Core i5 750とNikon Scan 4.02でICEありバッチスキャンは無理なのか ― 2010年02月03日 00時00分00秒
去年末にPetium 4・Windows XP ProfessionalのPCが壊れて、新しくPCを買った話は既にした。そして新しいPCの環境ではDigital ICEというゴミ取り傷取り機能を有効にしたままバッチスキャンをすると「スキャンに失敗しました」となってスキャンできないことも報告した(DELL Vostro 430 BIOS 2.0.2、Core i5 750、メモリ4GB、NVIDIA GeForce GT220 1GB、Windows XP Pro SP3、NikonScan 4.0.2)。
COOLSCAN 5000 ED(Nikon Scan4)のICEありバッチスキャンに失敗する ― 2009年12月27日
COOLSCAN 5000 ED(Nikon Scan4)のICEありバッチスキャン一応の解決 ― 2009年12月28日
その後なんとか確実にICE有効でバッチスキャンが成功する方法はないかと、BIOSの設定を変えたり、ページファイルの大きさやページファイルの置くドライブを買えたり、NikonScan4のTempファイルの置き場所を変えてみたり、USBの接続するところを変えてみたりさらにはUSBのカードを増設してそこにSUPER COOLSCAN 5000 EDをつないでみたりしたが、確実にICE有効でバッチスキャンが成功する条件を見つけることができなかった。同じ条件でももう一度バッチスキャンをやり直すと何枚かはうまくいくが途中で失敗したり、6コマ完全にスキャンできることもあって、失敗する条件がわからない。確実に言える条件はICEを無効にしてバッチスキャンをする限り問題ないということだけ。おそらくスキャン中のデータをどこかに書き込むタイミングかなにかがうまくいっていないのだと思う。LynfieldのCPUはノースブリッジ(IOH)にあたる機能がCPUに内蔵されたため、ノースブリッジが存在しないといった特徴があるが、これがNikonScan4の想定外なのかも知れない。
私がPCをノートPCでなくてデスクトップPCにしているのは、フィルムスキャナを快適に使いたいがためだけなのだ。そして、フラットベッドスキャナでなくてフィルムスキャナを使うのは、ニコンの赤外線を使ったDigital ICEが優秀でかつSUPER COOLSCAN 5000 EDのバッチスキャンは一コマずつ設定を変えることができつつも一度に6コマ(アクセサリ使用でもっと連続可能)スキャンできることなのだ。ICE有効でバッチスキャンできないのなら、新しいPCは無駄にでかいだけだ。ネットをしたりちょっとWordたExcelを使うぐらいならもっと小さくて安いノートPCがいっぱいある。ああ無駄金使ったなぁ。
それで、もうIntel Core i5 750(Lynnfield)でSUPER COOLSCAN 5000 EDを使うのは無理だと思った。こうなったら、壊れたPCを修理するか、Pentium 4時代の中古PCを買うしかない。それで中古屋で少しPCを見てみた。フィルムスキャナ専用で使うPCだからあまり拡張性がなくてもいい。CPUのクロックが高くてメモリが多くてHDDはそこそこあればいい。しかし、小型の筐体のものはメモリがたくさん積めずCPUもしょぼい。CPUのクロックが高いものはメモリもたくさん積めるが筐体がでかい。ミニタワー型になってしまう。すでにDELL Vostro 430のミニタワーがあるところにさらにミニタワーを置くことを家族に提案したが「自分の部屋に置け」という意見が…。自分の部屋に置いてもいいが、そうするとモニターも買わないといけない。フィルムスキャンをするのだからあんまり安物のモニターは使いたくないし、かといってまた新しくモニターを買うのはちょっとなぁ。今のPCの横に置いてモニターは共用するのが一番安上がりなのだ。設置場所はなんとか説得するとして、ICE有効のフィルムスキャンが捗らないのはいらいらするので近いうちに中古のPentium4のXP機を買いたい。その場合64bitでもいいなぁと思ったのだが(NikonScan4は64bitはXPまでしか対応していない)、ちょっと見て回った限りではOSがXP 64bitの中古はなかった。もう少し真剣に探してみよう。ああ、Vostro 430が無駄。最初から中古PC買えばよかったのだ。
参考のために色々試してみて改善しなかったことを列挙しておく。
以下のBIOS設定をそれぞれ無効にしてみたが効果がなかった。
Intel(R) HT Technology(Hyper ThreadingただしCore i5 750はHT非対応)
Intel(R) SpeedStep(tm) Tech
Intel(R) Turbo Mode Tech(Turbo Boost)
Intel(R) C-State Tech
