「僕にとって写ルンですは、最後の頼みの綱。最強ですね。」(写真家・石川直樹氏)2011年08月02日 00時00分00秒

富士フイルム 水に強い写ルンです New Waterproof

カメレオ君(アローカメラ&我楽多屋さん二代目ブログ)経由で、写真のことば » 石川直樹さん/写ルンですが必要な人というインタビューサイトを知った。

僕は、たぶん日本で一番、写ルンですをハードに使っている一人だと思います。冒険とか探検って、記録することと切っても切り離せないんです。単独で山の頂上まで登って「僕は頂上に立ったんですよ」って言っても誰も信じてくれません。だから写真を撮らなきゃいけない。ただ、普通のカメラだったら電池がなくなったり、マイナス30〜40度の場所だと壊れてしまうこともありますよね。そういう状況なので、写ルンですみたいな誰が押してもどうやってでも撮れるカメラを持っていく必要があるんです。僕に限らず、登山家や探検家と呼ばれる人たちは、写ルンですを遠征に持参している人も多いですよ。もちろん、僕は他のカメラも持っていくんですけど、最後、頂上に行くときは予備として必ず写ルンですを胸ポケットに入れていきます。しばらくはそのスタイルが続くと思います。やっぱりフィルムに留めておけば安心ですから。とくに単独行の旅人にとっては命綱でもありますよね。

(中略)

ちなみに、僕が旅でいつも使っている写ルンですは、一般的なISO400のやつですね。北極など陽が強いところでISO800とかはあまり使えないですから。あと、昔は防水の写ルンですもよく使っていました。エベレストに登った時も防水のを持っていきました。他のでももちろん大丈夫なんでしょうが、その時は絶対壊れないようにと思って。だって、せっかくエベレストに登ったのに写真が撮れなかったら大変じゃないですか。昔、南極に行った時に3台カメラを持っていったのに3台とも壊れたことがあって、最後はずっと写ルンですで撮ってたんですよ。だから、僕にとって写ルンですは、最後の頼みの綱。バーンと落としたって、簡単には壊れないし、水蒸気とか水とか、ちょっとかぶったくらいでもちゃんと撮れるし。最強ですね。

おお、やはりそうなのか。究極のメカニカルフィルムカメラ、写ルンです、いいよなぁ。DNPの撮りっきりが販売終了になってからあんまりレンズ付きフィルムを買ってなかった。夏休みにまた買ってみよう。防水の写ルンです(「水に強い写ルンです」)とかちょっと高いけど、いいかもしれない。写ルンです、最強!

【関連】
[写ルンですを日本一使っている人] 箭内道彦さん クリエイティブディレクター

【関連追記:2011年8月8日】
「写ルンです」20周年、まだまだ頑張れ! ― 2006年06月15日
フジカラー「写ルンです 1600 Hi・Speed Flash 15枚撮」新発売 ― 2006年07月26日
究極のメカニカルカメラ、レンズ付きフィルムをラピタ特製クラシックカメラカバーで使う ― 2006年08月30日
富士フイルム「写ルンです」サイトリニューアル ― 2007年10月17日
DNP Torikkiri Do Shot はコストダウンし過ぎ ― 2008年03月06日
DNP撮りっきり(レンズ付きフィルム)がいつの間にか値上げ(追記あり) ― 2008年08月29日
『TSUBURAYA × Kodak コラボレーション 「ウルトラ・デザイン」シリーズ・レンズ付フィルム』いよいよ今週末発売 ― 2009年12月09日
『鬼太郎 × Kodak コラボレーション 「鬼太郎デザイン」シリーズ・レンズ付フィルム』新発売 ― 2010年08月09日
『鬼太郎 × Kodak コラボレーション 「鬼太郎デザイン」シリーズ・レンズ付フィルム』はオフィシャルショップで買えとな ― 2010年08月19日
アクセス急増 ― 2011年08月07日
久々に写ルンですを買った ― 2011年08月08日

コメント

_ Roberto ― 2011年08月02日 12時08分07秒

雑誌でチョートクさんとの対談でも同じことをおっしゃってました。確か作品撮りのメインはプラウベルマキナなんですよね。
自分はプラウベルマキナをイタリアの石畳で壊したことがあります...
写ルンですは軽量だし落としても濡らしても壊れませんから、最強ですね。
頑丈なカメラほど重くて衝撃エネルギーも大きくなりますからね。
安い普通のコンデジも、落としても簡単には壊れません。むしろ金属製SLRのほうがデリケートな気がします。

