Nikon D300のファインダー倍率アップは+の視度補正レンズで ― 2011年11月01日 00時00分00秒
昨日はニコンD300にオリンパスのアイピースマグニファイヤーME-1を付けたら裸眼でもケラレるということが分かった。しかし、これで諦めるのはなんか納得がいかない。倍率を上げれば少し見易くなることが分かったからだ。
そこで、視度補正レンズ(接眼補助レンズ)を付けるとファインダー像が大きくなったり小さくなったりすることを思い出した。マイナスの視度補正レンズを付けると像が小さくなり、プラスの視度補正レンズを付けると像が大きくなるのだ。これを利用してプラスの視度補正レンズを付けて像を大きくしておいて、カメラ内蔵の視度補正機構で自分の目の視度に合わせるというのを思いついた。
手元のニコン角型用接眼補助レンズ(視度補正レンズ:今は型番が付いてDK-20Cとなった)を探してみたら、家にあるプラスのものは+0dptのものが最大だった。これを付けてみる。おお、少し像が大きくなった。これでD300側の視度補正ダイヤルで自分の視度に合わせる。いいぞ、これ。ケラレないし。何よりも安い。ヨドバシカメラで630円(税込)だ。最初からこれにすればよかった。ただ、ファインダーのコントラストが少し下がってわずかにゴーストが見える。薄暗い屋内から明るい窓を入れた構図で暗がりに黒いものを置くとよく分かる。ただ、それ以外の場面では気にならない。というか、もともとD300のファインダーってなんかフレアっぽいぞ。
それでニコンF3用の接眼補助レンズなら角型用よりもコーティングがいいかもしれないと考えた。家で探したらニコンF3(アイレベル)用の+1dptと+2dptのものが見つかった。アイピースアダプターDK-22を介してD300に装着してみる。うーん、ゴーストは角型のDK-20Cと変わらないなぁ。ただ、よりプラスの視度なのでもっと大きく見える。これはいい。ただし、+1dptのものだと両目ともカメラ側の調節で視度が合うようにできるが、+2dptを付けると左目ではマイナス側目一杯にしても視度が合わない。右目はギリギリ合う。とすると私の場合は+1dptが限界か。このDK-22にF3用視度補正レンズは、難点がある。カメラの液晶保護カバーよりも視度補正レンズの方が出っ張るので、引っかかって落としやすそうなことだ。それにニコンF3(アイレベル)の視度補正レンズはもう新品では売ってないし。同じ径のFM/FE系用視度補正レンズならまだ販売中だからそれを使えばよい。見た目は接眼部が丸形なのでF3用やFM2用の方がかっこいいが、実用からいうと角型用のDK-20Cの方が引っ込んでいてよい。
ということで私の場合は、D300に角型のDK-20C(+1dpt)のものを付ければ像がやや大きくなってケラレもなくファインダーが覗けるということになる。ああオリンパスME-1買う前に気づけばよかった。ただ、この接眼補助レンズをプラス側にして像を大きくする方法は、使う人の視度がカメラボディの視度調節範囲にないとうまくいかない。少し大きく見えても視度が合っていないとかえってピントが見えなくなる。その点だけは注意。私の場合は+3dptとか+4dptにすればもっとファインダー像が大きくはなるが自分の目の視度には合わなくなってしまう。
なお角型用の接眼補助レンズDK-20Cには接眼目当てが付けられないとD300の説明書にはあるが、フィルムカメラ時代のむにゅーっと引っ張って装着するタイプの角型用接眼ゴムなら問題なくDK-20Cに装着できる。付けられないのはD300に標準で付いている接眼目当てDK-23だ。角型用のスライドさせて入れるタイプではなくむにゅーっと引っ張って装着するタイプの接眼目当てはケラレもほとんどない。Nikon EM発売時から「角型用」と呼ばれていた扇形の接眼ゴムやF70D用のDK-9などをいくつか持っているが(D50用接眼目当て、DK-20 ― 2005年11月21日参照)、これらをD300にDK-20Cを付けてさらに接眼ゴム(接眼目当て)を付けることは可能だった。ただし、やはり出っ張っぱるので私はゴムは付けないでDK-20Cのままで使うつもりだ。
またF3用の接眼補助レンズにはゴムが付いていないが、これはノーマルのファインダーアイピースのものを外して付けることになっている(FM3AやNew FM2用のノーマルファインダーアイピースはF3用とネジ径は同じだが、接眼ゴムが接着してあり外れない)。
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