Turbo Boostを無効にするとICEやGEMやROCの処理が少し遅くなった。まあクロック数が上がらないのだから当たり前と言えば当たり前。ちょっと遅くなってもこれでICE有効のバッチスキャンができたらよかったのだが。DELLのBIOSの場合、クロックを下げるような項目はないので、のきん様が「CPU倍率をx10(i5の定格はx20)に抑制すると、エラー無しでバッチスキャンできるようです。」と仰った設定にすることができない。DELLのBIOSは設定項目が少ない。
また、ページングファイルをCドライブに置いて固定してみたり(上限下限を同じにする)、Dドライブに置いてみたりしたが、効果がなかった。
NikonScan4の一時ファイルの場所をデフォルトのCドライブからDドライブに変えてみたりしたが効果がなかった。
「ハードディスクに保存」にしたりしなかったりしたら効果のあったときもあったが、最近は全く効果がない。
タスクマネージャでNikonScan.exeの優先度を上げたり下げたりしたが、ICEありのバッチスキャン失敗は改善しなかった。また、4つあるCPUのうち一つだけをNikonScan.exeに割り当てても効果がなかった。
セキュリティソフトのNorton Internet Security 2009のAuto-Protectを無効にしても効果がなかった。
LynnfieldにはUSBの不具合があるというので、SUPER COOLSCAN 5000 EDを接続するUSB端子を色々変えてみたが効果がなかった。デバイスマネージャで確認すると、DELL Vostro 430の場合背面の6個のUSB端子は同じものが分岐しているようだった。また前面の4個のUSB端子のうち左の2個は背面と同じところから分岐していて、全く別のコントローラーに繋がっているのは前面の右2個だけだった。この前面の右2個にSUPER COOLSCAN 5000 EDだけを繋いでも変化無し。さらにPCIスロットに新たにBUFFALOのIFC-USB2P4というUSBインターフェースボードを追加してそこにSUPER COOLSCAN 5000 EDにつないでも効果がなかった。
BUFFALOのIFC-USB2P4というUSBインターフェースボードは、Windowsが起動してからでないと使えないという代物で大失敗だった。取り付け前にドライバを入れなければいけないので変だなと思ったのだが後の祭り。Windowsが起動してからでないと使えないので、ここにキーボードやマウスを隔離して使うことができない。セーフモード時にも機能しないUSBボードなのであった。こんな重要なこと箱に大きく書いておけよ。ああ、無駄金使った。ゴミボードだった。
【関連追記:2010年3月8日】
VMware Player ― 2010年03月08日
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COOLSCAN 5000 ED(Nikon Scan4)のICEありバッチスキャン一応の解決 ― 2009年12月28日
VueScanをCOOLSCAN 5000 EDで試してみる ― 2009年12月28日
COOLSCAN 5000 ED(Nikon Scan4)のICEありバッチスキャンに失敗する ― 2009年12月27日
【関連追記ここまで】
【追記:2010年3月11日】
VMware環境でCOOLSCAN 5000 EDのICEありバッチスキャンに失敗しなくなった ― 2010年03月11日
コメント
_ ノーネームしたん ― 2010年02月03日 23時59分31秒
_ Haniwa ― 2010年02月04日 09時33分12秒
メモリを4GB積める高クロックPCだと拡張性高いのが多いのでしばらくは大丈夫だと思うのです。でも中古だからいつ壊れるのか分からないですよねぇ。それにPentium4よりもやっぱりCore 2 Quadの方が速そうだとか言って欲を出したらそっちでもNikonScanが上手く動かなかったりして…。
壊れたPCを直してもらって使うのも一つの手ですよねぇ。あれは確実にNikonScanが動いていたのですから。それにフィルムスキャンに関してはそんなに遅くなかったです。
サポートに連絡してやりとりして買った時の構成にして送るとかそういうのが面倒なんで、中古のPCで動くのならそっちの方が楽だと思っているのですが。壊れたPCのマザーボードを見た感じではコンデンサは特にふくらんだり何か漏れたりしていないようなのですが、コンデンサを全部同等品に自分で交換したらすっきり動くようになったという掲示板情報もあるので、それも一つの手です。でも面倒です(苦笑)。
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ニコンが最新環境に対応させないためにこんな苦労を・・、ちゃんと最新の環境に対応される事を”神”に祈るか、確実に長持ちしそうな部品構成の中古を買うか・・、で、数年後その中古PCも故障すると・・・、嗚呼・・。