ブラウザOpera 10 ― 2009年09月15日 00時00分00秒
Carl Zeiss の Distagon 18mm F3.5のキヤノンEOS用ZEレンズが発売になるようだが、絞りリングがないので記事にするまでもない。一応リンクだけ張っておく。
Carl Zeiss presents the Distagon T* 3,5/18 wide-angle lens with EF bayonet mount
さて、今日はブラウザOperaの最新版の話。Opera 9.64からOpera 10になってかなりよくなった部分あるので紹介したい。
まずは、アサブロにコメントを書き込んだあとの挙動。Opera 9.64以前ではコメントを書き込んで「投稿されました」のページから「記事に戻る」をクリックしてもなぜかリロードされず(設定で「常にチェックする」になっていても)、コメント書き込み前の同じページのキャッシュが表示されていた。他のブログではそういうことがなかったのだが、アサブロでOpera 9.64以前を使ってコメントを書き込むと「記事に戻る」のあとにもう一度ページを更新しなければならなかった。それが、Opera 10になって「記事に戻る」をクリックすると直前に書いた自分のコメントが反映された最新ページがちゃんと表示されるようになった。当たり前のことなのだが、長い間治らなかったので治ってうれしい。
Opera Turboが面白い。これは高速化のためにOpera社がプロキシサーバーを用意してくれてそこで画像を圧縮してくれる機能だ。PHSなどの低速回線では重い画像のあるページがなかなか表示されずに困ることがあって、PHS対応のプロバイダでそういう高速化プロキシサーバーを用意していることがある。WILLCOMのPRINというプロバイダもトルネードとかいう高速化プロキシサーバーがあるのだが、以前レンタルで使ってみたときはあまり調子がよくなかった。KWINSの高速化プロキシサーバーは調子がいい。だからあまり必要がないかもしれないが、それ以外のたとえばISDNとか無線LANなどで電波の状態があまりよくない場合にOpera Turboを有効にするとOpera社のプロキシサーバー経由で圧縮して届くのでサイトが早く見られるようになる。画像はPRINの標準圧縮やKWINSの圧縮よりもかなり圧縮されてすごいことになるのだが、どういう画像か判別できるレベルではある。Opera Turboを使うとリモートホスト名が「opera-mini.net」になるが、ちゃんと元のリモートホスト(IPアドレス)も相手方に伝えるようになっているので悪いことには使えないので念のため。
Opera 9.64からの移行だが、私は上書きインストールせずに新規に「Opera10」というフォルダを作ってインストールした。【注意】Opera10.0には2バイト文字を含むディレクトリにインストールできない不具合があるらしい。2バイト文字(全角文字)を含むフォルダパスにインストールしないこと。次期Opera10.1で修正されるとのこと。【注意ここまで】ブックマークの保存ファイル名がOpera9.64以前と違っているので以前のように「opera6.adr」をただコピーしたのではブックマークは引き継がれない。Opera 9.64の「ファイル」→「インポート/エクスポート」→「Operaのブックマークをエクスポート」で「opera6.adr」をデスクトップなどにコピー。それをこんどはOpera10の「ファイル」→「インポート/エクスポート」→「Operaのブックマークをインポート」で読み込む。「opera6.adr」を「bookmarks.adr」にリネームするだけでいいのかはやっていないので分からない。
初めてOpera10をインストールする人はデフォルトのままインストールすればいい。Internet Explorerのお気に入りをOperaのブックマークに移行するには「Internet Explorerのお気に入りをインポート」というのが同じメニューにある(「ファイル」→「インポート/エクスポート」→「Internet Explorerのお気に入りをインポート」)。Firefoxのブックマークをインポートするには、まずFirefoxからブックマークをエクスポートしておく。Firefoxの「ブックマーク」→「ブックマークの管理」→「インポートとバックアップ」から「HTMLとしてエクスポート」してどこか(デスクトップなど)に保存しておく。それをOpera10の「Netscape/Firefoxのブックマークをインポート」からインポートする。
またOpera10からオートアップデート機能が追加された。これで親戚の家に行くたびにOperaのアップデートをする作業が不要になる(笑)。デフォルトではOpera9.64以前と同じ「利用可能なアップデートについて通知する」になっているが、「アップデートを自動でインストール」というのが追加された。もちろん「アップデートを確認しない」という選択肢もある。パケット単位で課金されるような回線では「アップデートを確認しない」にしておかないと無駄なパケットで課金されてしまう。
ほかに以前からある機能で便利なのは「コンテンツのブロック」。右クリックで出るメニューの中に「コンテンツのブロック」があり、それをクリックした画面で気に入らない広告画像を選択するとそのアドレスがブロックされて以後でなくなるというもの。URLで指定することもできる。あとで表示するように戻すこともできるし、何がブロックされているのかを確かめることもできる。私はよく見るサイトでチカチカ点滅する広告はブロックすることにしている。Operaが主要なブラウザとして扱われないのはデフォルトで広告ブロック機能を登載しているのでサイト運営者から嫌われていることも理由の一つだと私は思っている。チカチカ点滅させなければブロックなどしないので、その辺、インターネット広告業者はよく考えておいた方がいい。街頭でガンガンうるさく宣伝すれば嫌われるのと同じだ。
あと、RSSリーダー(ニュースフィード)の使い勝手もいい方だと思う。ただ、各RSSについて巡回間隔を一斉に決定することができず、ひとつひとつ決めなければならないところが面倒(デフォルトは3時間毎)。このニュースフィードはブログのネタ元を探すのに便利に使っている(笑)。
なお、Opera10のUSER_AGENTは、「Opera/9.80 (Windows NT **; U; ja) Presto/2.2.15 Version/10.00」(**の部分はOSのバージョンに寄って異なるWindows 2000は5.0、XPは5.1、Vistaは6.0など)となっていて「Opera10」ではなく「Opera9.80」になっている。これはOpera/10にするとOpera1という古いバージョンと誤認されることがあるからだそうな。数字が足りなくなったらどうするのだろう。
全体に動作も閲覧も高速化されているOpera 10。これなら万人にお勧めできる。対応OSは、Windows、Mac OS X、Linux x86 64、Linux PowerPC、Linux i386、FreeBSD i386、FreeBSD AMD64、Solaris Sparc
、Solaris Intel、QNX、OS/2、BeOS。なお、Opera9.64まではWindows 95以降の対応が明記されていたのだが、Opera10には見あたらない。なお、ダイハツのサイトにアクセスするとクラッシュする(*)とかニコニコ動画のコメントでクラッシュするという報告がある。私が巡回する範囲ではそういう目に遭ったことはない。*現在ダイハツのサイトにアクセスしてもクラッシュしないのでダイハツ側が改めた可能性がある。【訂正】アクセスし終わってしばらくするとクラッシュするようだ(Opera 10.0 build 1750)。【訂正ここまで】しかし特定の条件でクラッシュするのだから次のバージョンで改めて欲しい。
【追記:2009年9月17日】
Opera 9.64以前には、サードパーティ Cookie の取り扱いに問題が存在するらしく、Opera 9.64の修正版(9.65など)は出ないので、Opera 10.0にアップデートするしかないようだ。
JVN#39157969 Opera におけるサードパーティ Cookie の取り扱いに関する問題
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