視野率約100%よりもファインダー倍率2010年01月06日 00時00分00秒

田中希美男氏のサイトにキヤノンEOS 7Dの視野率約100%問題についての考察が書かれている。
視野率約100%(その1)
視野率約100%(その2)

私個人としては必ずしも視野率100%でなくてもいいという立場だ。それはフィルムカメラユーザーでネガカラーでプリントすることが多いからかもしれない。デジタルカメラユーザーでモニターで鑑賞することがメインの人だと視野率100%でないと困るかもしれない。そしてキヤノンEOS 7Dの視野率が約100%なのか約97%なのか、私はどっちでもいい(笑)。

それであんまり興味ないこの話題を取り上げたのは、EOS 7Dのことはどうでもよくて(真剣にこの問題に取り組んでる方にはすまん)、一眼レフのファインダーのあり方についてヒントが書かれていると思ったからだ。

最近のニコンのカメラはフィルムカメラの末期の頃からファインダー倍率が低くてそれがデジタル一眼レフになってから更に顕著になった。

MFカメラや初期のAFカメラのF-501などはファインダー倍率0.85倍程もあったのに、F100(視野率約96%)に至って0.70倍、デジタル一眼レフだとD700(視野率約95%)で約0.72倍、APS-Cフォーマットだと廉価機のD3000(視野率約95%)で「約0.8倍」(35mmフィルムやFXフォーマットと同じに換算すると約0.533倍)となっている。

こうしたファインダー倍率はピントの見易さに関係しているのでできるだけ倍率が高い方が私は好ましいと思っている。もちろんスクリーンも拡散性が高くて明るいレンズでのピントの山が見えるものにして欲しい。

それで、最近のカメラのファインダー倍率が低い原因としてコストダウンもあるのだろうが、それ以外にアイポイントの長さも関係していると思う。F-501はファインダー倍率が高くて比較的ピントの山も見やすいが、ファインダーから少し目が離れただけで視野全体が見えなくなってしまう。アイポイントが短いのだ。眼鏡掛けた人だとファインダーの端っこが見えないと思う。

それで最近のニコンのカメラはファインダー倍率を高くすることよりもファインダー全体が見えるようにすることを優先しているのではないかと想像する。また視度補正を外付けの視度補正レンズではなく内蔵の視度調整機構にしているのもファインダー倍率の低さにつながっているのだと思う。

すべてを満たすファインダーはコストも掛かるのは分かる。でも多少アイポイントは短くてもいいからもう少しファインダー倍率の高くてスクリーンも大口径単焦点レンズに最適化したデジタル一眼レフが出てもいいんじゃないかと思う。その場合私は視野率が95%ぐらいでも構わないと思うのだが、この点のコンセンサスが得られないのかもしれない。

とか書いていたら、F3HPが欲しくなってきたなぁ(笑)。F3アイレベルとF3HPとでファインダーを比べたい。DE-3ファインダーを別に買うよりもF3HPごと買っても変わらないような値段になってきてるものなぁ。

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