「大人の科学Vol.25 35mm二眼レフカメラ」を買った2009年11月02日 00時00分00秒

「大人の科学Vol.25 35mm二眼レフカメラ」 with Nikon DW-3 and Fujifilm NEOPAN 400 PRESTO

皆様、たくさんのコメントをありがとうございます。少しずつお返事して参ります。m(_ _)m

10月30日発売の学研「大人の科学Vol.25 35mm二眼レフカメラ」を買った。もちろん付録の35mmフィルム使用の二眼レフカメラ目当てである。

組み立てるときに気づいた点を挙げておく。まず、説明書のバネの名前が間違っている箇所がある。
http://otonanokagaku.net/magazine/vol25/description.html
にあるように、バネAとバネBの記述と図が入れ違っている。

あとは、ミラーの接着の部分で、表側にはブルーの保護シールが貼ってあるのはすぐに気づくのだが、裏面には透明の保護シールが貼ってある。これに気づかずに付属の両面テープを貼ってしまった。そうすると保護シールに両面テープがついてしまって剥がせなくなる。この両面テープは使えなくなってしまった。仕方ないので手持ちの同じような厚みの両面テープを貼ったが、ここはピントに関係する部分なので厚みが違う両面テープを貼ってしまうとピント位置がずれてしまってピントが来なくなる可能性がある。ここは要注意。自分のはまだ試写していないのでどのくらい影響あるかまだ不明。

あと、こういう組立のものによくあるのだが、部品の向きが図でよく分かりにくいところも何カ所かあった。その部品の拡大図でもそこに書いておけばいいのに、と思う。
【追記:2009年11月10日】わかりにくいシャッター組み立ての部分はあとから動画がサイトにアップされたようだ。
http://otonanokagaku.net/magazine/vol25/mov_make.html
【追記】

できあがったカメラは上の写真の通り。あれ?なんか違う(笑)。そうなのだ。ファインダーのフード部分をニコンF3用のウェストレベルファインダーDW-3に換えてある。こういうウェストレベルファインダーって、拡大ルーペがないとピントがよく分からないのだ。目を近づけると目のピントが合わないし、離すと目のピントはスクリーンに合うが像が小さくてピントがよく見えない。説明書にも目を20~30cm離して見るように書いてある。しかし、もともとピントのはっきりしないトイプラスチックレンズなのに、そんなにファインダーから目を離したらピントが見えない。

それで、普段あまり使っていないDW-3をパーマセルテープで貼り付けた。最初DW-4の方が拡大率も高いし視度も調整できるのでいいかなと思って付けたのだが、重くてバランスが悪いので、軽いDW-3の方がいい。これでちゃんとピントが見えるようになった。なお、写真に写っている富士フイルムネオパン400PRESTOは付属していない。

あと、気になる光学系だが、撮影レンズもファインダーレンズも同じもので、プラスチックレンズだ。1群3枚の貼り合わせのように見える。焦点距離は画角から判断して50mmから60mmの間のようだ。おそらく55mmぐらいだろう。F値は不明で(見た感じ絞りなしでF6.3~8、絞りありでF11~16ぐらいか)、真ん中に穴の空いた絞りが1個付属している。絞りは付けたり外したりできるが、そのたびにレンズ押さえを外してレンズを外さなければならないので、撮影に出掛けてそこで絞りを変えるのはやりたくない感じ。

雑誌の作例やファインダーで見た感じでは、中心はピントも来てちゃんと写っているが周辺はピントも来ずぼやけた感じのようだ。このカメラでちゃんとピントの来るのは、ニコンのカメラのファインダーの中央にある円に相当する部分だけの感じだ。フィルム上では中心から12mmの円内か。

二眼レフなので撮影レンズとファインダーレンズのピントが一致しているかが問題になるのだが、説明書では撮影結果から判断して2つのレンズのかみ合わせをずらして調節するようにと書かれている。しかし、フィルム入れてそのたびに現像してピント位置を追い込んでいくのは面倒だ。私は裏蓋を開けてそこに他のカメラのファインダースクリーンのざらざらした面をレンズ側に向けて貼り付けて、上のファインダーのピントと下のフィルム面のピントが合っているか確認するつもりだ。フィルムガイドレールがあるので、小さめのスクリーンがあればいいのだが(フィルムガイドレールの上からスクリーンを密着させるとその厚み分ピントがずれるから)。

