VMware環境でCOOLSCAN 5000 EDのICEありバッチスキャンに失敗しなくなった ― 2010年03月11日 00時00分00秒
去年の12月にWindows XP SP3プリインストールのDELL Vostro 430(Intel Core i5 750)を購入してから、ニコンのフィルムスキャナSUPER COOLSCAN 5000 EDのネガカラーフィルムのDigital ICE有効のバッチスキャンでのみ「スキャンの実行に失敗しました」が不規則に出てバッチスキャンできないことに悩まされてきた。
そこで、VMware Playerという仮想PC環境を構築してそこでNikon Scan 4をインストールしてみたらどうかと思いやってみた。Windows 2000 SP4の環境でなんとエラー無しでスキャンが成功した。何回もやってみたが、いまのところエラー無しだ。おお、素晴らしい、VMwareは!
具体的にはホストOSがWindows XP SP3で、そこにVMware Player(個人使用は無料・要登録)をインストールして、ゲストOSにWindows 2000 SP4をインストールした。インストールは簡単で時間も短かった。ゲストOSは8GBのディスク容量が推奨されたのでそのままにしたが、これではTIFFのスキャンデータが溜まったときに足りなくなってしまう。32GBぐらいにすればよかった。あとから拡張するにはPartition Magic といったソフトが別途必要になる。推奨メモリは256MBだったが2056MBにした。CPUコアは1つか2つか選べたが、あとから2個にしてもゲストOSのWindows 2000上でタスクマネージャで見ると1つしかコアがない状態だった。最初に2個にしておかないといけないのかもしれない。
ゲストOSはほとんどそのOSを直接インストールしたのと同じ感覚で使えて、サクサク動く。ただ、ごくたまに5秒ぐらい反応が遅いことがある。反応が悪くなってもすぐに回復してまた元の通り普通に動く。Nikon Scan 4のせいなのかVMware Playerのせいなのか、ホストOSの背後で何かが走ってそのせいなのか(この可能性が高いように思う)は分からなかった。
【追記:2010年3月31日】
EASEUS Partition Master 5.0.1Home Edition ― 2010年03月31日の設定でパーティションを32GBに拡張でき、また、上記のたまに起こる反応の悪さも解消した。
【追記ここまで】
ゲストOSにWindows 2000 SP4を選んだのは、9X系も持っているがリソースの管理が悪いし大容量のメモリを無駄にするのでやはり9X系はあり得ないことと、Nikon Scan 4の対応OSのうちNT系の中で一番軽いOSがWindows 2000だからだ。ただ、Windows 2000を今現在一からインストールするとInternet Explorer 5.01が落ちまくったり、Internet Explorer 5.01でWindows Updateができないなどの問題が出る。私はホストOSでInternet Explorer 6をダウンロードしてゲストOS環境にInternet Explorer 6をインストールしてからWindows Update(Microsoft Update)をした。
新規にWindows 2000をインストールしたらMSに接続できない?!(黒翼猫のコンピュータ日記 2nd Edition)
Windows Update v6が IE5で 0x800c0002 エラーになる件(黒翼猫のコンピュータ日記 2nd Edition)
Windows 2000 SP4の全くアップデートしていない状態とNikon Scan 4.0.0とでICE有効のバッチスキャンでエラーのでないことを確認した。Windows 2000 SP4をアップデートして今月分まで90個のパッチを当てた状態とNikon Scan 4.0.0との組み合わせもOK.。同じくWindows 2000 SP4の最新状態とNikon Scan 4.0.2とdnklup.exeパッチとの組み合わせでも問題なかった。スキャンしかしない環境だと別に最新状態のWindows 2000 SP4にする必要もないと思うが一応やってみた。またこの環境ではネットに繋ぐ必要もないと思う。必要であればホストOSの方でダウンロードしてコピーできるからだ。
ゲストOSの環境にはNikon Scan 4とTIFFデータを快適に閲覧するためにNikon View 6.27だけをインストールした。サクサク動いて感激だ。そしてホストOSとゲストOSとの間でファイルもドラッグアンドドロップでコピーできる。素晴らしいぞ、VMwareは。
問題点があるとすれば、スキャンした大きなファイルを仮想環境のゲストOSからホストOSの方にコピーするのに少し時間が掛かること。従って、ホストOSの環境でエラーのでないリバーサルフィルムやモノクロフィルムのスキャンのときはVMwareを使わないで普通にスキャンして、ネガカラーのときだけVMwareのWindows 2000 SP4環境でスキャンすることにした。