_ おおた ― 2011年08月02日 14時42分14秒

なるほど、確かにフィルムの給送、というか「送」と、シャッターチャージとリリースというだけのメカニズムだし、オイルとかも使ってないと思うんで、確かにタフそうですね。

最後の「水蒸気とか・・・」の文章は、やはり、

「水蒸気とか水とか、ちょっとかぶったくらいでもちゃんと撮れるし、”ネガカラーフィルムのオーバー方向には、無限とも思えるラティチュードの広さとあいまって”、最強ですね。」
と、してほしかったですね。

_ Eddie ― 2011年08月02日 17時18分54秒

確かにエベレストで撮ってきた写真は数千円だしても現像したいけど、お散歩カメラとしては...現像はやっぱり高いや。

_ こんどう ― 2011年08月02日 20時43分56秒

昔、シャッターチャージした状態でコンクリートの上に落としたら、シャッターが切れました。
ストロボと相まって、なかなかダイナミックな写真が撮れました。
もちろん、壊れることはなかったです。

_ やまろ ― 2011年08月02日 20時44分08秒

去年、新婚旅行でハワイに行ったときに使いましたよ。
写りはまあアレですが、ほんの数日のために防水カメラを買うのも何ですから。
落としてもぶつけても大丈夫、タフなカメラですね。

_ ノーネームしたん ― 2011年08月02日 22時03分17秒

>夏休みにまた買ってみよう

プラモデルで出して、現像も簡単に出来る装置を作って子供をフィルム派に洗脳・・

>水蒸気とか水とか、ちょっとかぶったくらいでもちゃんと撮れるし

水をかぶって壊れない(電源喪失しない)・・とか・・、不吉なあの事象がどうしても思い起こされるのですが・・、
まあ外装が汚れたりしても平気ですからバンバン使いまくるのが良いですねぇ、子供に持たせるのもお勧めなカメラですなぁ、
ケータイの電池も減らないし・・。

ここに書きますが

>それにしてもauはこのあたりの電波改善予定ないんですかねぇ。

エリア拡大なかなか・・、最初の頃はもっと熱心だったような・・。

>わたしもなんでCPU付いてないのか心配でしたね。どうせこれから作るんなら「全部入り」にすればいいのに、と思いました。接点も10個付けておいて将来のバージョンアップに備えるとか。

中のCPUの部分を勝手にいじれるようにしておいてくれれば改造業者が直ちに新型ボディに対応なんでしょうがねぇ・・、
まあ接点の予備が何個あってもニ○ンの意向に沿わないと遺憾な事になるのでしょうから・・。

>緊急地震速報だけ圧縮掛けないで~東京大阪などは対応済みだけれども地方は未対応らしいですね。それでもアナログ波よりは1秒ぐらい遅延するそうです。

それでも遅すぎですよねぇ・・、もう常にラジオか何かをONにしておくのが・・、デジタルTV化でアナログラジオ復権・・と。

>昨晩の静岡の地震、風呂の湯船に入っていたらゆらゆらたっぷんたっぷんと来ました。

こっちは揺れなかったのですが・・場所がアレなので・・ねぇ・・、
いま東南海来て、また原子炉がアレすると・・、
もう出国して、第二日本国を作る方が良いかも知れませんなぁ(泣)。

>寝台列車に湯船付いてたらこんな揺れ方だろうな、と呑気に考えていました。

それですよ!、小さいトラック改造して風呂と寝台付けて一晩中道路を走り回って寝台列車気分を味わえる様にするのです、
運転手を雇って日本全国旅三昧です・・

_ (未記入) ― 2011年08月03日 00時17分58秒

雨の時とか水辺とかこのカメラ最強ですよね。
潰れてもそれだけですから。

いくら防水でも現場監督が潰れたら凹みますし。

_ Haniwa ― 2011年08月03日 09時37分37秒

■ Roberto様
プラウベルマキナ、コニカ設計のボディにNikkorが付いた夢の中判カメラとして非常に気になりますが、たまに見かけても高いですねぇ。近所のアスファルトに落ちてないですかねぇ(笑)。

そうなんですよね、頑丈にすれば重くなってさらに落下したときの衝撃が大きくなるという矛盾が。

写ルンですを最初に使い始めたのは、オフロードバイクに乗っていたときですね。友人がコンパクト(フィルム)カメラ(暗黒ズーム付き)を持って来ていましたが、振動で壊れて2回修理していました。最初は後ろの荷台にくくりつけたカバンの中、反省してウエストバッグに入れたりしていましたが、やっぱり壊れました。それから皆写ルンですを持ってくるようになりましたね。これならウェアの胸ポケットとかに入れて気軽に撮れますし、壊れません。写ルンです、最強!