このカメラのシャッターは押し下げると切れるのではなく、押し下げて離すときに切れる(追記参照)。これはぶれやすい。押し下げがチャージに相当する。【追記:2009年11月10日】シャッターはちゃんと組み立てるとレバーを押し下げる途中で切れるそうだ。すいでん様セン様、情報ありがとうございました。忙しくてまだ再調整できていない。とほほ。【追記ここまで】従ってフィルムの巻き上げとシャッターチャージは当然連動していないので二重撮影の危険がある。さらに巻き上げもちゃんとしたカウンターがあるわけではないのでコマが重なる可能性がある。一応「カウンター」というフィルム巻き上げに連動して回る部品があるのだが、バネで押さえた摩擦で回っているので、パーフォレーションの動きが外部にダイレクトに伝わっていないのであてにならない。これは確実にフィルムの動きをダイレクトに伝えるような構造にして、その外側に可動式の目盛りを付けるべきであった。もっと言えば、可動式の目盛りはなくてもよい。鉛筆で印を付けるとか位置を覚えておくとかすればよいのだ。

以上のような構造なので、こども世代へのフィルム布教に使おうかと思ったのだが、ちょっとむずかしい。付きっきりで教えられればいいのだが、そうでなくて親戚に送りつけて「使ってみて」というのは難しそうだ。親戚や近所のこどもたちを集めてワークショップみたいな感じならできそうだが。ネオパンとダークレス現像キットもあわせて使うと結果もすぐに見られてよさそうだ。あやしいおじさんだという噂が立たないように気をつけなければ(笑)。

【関連】
大人の科学Vol.25付録が35mm二眼レフカメラらしい ― 2009年10月08日

Zaurus用Airkeeperモドキ改良版2009年11月04日 00時00分00秒

今日はザウルスネタ。ザウルスにPHS通信カードを挿して使っている人は今でも多いと思う。それでそのPHSデータ通信なのだが、データが流れていないとデータカード内部でスリープ状態にされてその復帰・再接続に時間がかかり速度が出ないらしい(表面的にはずっと接続を続けているようにみえる)。それで、何秒かに1回Pingを打ってスリープさせないフリーソフトがある。AirKeeperモドキである。

たしかにこのAirkeeperモドキをインストールすると、ブラウザでアクセスする際のタイムラグのようなものがなくなり、キビキビとアクセスするようになる。リンクをクリックしてから接続しに行く時間が短くなるし、同じページの中に違うサーバーから読み込んでいるような場合、次々と接続していくようになる。画像の転送速度だけを測るような回線速度測定サイトでは数値は変わらないが、通常の使い方でクリックしてからページ全体が表示されるまでの速さが短くなる。ブラウザだけでなくほかの通信するソフトでも速い。

しかし、一つ気になる点があった。ダイヤルアップでPPP接続するとAirkeeperモドキが自動的に起動するのはいいのだが、切断してもAirkeeperモドキがずっとプロセスに残っているのである。これが気になるのでずっとAirkeeperモドキは使ってなかった。切断、接続を繰り返してもAirkeeperモドキが二重三重に起動するわけではないので気にしなければよいのだが…。

検索すると、同じようなひとがおられるようで、NetHelperAppletでAirkeeperモドキを起動・停止すればいいという情報があった。
http://wiki.livedoor.jp/kirifue/d/NetHelperApplet

しかし、この設定では接続時にAirkeeperモドキが2個起動して、切断時にはそのうちの1つが停止するだけであった。Airkeeperモドキインストール時に起動するようにどこかで呼び出されている方のプロセスがそのままのようで、これだと意味がない(AirkeeperモドキをインストールしてもPPP接続時にAirkeeperが自動で起動しない人はNetHelperAppletで制御するのがいい)。少し調べたが、Airkeeperモドキがどこで呼び出されているのか私には分からなかった。

さらに検索すると、やはり同じような人がおられるようで、
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Bay/1180/part114.htmlのレス番号429で改良が提案されていた。レス番号504と509で改良版が完成していた。このレスはAirkeeperモドキのリリースよりも前のようなのだが、Airkeeperモドキにはこの改良は反映されていないようだった。

429 :いつでもどこでも名無しさん :03/01/24 23:02 ID:??? 
AirKeeperモドキ改良希望です。
PPP切断するなどでネットワークがunreachableになったときに
無限ループから抜けたいのですが、どうしたらいいでしょう。
pingがエラーを出してくるのでうざいです。

