富士フイルム、135フィルムPケース色を半透明に統合 ― 2010年08月02日 00時00分00秒
アローカメラ・我楽多屋さんのブログによれば、富士フイルムからフィルムケース(Pケース)色の統合のお知らせが届いているそうだ。
Pケース(カメラ買取り専門アローカメラ & 我楽多屋)
現在複数色ありますが、これを現在最も数量が多い半透明に統合することで、生産の安定化と環境適合性の配慮を図ってまいります
これは我楽多屋さんのブログにあるような色によって環境に良かったり悪かったりするというよりは、フィルムの需要が落ちてきてあんまり数のでない黒の不透明ケースや黒のキャップを生産するのに環境負荷が掛かるということなんだと思う。まあ環境適合性というよりはコストダウンですな。
個人的にはこの富士フイルムのPケースの色分けでフィルムの種類を区別していたので、今回の統合は残念だ。ネガカラーだと思ってリバーサルフィルムを持っていったり、どピーカンの日にNatura 1600を持っていったりしないように気をつけないと。まあ、リバーサルはこの色、黒白フィルムはこのキャップと決まっていたわけではなくまちまちだったのだが。そして、ISO1600でも半透明で大丈夫というのなら、中身がよく見える方がありがたい。
コダックの半透明Pケースはパトローネの色は見えても字までは読めない。出ているベロの関係でPケースの中でパトローネが一方に寄っているのだ。SUPER GOLD 400はPケースにパトローネが寄っているところに大きく400と書いてあるので分かりやすいが、PORTRA系は、大きな字で感度が書いてあるところがPケース内でパトローネが離れているので見えにくいのだ。PORTRA 400NCなのかPORTRA 800なのかPケースの外側からだけでは分かりにくくて困る。もういっそのこと透明にしてみたらどうか。
【関連追記:2010年12月27日】
新PORTRA400のパトローネは黒黄 ― 2010年12月27日
【関連追記ここまで】
あとは日本の3社のビール瓶のように富士とコダックとで共通のPケースにするとか。DPE店で回収したコダックのPケースをこっそり富士の工場に回して使ってしまうとか(笑)。究極のコストダウンだ(笑)。
写真は、前列が富士フイルムのPケース、後列がKodakのPケース。
前列左から、Neopan 400 PRESTO(黒白フィルムISO400)、Reala Ace 100(ネガカラーISO100)、Sensia III(カラーリバーサルISO100)、Asitia 100F(カラーリバーサルISO100)、Natura 1600(カラーネガISO1600)。
後列左から、T-Max 3200(白黒フィルムISO3200)、PORTRA 800(カラーネガISO800)、PORTRA 400NC(カラーネガISO400)、SUPER GOLD 400(カラーネガISO400)。
我楽多屋さんのブログに載っている通知文書には、富士のリバーサルフィルムはすべて半透明ボディに黒キャップのように書かれているが、アマチュア用のリバーサルフィルムと分類されていたSensia 100 III は、ずっと以前から半透明ボディに半透明キャップだった。
コダックは既に統合しているようだ。またISO3200のフィルムでも半透明にしていることから、普通に保管する分には半透明Pケースで問題ないことが分かる。というか問題あったらNatura 1600を半透明に変更できないことになってしまう。
【追記:2010年8月26日】
富士フイルムから消費者向けにもアナウンスが出ている。
135(35mmサイズ)フィルム用フィルムケース色統合のご案内(富士フイルム)
【追記ここまで】
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