FILM&IMAGE VOL.23 2011 Springが届いた ― 2011年03月25日 00時00分00秒
富士フイルムの季刊誌「FILM&MAGE VOL.23 2011 Spring 春」が届いた。
FILM&IMAGE | 富士フイルム
今号の内容は以下の通り。
・桜への道程 小松ひとみさん
・銭湯三十三年 町田忍さん
・FILMIST列伝19 吉田昭二さんとフジクローム
・モノクローム珠玉の名作選23 ベトナム戦争の真実。フィリップ・ジョーンズ=グリフィス
・世に一冊だけの極上の写真集を作ろう! 中谷吉隆さん
・赤城耕一のフィルムカメラパラダイス第16回 富士フイルムGF670W
・チャレンジフォト広場 審査・コメント:林 義勝さん
・Q&A 「叙景」って?
注目はやっぱり発売されたばかりのGF670Wを扱った「赤城耕一のフィルムカメラパラダイス第16回 富士フイルムGF670W」ですな。作例はGF670Wにベルビア100とプロビア100F。
贅を尽くした光学設計
素直で自然な描写性能実際の描写特性はどうだろう。このEBCフジノン45ミリ(*)F4.5は期待に違わず、凄まじく高性能である。8群10枚構成という贅沢なレンズ枚数を使用した光学設計により、中判カメラ用広角レンズとしてはオーバースペックとも思えるほどの、トップクラスの性能を有しているのではないか。なにしろ絞りによる描写性能の変化がほとんど感じられないのだ。
開放F値が抑えられていることもあるのだろうが、開放絞りでも完全な実用域で、周辺光量低下もさほど感じられない。きっと、フィルム独自の奥行きのある重厚な描写を勘案して設計されているのだろう。歪曲収差もよく補正されており、カメラを水平、垂直に構えると、パースペクティブを抑制することができるため、素直で自然な描写が期待できる。ポートレート撮影にも十分に使用できるほどだ。最短撮影距離も0.7メートルと近いため、木々や植物の質感描写撮影にも向いている。フォーカスリングのローレットの幅は適宜で、掴みやすく、滑らかな操作感に感動する。この感触を知ってしまうと、ヘタなAF一眼レフなど使いたくなくなるほどだ。
*引用者註:45ミリは誤植で正しくは55ミリ。
ああ、GF670W Professional欲しいぞ。19ページの逆光気味のフェリーの作例などいい感じだなぁ。中判もフィルムスキャンできるEPSON GT-X770ももっていることだし…、でもお金ないし…。そういえばGT-X770のガラスの内側が微妙に曇ってきているなぁ。スキャン結果で見て分かるほどではないが、LEDが光ったときに薄い曇りが見えて気になる。
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