■airkeeper.sh

#!/bin/sh
while true
do
ping -q -c 1 192.168.0.1 >/dev/null
sleep 1s
done
exit 0
504 :いつでもどこでも名無しさん :03/01/25 16:57 ID:??? 
>>429
pingの戻り値を判定するようにしてみました

-------------------------------------------------
#!/bin/sh

host=192.168.0.1

end(){
echo "AirKeeper terminated"
exit 0
}
trap end 1 2 3 15

while :
do
ping -c 1 $host >/dev/null 2>&1
rc=$?
if [ $rc -ne 0 ]; then
echo "AirKeepr abnormal end (rc=$rc)"
exit &rc
fi
sleep 1
done
-------------------------------------------------
505 :429 :03/01/25 17:25 ID:??? 
>>504
試してみました。完璧です。PPP落とした瞬間に動作止まります。
厨房スクリプトを改造してくれてありがとう。
506 :429 :03/01/25 17:49 ID:??? 
>>504
イイと思ったのですが、この判定方法だと、ちょっと電波状態が
悪いだけでTerminateしてしまいます。
PPPを切断した状態だと、pingからは、以下のようなエラーが返
ってきます。

> Network is unreachable

これを判定してループから抜けるようにできないでしょうか。
509 :いつでもどこでも名無しさん :03/01/25 19:55 ID:??? 
>>506
すみません,考えが甘かったですね.
-------------------------------------------------
#!/bin/sh

host=192.168.0.1
errmes="Network is unreachable\nHost name lookup failure"

end(){
exit 0
}
trap end 1 2 3 15

while :
do
ping -c 1 $host 2>&1 | grep -F "$(echo -e $errmes)" >/dev/null
if [ $? -eq 0 ]; then
exit 1
fi
sleep 1
done
-------------------------------------------------

それでこのレス番号509の内容を戴くことにした。ただ、この509の内容は接続先とPingの間隔を外部で指定していないので、その部分はAirkeeperモドキの方が~/Settings/airkeeper.conf の設定ファイルで設定するようになっていていい。両方のいいとこどりすることにした。

#!/bin/sh

# Airkeeper modoki 改良版

# Thanks to:【VGA】Linuxザウルス SL-C700 スレッド part 14
# 509 03/01/25

# http://haniwa.asablo.jp/blog/
# http://haniwa.asablo.jp/blog/2009/11/04/4675366

setting=/home/root/Settings/airkeeper.conf
host=`grep ^Host $setting | sed 's/ //g' | sed 's/Host=//'`
wait=`grep ^Wait $setting | sed 's/ //g' | sed 's/Wait=//'`
errmes="Network is unreachable\nHost name lookup failure"

end(){
exit 0
}
trap end 1 2 3 15

while :
do
ping -c 1 $host 2>&1 | grep -F "$(echo -e $errmes)" >/dev/null
if [ $? -eq 0 ]; then
exit 1
fi
sleep $wait
done

使い方は、まずは、通常のAirkeeperモドキをダウンロードしてインストールする。

TreeExplorer QTなどで、/home/QtPalmtop/binのairkeeperをAirkeeperoldなどにリネーム(名前を変更)する。

次に、ZEditorなどのテキストエディタで上記の「Airkeeper modoki 改良版」の内容をコピーして、/home/QtPalmtop/binにairkeeperと名前を付けて作成する。

TreeExplorerQTなどで、今新規に作成した/home/QtPalmtop/bin/airkeeperの実行属性をつける。TreeExplorer QTのファイル→プロパティで「権限」の「実行」以下の所有者・所有グループ・その他にチェックを入れる。

設定ファイルは、home/zaurus/Settings/airkeeper.conf だ。デフォルトでは、

Host = www.willcom-inc.com
Wait = 10

になっているが、私はKWINSなので、Host = kwins01.kwins.gnet.ne.jpにしている。Ping間隔は10のままでいいと思う。これもZEditorなどのテキストエディタで編集して保存する。

これでPPP接続するとAirkeeperが起動して、スリープや切断時にはAirkeeperが停止する。WhatsUpOnZなどで起動・停止を確認して欲しい。

「Airkeeperモドキ改良版」は無保証です。自己責任でお願いします。SL-C3200、スペシャルカーネルv18jでしか確認していません。

最後になりましたが、「【VGA】Linuxザウルス SL-C700 スレッド part 12」スレの方、A Way Out様、「【VGA】Linuxザウルス SL-C700 スレッド part 14」スレの方に感謝します。

