糸崎公朗氏:標準ズームを“逆付け”した「高倍率超マクロレンズ」2009年05月28日 00時00分00秒

特急雷鳥485系(新大阪駅):Asahi Pentax SV、Super Takumar 55mm F1.8、Sakuracolor II、Nikon SUPER COOLSCAN 5000 ED

標準ズームを“逆付け”した「高倍率超マクロレンズ」(デジカメWatch)
これだよ、これ、これ。私がニコンが絞りリング無くしてしまうんならこういうリバースリングを作るべきだと言っていたもの。

うーむ、本当に改造して作ってしまうところが糸崎公朗氏だなぁ。

しかし、ニコンの場合はこのように電子接点を作ってもまだまだ困難な点がある。CPUとのやりとりはいいとして、一部のレンズを除いて絞りはいまだに機械式だからだ。バネで戻って最小絞りになるところをレバーで途中に止めて中間絞りを実現しているのだ。だから絞りリングのないレンズは電磁絞り以外はリバースしても絞り連動レバーを制御する装置がないと絞りが選べない。Gタイプ用のリバースリング作るのなら絞り連動レバーも必要になってくるがこれはAFレンズ用の接点から信号が出ているんだろうか。電磁絞り対応のボディ以外は信号が出ていなさそうだから、Gタイプ用のリバースリングは難しそうだ。手動でレンズの絞り連動レバーを動かす装置が必要になってくるってそれはいわゆる絞りリングのことやん(笑)。

またオートフォーカス(AF)もAF-IレンズやAF-Sなどのモーター内蔵レンズならば電子接点を付ければそれでAFが作動するからいいが、そうでないAFレンズはMFするしかない。これはピントリングがあるので大丈夫。それにマクロだとピントリングでピントを合わせるよりもカメラを前後させた方が合わせやすいので、これは問題なし。

せっかくリバース用電子接点を作っても電磁絞りじゃなきゃ意味がないんだなぁ。これを機に「ニコンも一気に電磁絞りにしました」とかいうのはやめてね。汎用性を考えたらニコンのAi方式ってどっち向きにしてもレンズを使えるし他のカメラに付けても使えるし、ボディの方もどんなレンズを付けても撮れるし、F6のように情報を入力すればマルチパターン測光もOKという方がつぶしが利くように思う。

結論:高速連写を考えたら絞りは機械式に限るし、リバースも簡単。そうだとすると、絞りリングもないと一貫しない。絞りリング無いんなら電磁絞りの方が一貫している。しかし、そうすると高速連写で不利。やっぱりAi AF Nikkor Dにニコンのサービスセンターでカニの爪を付けてもらうのが一番でしょ(笑)。

【関連】
Fマウントのあんな謎こんな謎(アサヒカメラ2009年6月号) ― 2009年05月22日


写真は記事とは関係ない。古い写真を探していたら、485系の特急雷鳥の写真が出てきた。これは雷鳥のロゴがなんだか古そうでしかも"RAICYO"と書かれている。ボンネットがまぶしい。【追記:2009年5月29日】今日の記事に"RAICHŌ"("RAICHO"のOの上に長音符:マクロンというらしい)の方の写真を載せておいた。【追記ここまで】
特急雷鳥485系(新大阪駅1978年頃):Asahi Pentax SV、Super Takumar 55mm F1.8、Sakuracolor II、Nikon SUPER COOLSCAN 5000 ED

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