Biogon T* 21mm F2.8 + CONTAX G1の雑感2010年03月03日 00時00分00秒

みなとみらい:CONTAX G1、Carl Zeiss Biogon T* 21mm F2.8、F2.8開放、絞り優先AE、Kenko L37 Super PRO、富士フイルム センシアIII(RA3)、EPSON GT-X770

次は、21mmの方である。Biogon T* 21mm F2.8 + CONTAX G1試写。21mmも28mmもBiogonは歪曲収差がほとんど目立たないですなぁ。まっすぐで気持ちいい。

それで、レンズの方はもう少し使い込んでから印象をご報告したいが、CONTAX G1カメラの方は少し使っただけで書くネタに困らない(苦笑)。

とにかく、シャッターのタイムラグが大きい。半押しでAFが作動してレンズが動くのはいいのだが、レンズが所定の位置に止まってからさらに押し込んだときのタイムラグが大きいのが問題だ。

また、フィルム給装がSのときはAFもSモードになり、ピントが合わないと金輪際シャッターが切れない。これが困る。それでなくてもタイムラグが大きいのに、AFが合わない限りとにかくシャッターが切れない。ニコンのAFのように左手でさっとMFに切替えられない。なぜならAFからMFに切替えるダイヤルは右側にあるからだ。誰だよ、こんなところにダイヤルを設置したのは。しかもロックボタンがついている。

また、SからCに切替えるとピントが合わなくてもシャッターは切れるようになるが、こんどはシャッターボタン半押しによるAFロックができなくなる。AFロックボタンはないのだ。だからCにしてAFで撮るのは常に真ん中にピントがあった写真しか撮れないということになるので実用性が低い。このカメラよりも9年程前に出たニコンF-501でさえAFロックボタンはついているのに。このカメラの設計者やフィールドテスターはAFカメラで写真撮ったことがないのだろうか。

そしてこの右側にあるAF~MFのダイヤルがまた使いにくい。なぜなら、AFからMFに切替えたとしても、AFかMFかという選択ではなくAFかMFで何mかという選択だからだ。AFからMFに切替えてもさらにダイヤルを回して無限遠から合わせたい距離に持っていくか最短撮影距離の0.5mから持っていくかしないといけない。しかもAFの位置のすぐ横に無限遠や0.5mがあるのではなく、少し離れていてその分ダイヤルを多く回さないといけない。やっているうちに被写体はもう居なくなっている。

CONTAX G1の場合、広角レンズだからMFの距離あわせは2mなら2mに合わせておいてAFからMFに切替えたらもう2mになっているという形になっていないのが不満なのだ。GR DIGITALの内蔵フラッシュが、初代では発行禁止モードから赤目軽減やスローシンクロなどが循環したモードになっていたのが、GR DIGITAL2になってから、フラッシュのON/OFFボタンが独立してONの場合にさらに各種発光モードが選択できることに変更されたのと似たような問題が、このCONTAX G1のAF/MFダイヤルにはある。左側にあればまだマシなのだが、シャッターボタンのある右側にこのダイヤルがあるのが致命的だ。

AF一つ取ってもCONTAX G1はこんな有様だ。発売当時CONTAX G1を買って使ったり分解した同業他社は嘲笑したんじゃないかと思う。敵にあらず、と。レンズだけだよ、素晴らしいのは。

以上のように、レンズには絞り環も必要だが、ピントリングも必要だよ。CONTAX G1の場合、一眼レフとは違うので色々制約はあったと思うが、それにしてもこなれていない。とにかく撮りたいときに撮りたいように撮れないカメラ、シャッターチャンスを逃すカメラというのがやりきれない。よくこんなカメラを製品化したなぁ。フィールドテスターは何か言わなかったのか。言われたけど、仕方ないと突っぱねたのか。

あと、ダイヤルの文字ももう少し見やすい大きさや書体・色など工夫すべきだと思った。レンズの絞り環の絞り値表記も字が小さくて横の数値とくっついていて視認性が低い(2.8と4と5.6と8の部分が2と8と4と5と6と8との間隔が同じ。カンマを短くするとかすれば見やすいのに)。もう少し絞り環の回転角を大きく取るか、絞り環の幅を広くして字を大きくすればいいのに(やや縦長の字体にするとか)。あれじゃAi Nikkorレンズのファインダー内読みとり用の小さな絞り値表示と変わらないよ(ニコンのファインダー内読み取り用の方が小さいのに視認性はよい)。シャッターダイヤルもどうしてシンクロ速度に相当するシャッタースピード(ないしは、もっとも近くて低い方の値)のところの色が変えてないのか。色んなところがおかしすぎるよ、CONTAX G1は。


みなとみらい:CONTAX G1、Carl Zeiss Biogon T* 21mm F2.8、F2.8開放、絞り優先AE、Kenko L37 Super PRO、富士フイルム センシアIII(RA3)、EPSON GT-X770

みなとみらい駅からのエスカレーター。もっと下の方から続いていて、3階分か4階分を一気に上がるエスカレーター。もし急停止したらどうするのだろう。地震が来たらどうするのだろう。あんまり深く考えずに作っている感じがする。

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