ニコン、2009年度中間期は176億円の赤字2009年11月05日 00時00分00秒

すっかり更新が遅れてすまん。皆様のところではインフルエンザ流行ってませんか?私の身内にはまだ感染者はいないのだが、あちこちでインフルエンザ感染者が出て、色々と余波というかしわ寄せというかともかくなんだか大変じゃ(鬱)。

さて、表題のとおりニコンが2009年度中間期は176億円の赤字なんだそうだ。
ニコン、2009年度中間期は176億円の赤字(デジカメWatch)
決算短信・説明会資料(ニコン)

カメラ関係の内訳を見ると以下のようだ。
http://www.nikon.co.jp/main/jpn/profile/ir/ir_library/result/pdf/2010/10second_all.pdf

09年3月期上期実績前回予想(8/5)10年3月期上期実績前上期実績比前回予想比
売上高3,372億円2,500億円2,753億円▲619+253
営業利益420億円180億円265億円▲155+85
デジタル一眼レフカメラ174万台165万台166万台▲8+1
交換レンズ245万本240万本245万本0+5
コンパクトデジタルカメラ506万台500万台513万台+7+13

http://www.nikon.co.jp/main/jpn/profile/ir/ir_library/result/pdf/2010/10_2qf_c_j.pdfによると以下のようだ。

映像事業

当事業関連市況は、個人消費の低迷と価格競争が激化するなか、デジタル一眼レフカメラの市場規模は前年同期並に留まり、また、コンパクトデジタルカメラの市場規模は縮小しました。

このような状況の下、デジタル一眼レフカメラ及び交換レンズは、円高の影響や製品単価の下落などにより売上げの減少を余儀なくされましたが、新製品「D5000」、「D3000」、「D300S」や既存の中・高級機「D90」、「D700」、カメラとのキット販売レンズ並びにFXフォーマット用レンズが健闘しました。

コンパクトデジタルカメラも円高等の影響で売上げは減少しましたが、「COOLPIX P90」や「COOLPIX L100」といった高倍率ズームモデルや、機能性とデザイン性を両立した「COOLPIXS220」が順調に推移し、市場が縮小するなか、販売台数を増加しました。加えて、世界初の超小型 プロジェクター内蔵の「COOLPIX S1000pj」を開発するなど、映像の新しい楽しみ方を提案する製品も市場投入しました。

また、海外生産シフトの強化や、外貨建ての部品調達の拡大など一層の円高にも耐えうる生産体制の構築を進めるとともに、ものづくり力を強化し、さらなるコスト削減、資産効率の向上を推進しました。

これらの結果、当事業の売上高は2,753億27百万円、前年同期比18.4%の減少となり、営業利益は265億34百万円、前年同期比36.8%の減少となりました。

交換レンズって結構踏ん張ってるじゃないか。やっぱりレンズで儲け出さないと。楽しい単焦点レンズいっぱい揃えておくれ。ただし絞りリング付きで、ね。

ただ、「さらなるコスト削減、資産効率の向上を推進」という記述が気になるよねぇ。絞り環なくしてコスト削減とか(鬱)。あと、売れないレンズはディスコンに、とか(鬱)。

キットズームレンズってどのくらい儲かるのか儲からないのか知らないが、キットズームしか持っていない人って相当いると思う。そういう人に売りつけるものとしてAF-S DX NIKKOR 35mm F1.8 GとかAF-S NIKKOR 50mm F1.4Gがあるんだろうなぁ。絞り環なくてAi連動しないからなんか鬱だなぁ。最近カールツァイスもキヤノンEOS用の絞りリングのないZEレンズばかり出して、新しいレンズ出ないし。つまらないですな。大口径ばかりでなく、Tessarとかもラインナップしてくれよぉ。まあ、こういうときは余計なお金使わないでフィルムにお金を掛けよう。学研大人の科学の二眼レフもまだ試写していないし。というか組み直さなきゃ(鬱)。

あと、「FXフォーマット用レンズ」って言うな(笑)。35mmフィルム用レンズじゃ。

ニコンFマウント50周年記念アニバーサリースタンド2009年11月07日 00時00分00秒

「ニコンFマウント50周年記念キャンペーン」で、交換レンズもしくは3万円以上の製品をニコンダイレクトで購入した購入者を対象とする「ニコンFマウント50周年記念アニバーサリースタンド」の進呈だそうだ。
ニコンFマウント50周年キャンペーン
ニコン、Fマウント付きスタンドを進呈する「50周年記念キャンペーン」(デジカメWatch)

うーん、どうコメントすればいいんだろう(苦笑)。最初、レンズスタンドかと思ったのだが、「取り外しボタンを備えていないので、交換レンズの装着は非推奨。 」ということで、レンズスタンドじゃなさそうだ。これってマウント以外は紙製?

