「ライカワークショップ」田中長徳著 ― 2010年11月25日 00時00分00秒
写真家・田中長徳氏の著書「ライカワークショップ」を買った。フィルムで撮った作例がたくさんあったからだ。デジタルカメラの作例ばかりだったら買わなかっただろう。そういう理由で買わなかった雑誌や本は最近多い。デジタルの作例がいらないのは、ネットでたくさん見られるというのもあるが、デジタル写真はレンズが同じでもボディが違うと画質から画角まで全然違うからだ。いま発売されているボディではこのレンズはこんな風に写るが、それが数年後に出たカメラでどう写るのかまったく参考にならない。作品としての値打ちには変わりはないだろうが、作例としての参考価値は、デジタルカメラのボディの実用的寿命と同じく短い。そんなものにいちいちお金を払って場所を取るものを買う必要はないと思った。
そこのところ、この「ライカワークショップ」はフィルムの作例が多くてうれしい。スーパーアンギュロン21mm F3.4(SUPER ANGULON 21mm F3.4)の作例がいくつかあるから買ったようなものだ。フィルムはRDPやTRI-Xだった。
ライカM9の作例も、リバーサルフィルムのようでぱりっとしていていいんだが、レンズは28mm止まりでそれよりも広角のレンズはないようだった。残念。
文章の方は、田中長徳氏の文をいままで読んできた人ならどこかで読んだことがあるような内容だ(笑)。でもたぶん書き下ろしだと思う。
ああ、スーパーアンギュロン21mm F3.4いいなぁ。ヨーロッパにも行きたい。
ライカワークショップ
田中長徳著
エイ出版社、2010年11月、233ページ/21cm
価格:税込1,680円(税抜き1,600円)
ISBNコード:978-4-7779-1779-2(4-7779-1779-7)
最近のコメント