赤城耕一氏語録(アサヒカメラ2009年12月号) ― 2009年11月25日 00時00分00秒
今月号(2009年12月号)のアサヒカメラに「特集 ニコンデジタル一眼レフの軌跡」という記事が載っていた。写真と文は、赤城耕一氏による。最初、デジタル一眼レフを持っていない私には関係ないかと思ったのだが、これがなかなかに痛快だったのだ。
いきなり本稿の結論になったが、個人的にはDXニッコールはキライである。フルサイズデジタルのD3やD700にDXニッコールを装着すれば、自動的にクロップされるので実用面でも問題ない。しかし、私はF6をはじめフィルムニコンも使用しているので、DXニッコールは一本も持っていない。
(アサヒカメラ2009年12月号126ページ)
ちなみに、キヤノンのAPS-C用レンズはEF-Sだが、そもそも35mm判フルサイズのEOS-1Ds系や5D系には装着できない。やっぱりAPS-C用はキライだ。
(アサヒカメラ2009年12月号126ページ)
でもレンズの外観を比べて欲しい。Ai AF35ミリF2Dには距離目盛りも絞りリングもあるしカッコイイではないか。趣味性の強い単焦点レンズだからこそ、性能だけでなく外観のデザインにも気を配って欲しかった。
(アサヒカメラ2009年12月号127ページ)
3番目の引用は、AF-S DX NIKKOR 35mm F1.8GとAi AF Nikkor 35mm F2Dとを比べた記事のものだ。赤城氏は外観の問題にしているが、本当は絞りリングがないと多くのフィルムカメラで困るし距離目盛りだって置きピンのときに困る。撮影上必要なものなのだが、そこまで書いてしまうと35mm 1.8Gの方の立つ瀬がないので外観の問題にしているのだ。カメラメーカーからの広告も大きな比重を占めるカメラ雑誌で表現を工夫してよくぞ書いてくれたと思う。
よくぞ書いてくれた!赤城耕一氏、頑張れ!
【追記】
蛇足ながら追記すると、赤城耕一氏の意見は自分と違う趣向の人を非難していないし許容している。ただ、自分の撮影スタイルや趣味からするとこういうのは困ると書いているだけなのだ。だからDXニッコールを使っている人に難癖付けているわけではないし(記事中の別のところで性能等についてちゃんと客観的に評価している)、AF-S DX NIKKOR 35mm F1.8Gを使っている人が不快になることはない。しかし、日本カメラのテストリポートに長年携っている某ライターさんの場合は、【さらに追記】自分のサイトで【さらに追記ここまで】他人の趣味に対してケチをつけ非難し人格攻撃をするのだ。自分は絞り環は必要ないと言うだけでいいのに、絞り環がないと困るという人にそういうことを言うこと自体が問題だとケチをつける。こんな人物が日本カメラに携っている限り私は日本カメラは買わないし話題にも取り上げないことにする。早く人材を入れ替えて欲しい(笑)。あと、クリスチャンらしいので死後と言わずいますぐ裁いてくれ(笑)。
【追記ここまで】
写真は記事とは関係ない。
寝台特急カシオペア(EF81、JR上野駅13番線):Nikon F3、Carl Zeiss Distagon T* 2/28 ZF、F2.8、1/60sec、ISO400、Kodak PORTRA 400NC、プロテクトフィルター、Nikon SUPER COOLSCAN 5000 ED
ちょうど上野駅を通りかかったら寝台特急カシオペア号の発車時間が近かったので13番線に寄った。カシオペア号の車両(客車)は1編成しかないので、上野駅で見られる曜日が決まっている(上野発が日・火・金、札幌発が月・水・土、但し運転日変更あり)のだ。今回初めてカシオペアを見た。
コメント
_ kgr2007 ― 2009年11月25日 19時00分21秒
_ やまろ ― 2009年11月25日 23時12分47秒
多少高くなってもいいからそろそろ外装だけでもリニューアルして、もう少し質感高めて欲しいのは赤城氏に同意です。
ま、逆に使い込んだ感が出ていいかな、なんて諦めてます(笑
日本カメラの某ライター氏、言ってることはわからにでもないけど、言うならメーカーとかにしてくれよと、サイト見ながら思いましたねー。
赤城氏との格の違いと言うか、器の大きさの違いを感じさせますね。
如何に赤城氏がライターとしての素質もあるかといったところではないかと。
_ 山本 ミケ六 ノラ猫軍大将 ― 2009年11月25日 23時22分37秒
>自分は絞り環は必要ないと言うだけでいいのに、絞り環がないと困るという人にそういうことを言うこと自体が問題だとケチをつける。
もし二○ンが(後○さんが雑誌に登場して)「Ai連動の絞りリングを今回発売のやつは付ける事になったんですよ。」とか、そういう事になったらニッ○ールの終わりみたいに表現するんでしょうかね・・。
ここに書きますが
>山本ミケ六大将の行動は傍受で筒抜けになっているのだ(笑)。
大丈夫、オー糞(オープン)なシステムになっておりますので(笑)。
寝台特急カシオペア・・・、ノラ猫軍が地球を占領したら、寝台特急”カツオ”ペア、という特急を走らせて、人間用の列車は後回しになります、また占領軍特別列車が・・。
