同時プリントとスキャン画像2011年12月28日 00時00分00秒

鶴岡八幡宮(写真上):Nikon F100、Ai Nikkor 45mm F2.8P、F8AE、マルチパターン測光、純正プロテクトフィルター、HN-35、Kodak Super GOLD 400、ネガフィルムからスキャン、Nikon SUPER COOLSCAN 5000 ED(ICEあり、GEMなし、ROCなし)

年末でもうカメラニュースネタもないようなので、自己ネタで(笑)。先日撮りきった写真の中で、自分が撮ったときのイメージと同時プリント(アナログプリント)とがかなりかけ離れていたものがあった。写真上がフィルムスキャナでスキャンしたもので、撮影時の感じに近い。こういう寒々とした日で、向こうに薄日が差していたので撮った。

ところが同時プリント(アナログプリント)の方(写真下)は、印画紙のラチチュードがフィルムのラチチュードよりも狭いので、背景の空は飛んでしまっていて、その代わり手前の方は明るく描写されている。記念写真なら同時プリントの方のあがりが無難なところだろう。

鶴岡八幡宮(写真下):Nikon F100、Ai Nikkor 45mm F2.8P、F8AE、マルチパターン測光、純正プロテクトフィルター、HN-35、Kodak Super GOLD 400、同時プリントからスキャン、EPSON GT-X770

フィルムをスキャンする意味というのは、この辺にあると思う。スキャンして広い階調を拾って、それを印画紙やプリント用紙の階調の中に落とし込む。そうすると、手前の人物もちゃんと顔が分かるし、背景も細かく描写される。まあ記念写真ならピカッとフラッシュ焚いておけば解決することかも知れないが、そうでない風景なんかの場合は、スキャンする意味もあるだろう。なお、SUPER COOLSCAN 5000 EDの画像(写真上)は、デフォルトの設定のままにしてある。もう少し暖色系にしてもいいとは思うが、比較のためにいじらないで縮小だけしてある。

フィルムにはちゃんと背景の薄日が差しているところは写っているわけだから、次にプリントを頼む際に「空の雲がちゃんと見えるようにプリントして」と言えば、ちゃんとスキャン画像に近いプリントは得られる。同時プリントはあくまで見本だから。

この写真と似たようなことはこどもの頃にあった。小学校の修学旅行の写真で、電車の車内から窓の外の景色と一緒に撮ってもらった写真(先生が撮ったのか、同行の業者が撮ったのか忘れた)が、見本のプリントではちゃんと背景まで写っていたのに、焼き増しの方は今回の同時プリントみたいに飛んでしまっていて、ただ電車の窓枠の前で撮っただけの写真になっていた。すでにAsahi Pentax SVを使っていたHaniwa少年は、「オレだったらこんなプリント、焼き直させるのに」と思ったものだった。


鶴岡八幡宮(写真上):Nikon F100、Ai Nikkor 45mm F2.8P、F8AE、マルチパターン測光、純正プロテクトフィルター、HN-35、Kodak Super GOLD 400、ネガフィルムからスキャン、Nikon SUPER COOLSCAN 5000 ED(ICEあり、GEMなし、ROCなし)

鶴岡八幡宮(写真下):Nikon F100、Ai Nikkor 45mm F2.8P、F8AE、マルチパターン測光、純正プロテクトフィルター、HN-35、Kodak Super GOLD 400、同時プリント(アナログプリント)L判からスキャン、EPSON GT-X770

なお、EPSON GT-X770の方はプリントからのスキャンなので、これがGT-X770のフィルムスキャン能力ではないので念のため。

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