■ おおた様
フラッシュ以外は完全メカニカルカメラですし、なにしろ軽いです。壊れにくいですよね。リユースの際に点検していますから、その辺の長期間ノーメンテのカメラよりは信頼性高かったりします。

>「水蒸気とか水とか、ちょっとかぶったくらいでもちゃんと撮れるし、”ネガカラーフィルムのオーバー方向には、無限とも思えるラティチュードの広さとあいまって”、最強ですね。」
>と、してほしかったですね。
きっと、リバーサルフィルム需要喚起のために「写ルンですリバーサル」が出るんですよ(笑)。しかし、露出をどうしますかねぇ。ついに絞りやシャッタースピードがマニュアル設定できるようになるか?(笑)

■ Eddie様
同時プリントで安いパックがあると、プリントの手間が省けて銀写真プリントも得られてお得感が出てきます。私はヨドバシの「コダック純正」の同時プリントパック(実態はケイジェイイメージングの処理)を利用しています。最近値上がりしましたが、36枚撮りの現像とL判プリント(枚数関係なしなので40枚でも同じ価格です)のパックで980円です。

■ こんどう様
そういう捨て身のアートな使い方があるんですね(笑)。ほかにも小さい子どもに持たせて撮ると、低い視線からの新鮮な写真が得られますね。壊れにくいですから、乱暴な小さな子どもにでも渡せます。

ワークショップなどで小学生に写ルンですを持たせて写真教室とかもデジタルよりもいいように思いますね。親戚が集まったときに写ルンですを配って勝手に撮ってくれというのもいいかもしれません。あとでスキャンして配るのは勘弁ですが(笑)。

_ Haniwa ― 2011年08月03日 10時12分36秒

■ やまろ様
なるほど、普段防水カメラを必要としない人があるときだけ必要になったら、防水の写ルンですを買えばいいんですね。私なんかつい防水カメラが必要だとなってお金ないのにニコノスを入手しようと画策してしまいますけど(笑)。修行が足りませんね(笑)。

所有欲を超越した悟りの境地なんですよね、レンズ付きフィルム。

ああ、ハワイも行きたいなぁ。ハワイだと宗旨替えしてベルビア使うかなぁ(笑)。

■ ノーネームしたん様
>プラモデルで出して、現像も簡単に出来る装置を作って子供をフィルム派に洗脳・・
どこかのムックになかったですかねぇ。二眼レフのやつはシャッターの組立が間違っていて、ばらすのがめんどうでそのまま放置されていますが(泣)。

ここは富士フイルムが写ルンですのプラモデルとワイコン、テレコン、接写リングのセットを夏休み企画として発売すべきです。今年はもう無理か…。

>水をかぶって壊れない(電源喪失しない)・・とか・・、不吉なあの事象がどうしても思い起こされるのですが・・、
ふくいちに持っていって、「写真も撮れる線量バッジ」として活躍とか(泣)。

子どもに持たせるのがいいですね。いちど幼稚園児に持たせたら猿みたいにシャッター切りまくって数分で終了でした(泣)。しかも撮っている子を覗き込んでいるピントの合ってない子どもの写真ばかりでした。まあそれもいい記念ですけどねぇ。

auは周波数再編があるのでそっちにお金が掛かって3Gエリア拡大は諦めているんですかねぇ。WiMAXも整備する必要がありますし。

CPU内部のファームウェアを自由に書き換えられれば面白いですね。接点は最大数を用意しておいて、いつでもVR改造とか電磁絞り登載とか可能なようにしておくんですよ。まあ普通は買い直してくれ、でしょうが。もう少し息の長い製品をお願いしたいですね、コシナツァイス。

1秒で助かる者が助からなくなりますからね。なんのための緊急地震速報かを考えれば、地デジ化の際に見切り発車してしまったのはまずいです。

>もう常にラジオか何かをONにしておくのが・・、デジタルTV化でアナログラジオ復権・・と。
カードサイズラジオ持ち歩いていますが、さすがに常時ONにはしていないですね。アナログ放送があったときは、FM放送の少し上(90~108MHz)でTVの音声がタイムラグなしに聞けましたからね。地デジ化は色んな意味で切り捨てが生じていますね。AMラジオが電池長持ちで即時性もあっていいとおもいますね。カードサイズラジオを通勤カバンに入れておくのをお勧めしたいですね。
ttp://haniwa.asablo.jp/blog/2008/12/04/3991279

静岡の地震、東海地震にはつながらないとか言っていますが、場所が場所ですからね。備えた方がいいと思います。地震に対する個人的な対策は色々できますが、原子炉は困りますねぇ。もう1箇所別の原発がアレになるともう移住しかないですね。原発難民ですよ。