_ Eddie ― 2009年11月26日 00時49分19秒
_ Haniwa ― 2009年11月26日 10時25分16秒
赤城耕一氏、ニコンネタになると大張り切りですよね。表現もユーザーなら「そうそう」と思えるうまい表現ですし、主張も使い込んでいる人ならではのものがあって納得させられます。チョートク先生も面白いのですが、たとえば「E-P1にマウントアダプター遊びは画角が狭くなって面白くない」と書いた1週間後にはメーカーからE-P1と執筆依頼が来てもう連日E-P1とマウントアダプターの記事を書いていますね(笑)。まあ他人に迷惑や不快感を与えていないので私は楽しんでいますが(笑)。赤城氏はDXニッコールは買わないと言えば買わないと筋を通しています(別に通さなくてもいいのですが-笑)。
若いライターさんにはATOKをお勧めすると言うことで(笑)。出版物で表記がおかしかったりするのは筆者も悪いのですが編集者が悪いのだと思います。ちゃんと目を通していないのか、編集者も筆者と同レベルなのでしょうね。私が批判している某フリーライターさんは赤城氏よりもさらに年上の方です。はっきり書くと那 和 氏です。氏は以前からRAW現像に凝っている人を批判したりしていましたが、趣味なんだからRAWに凝ろうがJPEG撮って出しだろうが人の勝手だと思うのです。私がモノクロは自家現像しなくて外注で処理してもらっているのもモノクロ愛好家からすればもったいないとか色々意見はあると思いますが、それぞれの楽しみ方があるのですから「こうでなくてはならない」とか「そんな主張すること自体技術の進歩を妨げる」とか、他人の内面的な自由に干渉するのはいかがなものかと。どうぞ独裁国家のお抱えカメラマンにでもなってくださいまし(笑)。
>“よくぞ書いてくれた!”ってところ
本当にそう思ったのです。そしてそれを掲載するアサヒカメラも少しだけ偉い(笑)。
■ やまろ様
そうですね、通常のAFニッコールも少し価格が高めのAFニッコールのように縮緬塗装のような外観にして欲しいですね。外装のリニューアルは構わないのですが、いま外装をいじるとついでに絞り環なくされてしまうのではないかと心配です。光学系もデジタル向けにいじられるのではないかと。
>逆に使い込んだ感が出ていいかな
角に金色のラッカーを塗るとか(笑)。
N氏のサイト、ひどいときがありますね。言っていることに納得するものもあるのですが、メーカーに言わずにユーザーを攻撃するんですから。それもユーザーの趣向やこうあって欲しいという要望をそう言うこと自体が技術の進歩を妨げるなんて言うのですから。ナチスでしょうか?我々は技術の進歩のために写真撮ってるんではないのです。個人の自己実現よりも技術の進歩の方が優先するという発想、こうあって欲しいと発言すること自体を問題視する姿勢など、この方は根本的に言論関係に携るべきではない人物なんだなと思いました。日本カメラの決断を期待します。
赤城氏の文章は十分に練り上げた感じですね。自分の趣向はきちんと主張しながらそれと違う趣向も認めています。格も器も違いますが、背後に流れる表現者としてのあり方からして違うんでしょうね。技術は個人の自己実現を高めるためにあるべきだと筋が通っているんでしょうね。
■ 山本 ミケ六 ノラ猫軍大将閣下
大将様とするとなんか将軍様みたいで変なので(笑)。
そうなんですよね、DXニッコールは「キライ」というこの表記にも工夫がありますし、他の部分を読めば「自分は使わないけれども使う人も理がある」ということが伝わってきます。わたしもDXニッコールは眼中にないですが、DXのボディを買うならばAF-S DX Nikkor 18-55mmのVRなしの方は欲しいと思います。値段の割りにきっちり写るレンズで廉価機にマッチしたレンズだと思うからです。
>そういう事になったらニッ○ールの終わりみたいに表現するんでしょうかね・・。
どうなんでしょうね。メーカーに迎合するかもしれませんよ(笑)。ゴト氏が「Ai連動の絞りリングを今回発売のやつは付ける事になったんですよ。」と発言される日を楽しみにしています(笑)。
>オー糞(オープン)なシステム
まき散らさないでおくれ…。(>_<)
>寝台特急”カツオ”ペア
ヘッドマークはカツオがきゅっと曲がっている絵なんでしょうか?こんな感じに↓
ttp://www.hondashi.jp/products/lineup/hondashi.html
そして冷凍カツオ用に銀色に塗装変更したレムフ10000が連結されるんでしょうか>「寝台特急カツオペア」
ttp://www.railway-museum.jp/zone/history/07.html#02
■ Eddie様
わたしもDXニッコールやEF-Sレンズの存在意義はあると思います。仰るとおりの小型化や低価格化に貢献していると思います。ただ、その存在意義は認めつつもそうでないものもちゃんと用意してねということだと思います。多様な用途に対応できるように多様なレンズをラインナップしてね、コストダウンや省略ばかりじゃいやーん、ということだと思います。赤城氏の「キライ」が「嫌い」ではないことに意味がこめられているんだと思います。
