【CES/PMA】富士フイルム、レンズ交換式ミラーレスデジタルカメラ「FUJIFILM X-Pro1」を発表(デジカメWatch) ― 2012年01月11日 00時00分00秒
富士フイルムからレンズ交換式ミラーレスデジタルカメラ「FUJIFILM X-Pro1」が発表された。これに触れないわけにはいかないだろう。
【CES/PMA】富士フイルム、レンズ交換式ミラーレス「FUJIFILM X-Pro1」を発表(デジカメWatch)
【CES/PMA】インタビュー:ミラーレスの「今」と「これから」【富士フイルム編】~高級指向のレンズ交換式カメラ「FUJIFILM X-Pro1」について訊く
一番の注目点は、最初に出るレンズが単焦点レンズ3本の、XF 18mm F2 R(27mm相当)、XF 35mm F1.4 R(53mm相当)、XF 60mm F2.4 R Macro(90mm相当)だということだ。27mm相当、53mm相当、90mm相当ってちゃんとツボを押さえていますな。
私が、CONTAX Gシリーズのようなレンズ交換式デジタルカメラを、と言っていたのに近い。ただ、超広角レンズが最初からラインナップされていないのは残念。Hologon 16mm F2.8とまでは言わないが、21mm相当あたりは最初から欲しかった。
――今後のレンズラインナップ拡充スケジュールについて教えてください。「ズームレンズを含む6本を、今後2年かけて増やしていきます。まずは画質を重視して単焦点レンズを用意しましたが、ズームレンズが欲しいというお客様もいらっしゃいますから、標準ズームと望遠系のズームレンズを用意します。あとは単焦点レンズですが、広角レンズを中心に増やす予定ですが、まだスペックが変更になる可能性もありますので、詳細は控えさせてください」
単焦点広角レンズ中心にラインナップとはなかなか分かってますなぁ。そのための短いフランジバックなのだろう。これはいいカメラシステムになるかもしれない。
このレンズ、絞り環があって1/3クリックのようだ。やるねぇ。焦点距離が、APS-Cの画角にあわせたものではなくて、35mmフルサイズの良くある焦点距離18mm、35mm、60mmになっているのが気になる。もしかしてイメージサークルが35mmフルサイズあるのだろうか。仮にイメージサークルが35mmフルサイズあったとしても、フランジバックやバックフォーカスが短いから、これらのレンズを使った35mmフルサイズのデジタルカメラはかなり難しいと思う。
あと、ライカMマウントの純正アダプターを用意するらしい。ただ、その場合でも35mmフルサイズじゃないから、画角が狭くなってあんまり楽しくないかもしれない。マウントアダプターは、レンズの元々想定していたフォーマットと流用したいカメラのフォーマットの大きさがほとんど同じだったら楽しそうだけれども。私の場合、フィルムカメラのシステムに同じマウントのAPS-Cのデジカメを加えてもちっとも面白くない。一眼レフなのにファインダーがプアなせいもあるが、持っている色んなレンズを付けて遊びたいという気がしないのだ。20mmレンズ付けてやっと30mmの画角だもの。
光学ローパスフィルターは省略し、カラーフィルター配列をベイヤー方式の2×2ピクセルセットから6×6ピクセルセットに変更といったものは、実際の写りを見てみないと何とも言えない。
あとは、この手のカメラをスナップカメラに留めないように頑張って欲しい。Nikon1がスポーツ写真にも使えそうな可能性を秘めているので、望遠系で手ブレ補正も効いて動体に追従するAFも可能なシステムにして欲しい。そして高感度もよくして欲しい。明るいところでまったり撮るカメラならフィルムカメラにいくらでもある。デジタルカメラだからこそ、の新システムに期待したい。
写真は記事とは関係ない。
ニホンザル(ズーラシア):Nikon D300、Ai AF Zoom-Nikkor ED 80-200mm F2.8D <NEW>、200mm、F5.6、1/250sec、ISO200、-0.3EV、マルチパターン測光、ピクチャーコントロール:PORTRAIT、AWB、Kenko L37 Super PRO
なんか白飛びしているし、毛の質感ももうひとつ。使いこなせていないなぁ。ピクチャーコントロールはスタンダードにして、アクティブDライティングも使うべきだったのか。また、ズーラシアは動物がそんなに遠くにいないので、APS-Cサイズで200mmまでは要らないことが多かった。しかし、猿山では300mm以上が欲しかった。こんな時のためにテレコン持っていくべきだった。他の場所ではむしろワイド端の80mmでも入りきらないことがあった。こういうところでは高倍率ズームがいいのかねぇ。まあ変なズーム(失礼)に金掛けるよりは35mmフルサイズのデジタル一眼レフを買った方がすっきりするとは思う。
