相鉄の車両は窓が電動窓(パワーウィンドウ)だったんですよね。ボタンを押すと窓が上下するんです。そこは金が掛かっていました。
>>画素数は抑えめですが、センサーサイズが1/3型原色CCDと小さいので、画素数抑えたメリットはあまり出ていないかもしれませんね。
>
>やはり安いので差別化なんでしょうか?、メモリーに書き込んだ画像はいい感じなんでしょうかねぇ。
Nikon COOLPIX S30、もういちどお店でいじってみたのですが、お店の中のポップ書きを撮ると細かい字が太く描写されてつぶれ気味でした。1000万画素なんですがねぇ…。これには続きがあります乞うご期待。
熱ですぐに動かなくなるようなHDDもあるんですね。扇風機が常に当たっているという前提で設計しているんですかねぇ。
>もっと少量で・・と泣きながら訴えて(泣)、何か打開策有れば・・。
打開策はマルチ感度で、とか言われてフィルムが1種類になったりして…(泣)。増減感で対応してくださいとか(泣)。
>>RPG-7で検索したら、発射して数m先にぽとっと落下して撃った人が慌てて逃げる画像が…(笑)。
>
>推進剤に点火しなかったか・・湿ってたとかでしょうかねぇ、
>それとも北朝○から輸入した時に湿って(泣)。
よく分かりませんが、全然スピードが乗ってない感じでした。ぽとっという表現がぴったりな感じで。買ったお店に返品ですね(笑)。
_ Haniwa ― 2012年05月01日 08時23分25秒
■ とうほく人様
中井氏はトークも叙述も上手なんでしょうね。私も以前京急ファミリーフェスタに行ったときにニコンがトークショーをやっていたのを見ておけば良かったと思いました。なんか食わず嫌いでしたねぇ。
ttp://haniwa.asablo.jp/blog/2008/05/26/3543523
↑過去の記事では失礼にもミッキー吉野みたいな人って書いてますし。
私も、「申し訳ございませんでした」という気持ちになりました。
「Dream Train」は代表作になるかもしれませんねぇ。全部を見ていないので、書店で見られたらよく見てみたいですね。
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自分は鉄道のことをよく知りませんが、一人旅をよくしていたので、中井氏の写真を見て旅に出たくなりました。
これまで中井氏や鉄道写真に偏見を持っていたことを猛反省。