Fマウントのあんな謎こんな謎(アサヒカメラ2009年6月号)2009年05月22日 00時00分00秒

Nikon F3 + 高倍率ファインダーDW-4 + BR-2A + BR-5 + Ai Nikkor 20mm F2.8S + BR-3

一日遅れでアサヒカメラ2009年6月号を買った。注目は「Fマウントのあんな謎こんな謎 赤城耕一・神立尚紀」(117~131ページ)だ。

あれやこれや知らなくても全然困らない(笑)ニコンFマウントの知識が書かれている。

そのなかでも「Fマウントの謎12」(128ページ)で取り上げられているリバースリングBR-2A、BR-3に注目だ。

リバースリングは、レンズを前後逆さまにカメラに装着することによって等倍以上の倍率で撮影できるアクセサリーだ。特に広角レンズを逆向きに付けるとかなりの高倍率で撮影できる。正向きできちんと収差が補正されていれば逆向きでもきちんとした像を結ぶ。もちろん無限遠はでないが。

最近のカタログではBR-2Aリングとレンズと撮影倍率の組み合わせ表が載っていないので、ここできちんとアピールしておく必要がある。
Nikon BR-2Aリング・BR-3リング ― 2007年06月29日にレンズと逆向き時の撮影倍率の表がある。

このアクセサリーが重要なのは、等倍以上の倍率の撮影を簡単にかつ安価に実現できるからだが、それだけではない。このアクセサリーは絞りリングのないレンズでは事実上使えないから(※)、ニッコールレンズから絞りリングを無くさないようにという大きな理由になるのだ(笑)。
※絞りリングのないGタイプレンズでは常に最小絞りになるので絞りを選択できないしファインダーも暗くてピント合わせが困難になる。絞りレバーを指などで動かして絞りを開けることは可能だが、ピントをあわせるときにレバーを動かして絞りを開け、撮影する時に任意の位置に絞りレバーを固定して撮るという作業はやってやれなくはないがかなり面倒だろう。ましてやこの先電磁絞りになっていくと指で絞りレバーを動かすという手も使えなくなってしまう。

ということで、レンズをリバースして等倍以上の撮影倍率で撮影するためにも、レンズには絞りリングが必要なのだ。…なんて書くと、ニコンはBR-2Aリングを生産終了にしてしまったりして(笑)。

一眼レフの可能性を狭めるGタイプレンズは一部のレンズだけに留めておいてほしい。

写真は、Nikon F3 + 高倍率ファインダーDW-4 + BR-2A + BR-5 + Ai Nikkor 20mm F2.8S + BR-3。
Ai Nikkor 20mm F2.8Sのようにフィルター径62mmのレンズを逆向きにつける場合はBR-5リングをつけてBR-2Aにつける。BR-3リングをつけるとレンズの後ろ玉(逆向きにすると最前面に来る)保護になる。この場合BR-3に刻まれているフィルター溝は52mm径用なので、フィルターをつける場合はAi Nikkor 20mm F2.8Sの場合でも52mm径のフィルターをつけることになる。

写真のAi Nikkor 20mm F2.8Sの逆向けの場合、3.4倍の撮影倍率で撮影できる。

BR-2ABR-3BR-5のいずれも現行品。

アサカメのポートレートを見ると、赤城耕一氏、また一段とふくよかになったような気が…。田中長徳氏の体型をを目指しているのだろうか(笑)。

【関連追記:2009年5月28日】
糸崎公朗氏:標準ズームを“逆付け”した「高倍率超マクロレンズ」 ― 2009年05月28日

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