米コダック、フィルム部門が消滅 組織改革を発表(日経)【追記】フィルム部門を分割(reuters.com) ― 2012年01月11日 10時10分00秒
米コダック、フィルム部門が消滅 組織改革を発表(日経)なのだそうだ。
米コダック、フィルム部門が消滅 組織改革を発表
2012/1/11 8:49
【デトロイト=清水石珠実】米映像機器大手イーストマン・コダックは10日、現在3つある事業部門を2つに集約したと発表した。傘下の事業は「法人向け」と「消費者向け」の2つの部門に分割。100年以上にわたり、同社の主軸を担ってきた「フィルム部門」は消滅した。
同社は、デジタルカメラ時代への対応が遅れ、約4年間にわたり最終損益が赤字状態。経営改革の出遅れが市場では嫌気され、昨年末に株価が1ドルを下回った。組織改革の計画が報じられた10日、株価は終値ベースで前日比50%上昇し0.60ドルで引けた。同組織改革は、1月1日付で実行済みという。
デジタル印刷機などを手掛ける法人向け部門はフィリップ・ファラシ共同社長、デジカメなどを扱う消費者向け部門はローラ・クアテラ共同社長が統括。それぞれの部門トップがアントニオ・ペレス会長兼最高経営責任者(CEO)と緊密に連携することでデジタル事業の強化を急ぐ計画。
ただ、注意しないといけないのは、「フィルム事業消滅」ではなく「フィルム部門消滅」であることだ。組織改革で「フィルム部門」という組織が無くなったことを意味していて、事業の中身がどうなるのかは書かれていない。あまり期待してはいけないが、勝手にフィルム終了と判断してはいけないと思う。ただ、デジタル事業の強化とかいいながら、センサー事業をすでに売却しているので、コダックが何をしたいのかが見えてこない。不安であることには変わりない。
【関連追記:10:17】
Struggling Kodak film group split up, shares soar(reuters.com)
↑ロイター日本語サイトにはまだ載っていなかったが、米本国には載っていた。
The Commercial Segment will include the graphic communications group, as well as take on the entertainment imaging and commercial film businesses.
The consumer business will include the consumer digital imaging group, as well as businesses from the old film and photofinishing unit, including paper and output systems, event imaging solutions and the consumer film and intellectual property business.
コマーシャル事業では、グラフィックコミュニケーションのグループを含めるだけでなく、エンタテインメントイメージングやコマーシャルフィルム事業にかかります。
コンシューマー事業は、紙と出力システム、イベントのイメージングソリューションと消費者のフィルムおよび知的財産の事業を含むコンシューマーデジタルイメージンググループだけでなく、古いフィルムや現像ユニットから事業を、含まれます。
(Google翻訳)
ロイターにはちゃんとフィルム部門の分割内容が書かれていますな。日本経済新聞の記事は、スポーツ新聞の見出しレベル。何のためにアメリカまで行って記事書いてるんだか。
【追記:12:35】
ロイター日本語版の記事が出た。
米コダックが組織改編、フィルム部門なくしデジタル事業に焦点
米コダックが組織改編、フィルム部門なくしデジタル事業に焦点
2012年 01月 11日 11:05 JST[10日 ロイター] 米映像機器大手イーストマン・コダック(EK.N: 株価, 企業情報, レポート)は10日、長年同社の看板を担ってきたフィルム部門を他部門に吸収合併させて現在3つある事業部門を2つに削減する組織改編を発表した。デジタル事業に焦点を定め直し、経営難からの脱却を図る。
同発表を受け、コダック株は前日終値比50%急伸し、0.60ドルで引けた。
改編によりコダックの事業部門は、フィリップ・ファラシ共同社長が率いる法人向け部門と、ローラ・クアテラ共同社長率いる消費者向け部門の2つとなり、旧フィルム・写真現像・エンターテインメント部門は分割された上で両部門に吸収される。
組織改編は今月1日付で、既に実施済み。
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