_ 村家 ― 2009年11月29日 08時20分52秒
本題とはあまり関係ないけど・・、私はアサカメは89年頃から欠かさず買っていて、他方ポンカメは90年代半ば以降買ってないし、このところ本屋での立ち読みもあまりしてないです。だから知らなかったけど那和がまたバカなこと言ってるんですか・・。
彼はハッキリ言って無知な上に独善のかたまりです。以前(まだ買ってた頃)ポンカメでライカREのレビューをした時彼は「視野率93%は低過ぎる・・」みたいなことを書いてました。素人の私でもライカの視野率表記が対面積であって日本のメーカーのような対長さでないことくらい知ってます(対長さに換算すれば93%の平方根だから97%くらいか)。実際に写したフィルムを見ればそのくらい分かりそうだけど、カタログ表記が93%なので何も考えず書いたんでしょう。 出鱈目なヤツのやりそうなことです。
また90年代始め頃だったか月カメで、何人かの評論家の分担でで当時の全SRLの紹介・評価をした特集で、各社のフラッグシップMF機中、他が皆最高評価だったのに那和が担当したNewF-1だけが何故か低評価だったというのもよく覚えてます。
ついでに他の評論家では、阿○もハッキリ言ってアホです。私もここ数年のキヤノンには言いたいことはあるけど、彼のキヤノンに対する評価はひど過ぎ。というか、なにか恨みでもあるんでしょうか。kiss degitalが出た時「他ができないのにキヤノンだけが安いデジを出してシェアをとるのはひどい」とアサカメで言ってたけど、企業努力で安いのを出してどこがいけないのか理解できなかったし、やはりアサカメで、「キヤノンは他社と違ってレンズを製造するさい適当に組んで最後に(マウントを?)削って辻褄をあわせる」みたいに書いてたこともあります。
彼は確かタムロン出身だけど、そんなんでレンズできるはずねーだろ、アホ!、としか言えない発言と思いません?
でもそんなやつらをずーっと使ってるカメラ雑誌(相対的にはまともなアサカメも含め)もなんだかなー、ですが・・。
_ Haniwa ― 2009年11月30日 11時00分06秒
こちらこそご無沙汰しております。
那○さんてそういう方だったのですか。以前はフィルムの件でこのブログで持ち上げたりしました(笑)。でも氏は35mmではもうフィルム撮影していなくてフィルムは大判でのみみたいですけどね。
ライカの視野率でそんなことがあったのですか(笑)。たしかアサカメの診断室ではちゃんと換算していたと思います。
今回のは氏のサイトでのことですので、雑誌に比べれば勝手なことを言ってもいい面はあると思います。ただ、他の考え方や使い方をまったく許容しない、こうあって欲しいと発言すること自体を問題視するというところにものすごく反発を覚えましたのでちょっと取り上げました。カメラ雑誌に書くような人でなければスルーするところですが。
まあ「カニの爪使ってる人なんてもういないだろ」とか言われそうなのでこうなったらNikomat FTnのきれいなのがあったら買ってバンバン実用したいと思います(笑)。
阿○氏はニコンの中の人以上に中の人っぽく振る舞っていたような記憶が(笑)。C社に本当に恨みがあるのかもしれませんよ(笑)。
>「他ができないのにキヤノンだけが安いデジを出してシェアをとるのはひどい」とアサカメで言ってた
昔キャノネットやAE-1の出た頃にも同じことを言う人がいたらしいのでそれのマネかもしれませんよ。
レンズメーカー出身ならそういう発想もあるかもしれません(笑)。レンズメーカーは同じ光学系でフランジバックの違う各マウント用に作っているので大雑把に言えばマウントで合わせる感じですから。ただ、キヤノンがそんな却って面倒そうな作り方してるとは思えませんが(笑)。
ほかにやる人がいないのか簡単には切れないのか色々事情があるんだと思いますよ。
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アサカメに載る赤城さんの記事の中で、特にニコンが絡んだ記事になると俄然張り切るところが好きです(笑)。
氏の記事から色々な知識を得ることが出来ましたし、他のライター諸氏では見られないその言い回し…たとえば、一眼レフのファインダーで上出来のやつを指して『後ろにのけぞるような迫力』なんて一言が絶妙なんです。
余談ですが、特に最近の若いライター達が書いた記事は、誰がどう考えても漢字で書けるだろという熟語でもひらがな表記だったり、異常なほど句読点が多かったり、読んでいる途中で頭が痛くなってやめたことは数知れず(苦笑)。
そんな異常だらけなので、書いている記事内容も異常な内容ばかり…まぁ、推して知るべしでしょうが。
そんな点でも赤木さんのだけは至ってマトモ、大変読み易いです。
ところで、“よくぞ書いてくれた!”ってところ、どっこいHaniwaさんもかなりイイ線いってると思いますよ(^^)。