Nikkorレンズ2000万本記念でもらったガラスの固まりの方がよかったなぁ。

どうせだったら、Nikkor Auto 5.8cm F1.4復刻とかできないのかねぇ、Aiの絞り環つけて。もちろん進呈じゃなくて売るんだが。

さ、次いこ、次(笑)。

GR DIGITALの片ボケを修理に出すか迷うなぁ(Ricoh GXR追記あり)2009年11月10日 00時00分00秒

無題:GR DIGITAL、28mm相当、F3.5、1/500sec、プログラムAE、-0.3EV、ISO64

最近顕著な片ボケが出るようになった我が初代GR DIGITALなのだが、修理に出そうかどうか迷っている。

その理由の一つは、この方ボケ片ボケは今に始まったことではないが、そのあいだ2回銀座のリコーサービスセンターに他の修理の件で出しても見過ごされているということだ。各部点検の上返却してくれるのだが、片ボケの指摘はなかった。特に今年の8月に修理に出した後に金沢に行ったときの写真から以前にも増して片ボケするようになったというせいもあるのだが。この方ボケ片ボケはリコーの許容範囲内なのではないかと危惧している。そうだとすると、修理というか交換したユニットがまた片ボケ気味の可能性があってそれを自分が納得する片ボケの範囲内になるまで根気よく交渉・修理してもらわないといけないかもしれないと思うと、面倒で修理に出すのが億劫になる。

他の理由は、最初の理由と重なるのだが、修理と言ってもこのカメラの場合光学系の調整とかはなく、撮像素子とレンズ部分とが一体になったユニットをごっそり交換することになる。2万円以上掛かるし、交換したユニットの性能がどうなのか気になる。さらに、交換してもまた1年半ぐらいから片ボケし始めて3年ぐらいで顕著になってくるんだったら、修理するだけ無駄という気もする。光学系が一新されたGR DIGITAL III ならそのあたり改良されているような気もするが(リトラクタブルじゃなくなった)、逆にワイドコンバージョンレンズも買い直しになるし、またまたこの金の掛かるカメラにはまるのもどうかという気がする。

さらに迷う理由は、片ボケが常時出るわけではないということだ。被写体との距離によって目立つ目立たないというのもあるのだが、起動時のレンズの位置によって症状が出るときと出ないときがあるようなのだ。たまに出るとしてもアウトと言えばアウトなのだが。

もうひとつの理由は、今日リコーからAPS-Cサイズのレンズ交換式ミラーレスデジタルカメラが発表になるという噂があるからだ。その発表を見てから修理するか決めてもいいかなぁ、と。リコーがレンズ交換式デジタルカメラ? ― 2009年10月30日参照。

【追記:2009年11月10日11:40】
新デジタルカメラは、なんだかレンズと撮像素子のユニットごと交換するカメラらしい。欲しかったのはこんなんじゃないやいっ。
Ricoh GXR camera system(youtube)
【追記ここまで】

【さらに追記:2009年11月10日15:00】
リコー、“ユニット交換式”デジタルカメラ「GXR」~レンズと撮像素子をユニット化。第1弾にはAPS-Cセンサーも(デジカメWatch)
【さらに追記ここまで】

【さらにさらに追記:2009年11月10日15:20】
製品情報 GXR(リコー)
【さらにさらに追記ここまで】

まあ、新しいレンズ交換式ミラーレスカメラが出たとしてもおそらくGR DIGITALのコンパクトさには及ばないだろうから、初代GR DIGITALを修理することになるのだろうとは思っているのだが(GRD IIIのレンズは素晴らしいと思うが描写は好きな感じではない)。

それにしてもGR DIGITALは金が掛かるなぁ。外部ファインダー、ワイコン、ワイコン用アダプター、テレコン、テレコン用にもう1個アダプター。そして買って1ヶ月で前玉に傷がついて修理。ADJ.フリーズの修理が2回。そしてまた片ボケ修理。全部でいくら掛かっているんだろう。D700のキャッシュバックキャンペーン中の価格に迫るんじゃないか。まあ、GR DIGITALでないと撮れないような写真もたくさんあったし、このカメラの描写はデジタル写真臭くなくて気に入ってはいるんだが、もう少し耐久性が欲しいよなぁ。アクセサリー地獄は自分で選んだ道だからいいとしても。