VMware Playerは素晴らしいのでWindows 7の仮想環境も作ろうかなぁなんて思ってしまう。あるいはホストOSをもうWindows 7の64bitにしてメモリも8GBぐらい積んで、その環境では動かないものだけをVMware PlayerのゲストOSにWindows XP SP3や2000 SP4などを入れて使うとか考えられる。ああVMwareは素晴らしい。これが無料だなんて。別にPCを買わなくて済んだので我が家ではVMwareと書いた紙を玄関や台所に貼って毎日拝むことにした(嘘)。
【追記:2010年3月11日】
壊れた前のXPのPCと今のXPのPCとで異なるソフトウェアは、「PoweDVD DX」と「DELL Driver Download Manager」と「DELL バックアップおよびリカバリマネージャ」ぐらいなのでこのあたりのソフトアウェアがあやしいのだろうか。あとVMware下のWindows 2000ではUSBホストコントローラーのドライバがインストール直後にはきちんと当たってなかった。デバイスマネージャのプロパティから探させたら見つかってちゃんと動くようになった。USB関連が原因の可能性も捨てきれない。
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写真は、動態保存の京都市電(梅小路公園):Nikon F100、Carl Zeiss Distagon T* 2/28 ZF、F8、1/250sec、Kodak PORTRA 400NC、Nikon SUPER COOLSCAN 5000 ED、Digital ICEあり、VMware Player下のWindows 2000 SP4・Nikon Scan 4.0.2
富士純正処理のアナログプリントが今月いっぱいで終了 ― 2010年03月11日 00時00分01秒
L判や2L判に限り継続していた、当地の(ってどこだ-笑)ヨドバシカメラ経由の「富士フイルム純正処理」でアナログプリントが今月いっぱいで終了とのこと。「コダック純正処理」のアナログプリントはまだ継続とのこと。
個人的な感想を言わせてもらえば、富士純正処理のアナログプリントはよくここまで持ったな、という感じだ。値段はデジタルプリントと同じだが、処理日数が1日余分に掛かる(コダックはデジタルプリントもアナログプリントも処理日数は同じ)上に、プリントがよくなかった。もう色は目茶苦茶で、「だからデジタルの補正にしないからこうなるんだよ」と言わんばかりの「懲罰的プリント」とも言うべきものであった(苦笑)。PRO 400Hで「色調不良」と言われて戻ってきて以来、富士フイルムのフィルムでさえコダック純正処理に出すようになっていたのだ。富士の代表的な「New PRO 400」や「リアラエース100」でさえもコダックに出すようになっていた(そしてだんだんと富士のネガカラー自体を使わなくなってきた)。
富士フイルム PRO 400Hフィルム試写してみたが… ― 2009年02月05日
じゃ、富士のデジタルプリントに出すかと言うと、これがもっとひどい。もうフィルムからのプリントとは思えない彩度と色調で、焼き増しをあげた人からも「Haniwaさんはたしかフィルムで撮られてましたよね?これほんとにフィルム?」なんて言われる始末。当地の富士純正デジタルプリントにはもう絶対に出さない。「塗り絵プリント」。あれだったら家にあるEPSON PX-G930でプリントした方が100倍マシ。これも、いい加減デジタルカメラに移行しろという「懲罰的プリント」なのだろうか…。
ということで、当地のヨドバシ経由富士純正処理はリバーサルのみ利用することとなった。そのE-6現像なのだが、実はこれもコダックの方が安いんだよねぇ。センシアやアスティアもコダックのE-6処理に出そうかなぁ。富士フイルムを応援したい気持ちはあるけれども、まともなプリントを出せないようなラボは応援できない。さようなら、富士純正ネガカラープリント。ますます塗り絵量産に励んでおくれ(鬱)。
写真は記事とは関係ないようなあるような。
国鉄8620形蒸気機関車(8630、梅小路蒸気機関車館):Nikon F100、Carl Zeiss Distagon T* 2/28 ZF、F8、1/250sec、Kodak PORTRA400NC、Nikon SUPER COOLSCAN 5000 ED、Digital ICEあり、VMware Player下のWindows 2000 SP4・Nikon Scan 4.0.2
1914年(大正3年)製造の8630機関車。梅小路に行くとかなりの確率で8630がSLスチーム号を牽いている。あとはC622。
富士フイルムの話題なのにコダックのフィルムの作例ですまん。最近PRO400とか本当に使わなくなってしまったのだ。以前は勝負フィルムとして使っていたのに。PORTRA400NCばかり使ってきたが、北海道で初めてPORTRA400VC使ってみて400VCの方がいいような気がしてきている。この件についてはまた別記事で。
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