お風呂に入っていると揺れが分からないですね。なんかかき混ぜてないのにお湯がたっぷんたっぷんするなぁと思ってました。お風呂場ラジオも置いてあるんですが、そのときはならしてませんでした。

>それですよ!、小さいトラック改造して風呂と寝台付けて一晩中道路を走り回って寝台列車気分を味わえる様にするのです、
>運転手を雇って日本全国旅三昧です・・
なんか風邪引きそうな気がします(笑)。ブログのネタには困らなさそうですが、なんか売れない芸人の番組みたいで…(泣)。

■ (未記入)様
最強ですよね。壊れないですし、壊れてもお店にそのまま持っていけばフィルムは救済されそうですし。

そうですよねぇ、カメラを所有しないシステムですから故意に壊したらいけないんですが、壊れても惜しくないのも最強である理由ですね。

_ WANI ― 2011年08月03日 12時13分23秒

>私なんかつい防水カメラが必要だとなってお金ないのにニコノスを入手しようと画策してしまいますけど(笑)。修行が足りませんね(笑)。

ニコノスはあらかじめ用意しておくものなのです。
なので私は25年常備してますから(w。

写ルンですってそもそも壊れ難そうですし壊れても撮影済みのコマはパトローネに入ってますから救済できる可能性も高そうですし写真を撮って残すという面からは侮れない信頼性がありそうに思えてきました・・・。

壊れても惜しくないという面、撮った写真を失っていいのか?と言う事がありますから、壊れても手元に残ればいいですが無くさないようにするのと水没注意・・・(^^;。

_ Haniwa ― 2011年08月03日 12時49分41秒

WANI様
そうです、別の意味での修行も足りません(泣)。LW-NIKKOR 28mm F2.8が売れ残って格安で売られていたときにゲットすべきでしたね。もっとも使いたいのはW-Nikkor 35mm F2.5ですね。

レンズ付きフィルムは皆プリワインディング方式なので、なにかあっても撮影済みのコマはパトローネの中なんですよね。そう考えると写ルンですってものすごい設計思想ですよね。究極の撮影システムですね。

>無くさないようにするのと水没注意・・・(^^;。
写ルンですは途中からストラップホールが付きましたのでストラップを付けて紛失防止ですね。水没してしまったらそのままビニール袋にきれいな水に浸したままである程度スキルのあるDPE屋さんに持っていけば何とかしてくれます。乾かさない方がいいようです。

_ ずいろく ― 2011年08月03日 22時28分41秒

私も子供を海やプールに行くときは、写ルンですの防水タイプのものを必ず持っていきます。

もちろんプールなどの外からでは決して撮れない写真が撮れるのがメリットですが、なにより撮りながら一緒に遊べるのがいちばん大きなメリットです。

写ルンですと言えば、うちの子の進研ゼミの付録で、以前話に出ていた「夏のかんさつカメラMS」が届きました。

写ルンですを「フィルムカセット」として中に入れて使うものですが、通常撮影の他に接写や、クロスフィルターやミラージュフィルターを使ったような写真、さらに別の号の付録のスコープを使って30倍の拡大写真も撮れます。

接写モードひとつをとってみても、フラッシュを弱めるフィルターがフラッシュの前に出てきますし、写る範囲の目安になるフレームが付いていたりと、よく考えられてます。

ただ、今のところ子供が使ってくれないので写りはまだ不明です(汗)

一般販売したら結構売れそうな気がするのですが。

_ Haniwa ― 2011年08月04日 10時16分48秒

ずいろく様
そういえば防水タイプのものはちょっと高めなので買ったことがありませんでした。でもプールに行って現場監督を盗まれないように気にしたりするよりは、防水の写ルンですを持っていた方がいいですね。

おお、「夏のかんさつカメラMS」いいですね。詳細な情報ありがとうございます。

デフューザーとかそれだけの機能が充実しているのなら一般発売して欲しいですね。売れると思いますよ。富士フイルムとベネッセは写真フィルムのために一肌脱いで欲しいです。

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
私がよく言う「ニコンはレンズの○○環を無くすな」の○○とは?
aperture(stop)の日本語

コメント:

トラックバック

Google
WWW を検索 haniwa.asablo.jp を検索
asahi-net.or.jp/~sp5j-hys/ を検索
※ブラウザで「保護されていない接続」「安全ではありません」などの表示が出る場合はSSL対応のhttps://haniwa.asablo.jp/blog/の方にアクセスしてください。お気に入り・ブックマークもSSL対応の方に変更をお願いします。(2021/02/23)