【作例写真】無題:GR DIGITAL、28mm相当、F3.5、1/500sec、プログラムAE、-0.3EV、ISO64

この写真のときには片ボケはでていないようだ。

ニコンの新ボディキャップに新マウントの気配が… ― 2009年10月15日の作例写真参照。もっと顕著に片ボケのものもあるのだが、人物が写っていてアップできなかったりする。公開できそうなものを探してみる。

【追記:2009年11月12日】
片ボケ写真で公開できそうなものを探してみた。
GR DIGITALの片ボケ写真 ― 2009年11月12日

リコーGXRは大化けするか2009年11月11日 00時00分00秒

みかん:GR DIGITAL、28mm相当、1/500sec、F3.5、ISO64、プログラムAE、-0.3EV

リコーのレンズ交換式デジタルカメラに期待していたのだが、昨日発表されたリコーGXRは、レンズと撮像素子の一体化したユニットごと交換するシステムだった。フランジバックが短くて口径の大きなマウントのデジカメを期待していたので、ちょっとがっかりした。

GXRのユニット交換システムは、レンズと撮像素子が一体になっているので、レンズはそのまま使いたいのに、撮像素子や画像処理エンジンが古くなって見劣りしてきた場合に、また同じ焦点距離やF値、もしかすると光学系まで同じで新しい撮像素子と画像処理エンジンを積んだレンズユニットを買い直さなければいけないようになる。なんかすごく無駄な感じが。要するにコンパクトデジカメを何台も買って揃えておいて買い換えていくのと変わらないのではないかという根本的な疑問がある。

値段もGXRボディが5万円前後、単焦点レンズ付きユニット「GR LENS A12 50mm F2.5 Macro」が7万円前後、ズームレンズ付きユニット「RICOH LENS S10 24-70mm F2.5-4.4 VC」が4万円前後の見込みだというので、安くない。50mm相当F2.5のレンズ+APS-Cサイズの撮像素子とボディGXRで12万円前後もするのなら、ニコンD3000(18-55mm VRのキットで例えば58,600円)にAF-S DX NIKKOR 35mm F1.8G(実売価格例29,800円)を買った方が安い。

しかし、このGXRのシステムは「開かれて」いるというメリットがある。リコーの発表会では、「プロジェクターユニット」「ストレージユニット」「プリンターユニット」など色々構想が披露されたようだ。例えばこのユニットに、レンズはなくてマウントと撮像素子と画像処理エンジンのみのユニットなどがあれば、私の欲しかったようなデジカメになる。独自マウントにしてアダプターで各社のレンズを使えるようにしてもいいし、各社のマウント専用のユニットを作ってもいい。ライカMマウントユニットに35mmフルサイズセンサーなんてカメラマニアが渇望するユニットだと思う。

それにユニットの作り込みによっては使えなかったレンズが使えるようになる可能性もある。たとえばCONTAX Gシリーズのツァイスレンズは優秀だが、このレンズはCONTAX Gのボディでしか使えないのでピントリングをつけてわざわざライカMマウントに改造して使っている人もいる。しかし、改造の難しいレンズもあるので、CONTAX Gシリーズの全部のレンズがそううまくいくわけではなかった。しかし、ここでCONTAX Gマウントそのものを付けた35mmフルサイズセンサー登載のユニットが登場すればそのままCONTAX G用の名玉がデジタルで使えることになる。実際には他社のパテントとか色々障壁はあるだろうが、可能性としては十分にある。またセンサーサイズも自由なので、マイクロフォーサーズユニットとか中判ユニットとかなんでも可能だ。展開のしようによっては大化けする可能性がある。

レンズユニットとボディという割高なシステムだけれども、センサーサイズもレンズマウントもなにも制限されていないことの強みを活かしてカメラマニアを唸らせて欲しい。まずはフルサイズセンサーや他の単焦点レンズをラインアップして欲しい。とりあえず、GR DIGITALユーザーが入りやすい28mm相当のレンズユニットは早く出して欲しい。28mm相当でセンサーサイズが複数あると面白いかもしれない。GR DIGITALの小さなセンサーは被写界深度が深いので近づいて絞りを開けても背景までピントが合って便利だと思う反面、もっとぼかしたいと思うときもあるからだ。


