富士SUPERIA PREMIUM 400を使ってみた ― 2009年07月03日 00時00分00秒
富士フイルムが今年3月に発売開始したSUPERIA PUREMIUM 400(スペリアプレミアム400)フィルムを使ってみた。なんか名前がすごい。SUPERIAはsuperior(優れた、上級の、超越した)につながるのだろうし、それにPUREMIUMなんだからものすごいフィルムなのか(笑)。
富士フイルムの写真フィルムは全体に派手目な傾向なので、富士の中では地味目のフィルムを使うことが多い。リバーサルだとASTIA 100F(アスティア100F、略号RAP F)やSENSIA III 100(センシア III 100 、略号RA III)、ネガカラーならPRO 400などだ。一般向けの富士のネガカラーはかなり色が派手なのであまり使わなかった。スペリアプレミアム400はどうだろうか。
SUPERIA PREMIUM 400はそんなに派手な感じではなかった。現像は富士純正には出さずコダック純正処理に出した。いつも使っているヨドバシの富士純正処理(ラボ送り)は、プリントが派手派手でアナログ指定をしてもものすごい色になるし、コダック(ケイジェイイメージング処理)の方が安いのである。その上富士にアナログプリント指定をして出すとデジタルプリントよりも1日余計に掛かる。値段が高くて気に入らないプリントで日にちも掛かるのだから、これはもうコダックに出すしかない(笑)。同じC-41処理なので現像に関して違いはないはずである。それに業界標準はコダックだし。
作例は、ペンタックスOptio W80が気になる ― 2009年06月26日と同じ場所ほぼ同時刻である(花と日の当たり具合が違うが)。
アジサイ:Nikon F100、Ai Nikkor 45mm F2.8P、純正NCフィルター・フードHN-35装着、F11、1/1000sec、富士SUPERIA PREMIUM 400、コダックC-41現像、Nikon SUPER COOLSCAN 5000 ED、ICE・GEMなし
GR DIGITALの作例と違って白飛びや黒つぶれは点々としかない。面倒なのでスキャナが自動でやったままの画像をJPEGに変換圧縮したものだ。スキャン直後のTIFF画像では白飛び黒つぶれはないのだが、JPEGに変換してWEB用に圧縮する過程で所々白飛び黒つぶれが発生した。
SUPERIA PREMIUM 400は富士にしてはそんなに派手ではないし、階調もよく出ているし、人物の顔などもいい感じになっている。肌の感じはコニカの「ポートレート400」や「ほっぺにチュッ」の方が好みだったが、富士のフィルムにしては私の好みに近い。また蛍光灯下でも色被りが少なかった。蛍光灯も色々な種類があるのだが、よくある3種類の昼光色、昼白色、電球色ともに自然な感じに写っていた。これはスペリアプレミアム400の長所だろう。ただ、値段は135-36ex2本パックがヨドバシカメラで税込1440円だった。安かったら常用フィルムにしてばんばん使いたいところなのだが…。PRO 400も5本パックなら税込3650円なので1本あたり730円となり、SUPERIA PUREMIUM 400といい勝負になるが、まとめて買ったときはSUPERIA PUREMIUM 400の方が少し安い。もう少し使ってみないと分からないが、New PRO 400よりもSUPERIA PUREMIUM 400の方が好みかもしれない。SUPERIA PUREMIUM 400は一般受けする派手さとマニア好みの階調の豊富さとの妥協点をうまく調和させている感じがする。粒状性はコダックのポートラ系の方が少ないが、富士の方がフィルムらしい粒状感かもしれない。ポートラはマネキンぽく写ることがあるので。
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【関連追記;2009年9月25日】
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