Nikon F100コマンドダイヤル接触不良が直った ― 2010年12月02日 00時00分00秒
またニコンF100ネタですまん。ニコンF100のサブコマンドダイヤル(人差し指側)が不調で、使わないようにしていたらますます不調になっていた。ニコンF100を中古で購入後半年の保証が切れてしばらくした頃から(フ○ヤカメラタイマー笑)、サブコマンドダイヤルのある特定の1箇所のクリックの接触が悪いらしく、そこへ1クリックダイヤルを回転させても数値が変わらないようになった。それでももう1クリックストップ分動かすとちゃんと絞り値などは変えられたのでなんとかなっていた。
そのうち、ただその特定のクリックストップ部分が効かないだけではなくて、左に回すと絞り値が下がるはずなのにどんどん回していくと一瞬絞り値が逆に上がってまた下がるといった変な接触不良状態になった。これはすごく使いにくい。たとえばF16からF1.4に変更している最中にぐりぐりサブコマンドダイヤルを回していると途中で上がったり下がったりするのだ。
まだ途中でなる場合はいい。回し始めてすぐのときにその不良クリックストップ部分にあたるとどっちに回すと上がるのか下がるのか分からなくなる。また最大絞り値や最小絞り値から変更するときもその不良クリック部分にあたるとどちらに回しても一瞬隣のF値になってまた戻るような挙動になって、どちらにサブコマンドダイヤルを回せばいいのか分からなくなっていた。たとえば開放F値がF1.4のレンズで絞り値がF1.4のとき変更しようとして間違って左に回すと本来ならずっとF1.4のままであるべきところ、F1.4→F1.6→F1.4→F1.4となるのである。使いにくいと思って修理するまでサブコマンドダイヤルはなるべく使わないようにしていた。なお、カスタムセッティング12でメインコマンドダイヤルとサブコマンドダイヤルを入れ替えるとやはりサブコマンドダイヤルでシャッタースピードが同じような挙動になるので、あくまでもサブコマンドダイヤル自体の不良だろうと見当はつけていた。
それで使わないようにしていたサブコマンドダイヤルだが、このあいだ久々に動かすと、なんと3,4クリックストップが接触不良になっており、もはやサブコマンドダイヤルで大幅に数値を変更するのは至難の業になっていた。ずっと右に回しているのに、
F1.4→F1.6→F1.6→F1.4→F1.6→F1.8→F1.8→F1.6→F1.8→F2
となる。ああ、いつになったらF5.6にできるんだぁぁぁぁぁぁ(泣)
諦めて修理に出すことにしようと思ったが、修理代はおそらく2万円ぐらいはかかるだろう。ところがニコンF100の中古はもはや2万円前後で売られている。これはもう1台程度のいいのを買った方がいいのではないか。うーむ。
そこで、目に付いたのが裏蓋のべたべたを取るのに使った無水アルコールの瓶。よーし、サブコマンドダイヤルの隙間に無水アルコール垂らしてダイヤルぐりぐりして直らなかったら修理に出すか。
たらーり、ぐりぐり。スイッチオン。ぐりぐり。あれ?直ってる。あっ、でも何回もぐりぐりしてるとまだ接触不良のところがある。もう1回無水アルコールを。ぐりぐり。スイッチオン。おお、目出度く直った。そうか、サブコマンドダイヤルの接点が汚れて接触不良になっていただけなのか。しかし、よいこはマネをしないでね。マネをしてカメラが壊れても責任持ちません。あくまでも自己責任で。
これでサブコマンドダイヤルもばっちりだ。サブコマンドダイヤル、あんまり使わないけど(笑)。なお、F100ではカスタムセッティング22で絞りリングでの設定優先にすると、CPUレンズであれば絞りリングで絞り値を変更しても液晶に絞り値が表示される。しかし、その場合は1段ごとにしか表示されないのは残念。精度上仕方ない。やっぱり絞り値の光学読取り窓だよねぇ。
あと、ニコンF100のメインコマンドダイヤル(親指側)はボディからダイヤルが出っ張っているので操作しやすいが、サブコマンドダイヤル(人差し指側)はボディからの出っ張りがほとんどないので操作しにくい。絞り値を頻繁に変更する場合は、カスタムセッティング12で、メインコマンドダイヤルとサブコマンドダイヤルを入れ替えて、メインコマンドダイヤル(親指側)で絞り値を変更できるようにした方が使いやすい。
ついでだから、ニコンF100の中古価格が低いことをちょっと考えてみたい。もうフィルムカメラ自体が暴落しているからF100が2万円前後でも全然不思議ではない。ただ、コンパクトで動体のAF性能もよく、電磁絞り以外は最新レンズの全機能(AF-Sレンズ、VRなど)を使えるフィルムカメラなのにどうして中古価格に反映しないのか。
ひとつはファインダーだ。いまのデジタル一眼レフに比べたら相当いい方のファインダーだが、フィルムカメラのなかではそんなにピントの山が分かる方ではない。明るいスクリーンだがキレが悪い感じだ。それにファインダー倍率が0.70倍と低いのもピントの分かりにくさに関係している。DK-17Mでファインダー像を拡大して使っているが、それでもAi Nikkor 50mm F1.2のピントの山はマット面では分からない。フォーカスエイドのみが頼りだ。50mm F1.4だとなんとか分かる感じ。
マグニファイングアイピース DK-17MをニコンF100につける(追記あり) ― 2007年01月25日
もうひとつは、多機能で便利だが楽しいカメラではないということ。手巻きでゆったり撮る感じでもないし、ファインダーでピントを合わせて楽しいわけではない。マグネシウム合金のボディで質感は悪くはないが、夜中にウィスキー片手になで回すような感じでもない(キムタクは夜中にニコンのデジタル一眼レフをなで回しているかもしれないが-笑)。要するにF100は現代的仕事カメラなのである。そういうポジションはもはやデジタル一眼レフが占めている。私はデジタル一眼レフをいまだに購入していないので、いまだったらデジタル一眼レフで撮るべきシチュエーションでもフィルムで撮るからF100は重宝しているが、ほとんどの人はデジタル一眼レフとMFフィルムカメラの組み合わせだろう。F100はコンパクトでいいカメラなのだが不憫なカメラだのう。私はまだまだF100使うぞ。
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