写真は記事とは関係ない。
みかん:GR DIGITAL、28mm相当、1/500sec、F3.5、ISO64、プログラムAE、-0.3EV

GR DIGITALの片ボケ写真2009年11月12日 00時00分00秒

片ボケサンプル:GR DIGITAL、28mm相当、1/810秒、F3.5、ISO64、プログラムAE、-0.3EV

GR DIGITALに片ボケがでるので修理に出そうかと迷っていたが、発表されたリコーGXRを見て修理をすることにした(笑)。それで公開できそうな写真の中で比較的片ボケの分かりやすいものを探してみた。Exifは消させて戴く。画像をクリックした先の大きな画像は、3264×2448ピクセルのものを1632×1224ピクセルに縮小して若干圧縮してある(ファイルサイズ713KB)。撮影データは、GR DIGITAL、28mm相当、1/810秒、F3.5、ISO64、プログラムAE、-0.3EV。

画面の左側が滲んだように甘くなっているのがお分かりだろうか。縮小したので少しわかりにくくなった。焦点距離5.9mmでF3.5なので、手前にピント合わせたとしても奥の方がボケる被写界深度でもない。この写真では右側に遠い被写体がないから目立たないが、右側にも左側と同じ距離の遠くのものが写っていると、左側だけがボケていて目立つことになる。

それで近々修理に出そうと思ったのだが、先週末から症状が出ない(目立たないだけかもしれない)。困ったなぁ。まあ片ボケの画像をSDカードに入れて一緒に持っていけばいいのだろうけど。

【関連】
GR DIGITALの片ボケを修理に出すか迷うなぁ(Ricoh GXR追記あり) ― 2009年11月10日

GF670紹介DVDを無料配布中のようだ2009年11月13日 00時00分00秒

GF670紹介DVDカバー表面

富士フイルムが発売中の中判フォールディングカメラGF670 Professionalの紹介DVDをヨドバシカメラ某店のフィルム売り場で発見した。「非売品」とあって、並べてある箱に小さく「ご自由にお持ち帰りください」とあったのでもらって帰ってきた。フィルムも買ったが、それはコダックのフィルムだった。すまん、富士フイルム。

内容は、「GF670で愉しむ中判の世界」で講師は写真家・菊地隆氏。ほかに「菊地流石仏撮影マル秘テクニック」が入っている。全部見てないので(笑)、内容はご自分でご確認を。

GF670紹介DVDカバー裏面

歪曲収差の画像補整と聞いて魚眼レンズが欲しくなってきた2009年11月16日 00時00分00秒

Nikon F100 + MB-15 + おもしろレンズ工房ぎょぎょっと20(20mm F8) + 専用フード TI.HK-1

写真家・田中希美男氏のBlog「Photo of the Day」でキヤノン・PowerShot S90の歪曲収差の画像補整の話が出ていた。
誤解しないでほしいのだけど…(Photo of the Day)

歪曲収差が大きいものを画像処理で修正しているという話だ。その是非は置いておいて、すぐに思い出したのが、魚眼レンズの歪みを修整して超広角レンズのようにするフリーのPhotoshop/Photoshop Elements用のプラグインPanorama Tools Plug-ins (16-bit)だ。
魚眼レンズ画像を超広角画像に変換 ― 2006年03月15日

私は魚眼レンズを持っていないので、「魚眼タイプ」のニコンおもしろレンズ工房ぎょぎょっと20(20mm F8)で撮った画像に処理をしていた。このおもしろレンズ工房ぎょぎょっと20はなかなかシャープで、おもしろレンズ工房の4種類3本のレンズの中で一番使用率の高いものである。ただ、開放F値がF8(絞りはないのでF8固定)なので薄暗い屋内では辛い。寝台列車に乗ったときに寝台や個室内を撮りたいと思っていたのだが、どうにもF8じゃ上手く撮れないので諦めていたのだ。しかし、開放F値がF2.8の魚眼レンズなら上手く撮れるだろうなぁ、と。まあ画像処理で無理にまっすぐにしなくても別にいいのだが、田中希美男氏のブログを見て急に魚眼レンズが欲しくなってきた。

