キヤノンの“モードダイヤル改造サービス”を体験(デジカメWatch) ― 2011年01月21日 00時00分00秒
キヤノンの“モードダイヤル改造サービス”を体験~修理センターで改造工程を見る(デジカメWatch)が興味深かった。ニコンユーザーでキヤノンは関係ないように思われるかもしれないが、以下の点が参考になった。
一度改造したボディをロック無しに戻すことも有償で可能。ただし、戻すためには上カバーユニットごと交換することになるため、料金はロック付きに改造する場合より高くなる。キヤノンでは、基本的に上カバーのどこかに故障や損傷が発生した場合は、上カバーユニットごと交換して修理する。品質を維持するために個々のパーツごとの入れ替えは原則として行なっていないためだ。
「モードダイヤルで言えば位相盤には電気接点もあるため、何度も分解して良いものではありません」(キヤノン)。ノーマル品のモードダイヤル単品は交換部品としての設定がそもそも無いとのこと。今回の交換するサービスは、特別に改造メニューとして専用部品を用意することで実現している。
要するに、ロックありにするにはモードダイヤル部分のみを交換すればいいが、ノーマルは上カバー全体でひとつの部品扱いということか。キヤノンらしいと思った。
もっとキヤノンらしいと思ったのは、「何度も分解して良いものではありません」と言う部分。ニコンの古いカメラだと一見調子よく動いていて精度も出ていても長期間オーバーホール歴がないと分解清掃を勧められる(まだ部品がある場合)。動いているものは分解しない方がいいのか、動いていても壊れる前に分解清掃なのかの違いだ。最近のニコンはどうなのだろうと思った。
ダイヤル類にロックが必要かどうかというのは難しい問題だ。急いで変更するときはロックがない方がいい。しかし、気が付かずに変更されていて困る場合もあるから難しい。
GR DIGITALにはモードダイヤルにロックがあるが、人差し指でロック解除ボタンを押しながら親指でダイヤルを回せるので、ロックがあっても不便じゃない(写真下:Ricoh GR DIGITAL)。ところが、ニコンF3の露出補正ダイヤルのロック解除ボタン(写真上:Nikon F3)は手前側にあるので人差し指で押すとダイヤルを回転させるのが難しい。親指で押そうとすると隙間が狭いのでうまく押せない。これがF-501やF-301だと人差し指でロック解除ボタンを押しながら親指で露出補正ダイヤルを回せる(写真中:Nikon F-501)。ロックの有無よりもロック解除がしやすいかどうかロック解除と変更が片手でできるかが重要なのだと思う。【追記】GR DIGITALの外観写真を追加した。【追記ここまで】
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