【関連】
http://haniwa.asablo.jp/blog/2008/12/26/4027660
http://haniwa.asablo.jp/blog/2008/12/16/4011115
http://haniwa.asablo.jp/blog/2008/01/16/2562883
http://haniwa.asablo.jp/blog/2008/12/15/4009762
http://haniwa.asablo.jp/blog/2006/03/15/290308
ぎょぎょっと20を超広角パノラマ画像に(ニコンオンラインギャラリー)
【追記】↑今更気づいたのだが、ニコンオンラインギャラリーの「この写真をBlogに貼る」というタグはおかしいと思う。写真の著作権者でないものが勝手に自分のブログにさも自分の写真であるかのように貼れてしまう。もちろんソースを見ればニコンオンラインギャラリーから読み込んでいることは分かるが、そんなのは通常いちいち確認しない。そうすると私がニコンのサーバーにあるニコンマークを画像を呼び出してここに表示してもいいのか?例えば、アサヒコムの場合、マークとか写真とか呼び出して表示するソースを貼るのは「いわゆるフレームリンクなど、asahi.comの内容を他のコンテンツと組み合わせて表示するリンク、及びasahi.comの内容が単独で表示される場合であっても、リンク元のホームページの一部として表示される形のリンクはお断りします。」として拒否している(http://www.asahi.com/policy/link.html)。このニコンオンラインギャラリーの「この写真をBlogに貼る」というのはおかしい。ログインして写真の著作権者にのみ表示されるんならわかるが、こういう風に誰にでも著作権者を分からなくする写真リンクが張れるタグを用意するのはやめて欲しい。「この写真をBlogに貼る」を消す設定は見あたらなかった。写真機を作っている会社が提供しているサービスとして非常にお粗末だ。著作権とか知らないはずはなかろう。今度からニコンのサーバーにある写真をばんばんリンクして読み込むようにしようか?最近のニコンはまったくどうしようもないな。【追記ここまで】

Carl Zeiss がCPU登載のZF.2レンズを発表、節操のなさに呆れた2009年11月17日 00時00分00秒

ZF.2 with F bayonet for digital SLRs support all- important operations such as the automatic mechanisms for time, aperture setting and program thanks to its electronic interface (CPU).

Carl ZeissのニコンFマウント用のMF(マニュアルフォーカス)交換レンズZFレンズにCPUを登載した「ZF.2」レンズが登場するそうだ。
Maximum image quality meets the comfort of automatic control Carl Zeiss presents a new series of lenses: ZF.2 for F bayonet(zeiss.de)

前にも何回か書いたが、CPU登載をするのなら最初から登載しておけということだ。登載しないと決めたのなら途中で方針を変えるな。ニコンがCPU登載レンズでないと何かが不作動になる仕様は20年も前のF-401の頃からあるのでZFレンズが発売されるときに(【追記】最初の発表は2006年1月だった。【追記ここまで】)CPUの登載可否は十分に検討できたはずだ。それなのにまだCPUなしのZFレンズが発売されているさなかにCPU登載レンズを発表とは、ツァイスは既存ユーザーを馬鹿にしているのか?

最初、ZSレンズとしてM42マウントを出していたのにすぐにZKレンズとしてKマウントの方をラインナップしていった。これも節操がないというかよくよく考えて出していたのかと疑問に思っていた。また、「キヤノンEOS用はでないのか?-ZFレンズかZSレンズにマウントコンバーター(マウントアダプター)でEOSに使ってくれ」とツァイス自らが自問自答していたのに、今頃になってEOS用のZEレンズをせっせと発売していてどうもこの会社は節操がないな、簡単に前言を翻すぞと思っていたのだ。

コシナもSLレンズシリーズ終了後にSL IIとしてCPU登載レンズを一部出している。しかし、これはSLシリーズが生産終了になって後のことなのだ。

ZFユーザーに悪いと思ったのかZF.2レンズには「カニの爪」がない。これも中途半端(これはコシナのSL IIも同じ)。付けるんなら全部付けとけよ。それにCPU付けたらもっと売れるじゃないかと考えるんならAFも付けとけよ。それも超音波モーターのやつを。買う人は増えるぞ。まあ私はそんなレンズは買わないが。ツァイスの節操の無さには呆れる。もうこのシリーズはどうでもいいよ。新しい光学系を出す気がないからこうやって同じ光学系を焼き直してるんでしょうし。見損なったよ、ツァイス。

【関連追記:2009年11月20日】
ツァイスのZF.2の互換性情報が間違いだらけ… ― 2009年11月19日


すみません、コメントのお返事は明日にさせてください。m(_ _)m

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