Kodak PORTRA 400NC ― 2009年05月12日 00時00分00秒
深夜の上野駅で電気機関車EF64や寝台客車を撮るためにISO800のKodak PORTRA 800を用意した話はした。それ以外のフィルムはKodak PORTRA 400NCを持って行った。それは親戚の旅行に参加させてもらう関係上いつも以上に記念写真が多いだろうと予測してのことだった。
Kodak PORTRA 400NCは個人的には、人物の肌がつるんとマネキンぽく写るし、木々の色がなんかきれいではないので、個人的にはそんなに好きなフィルムではないのであった。しかし、できあがりのプリントを見た親戚達はなぜか大喜び。肌のくすみやざらざらが少なくきれいに見えるというのだ。うーむ、それは「写真」という言葉に反しているのでは(笑)。ニッコールユーザーたるもの、かっちりくっきりぱきぱきカリカリに写らないとなんかすっきりしないぞ(笑)。シミがある肌はシミがばっちり写っていて当然だろう(笑)。今度はマイクロニッコール持って行ってやるぅ。
それで、コダックポートラ400NCがなぜ肌がきれいに写るのか素人なりに考えてみた。このフィルム、新緑などがあまりきれいに写らないように思う。ポートレートエンハンサーやスカイライトなどのフィルターは緑色の部分の光をあまり通さないようにしている。肌がきれいに、とくにくすみなどが目立たないようにするには緑色にあまり感度を持たない方がいいのではないか。だから肌がつるんと写るが、新緑の木々はあんまり見た感じに写らないのではないかと考えた。理由は当たっていないかもしれないが、あんまり山に持って行くフィルムではないように思った。
レンズのAi AF Zoom Nikkor 28-105mm F3.5-4.5D(IF)方もコントラストは高いのだが解像力は針で突いたほどにはなく、Ai Nikkor 35mm F2Sと比べると見劣りするなぁ。そろそろ点検に出した方がいいのかもしれない。Ai Nikkor 35mm F2Sの方がすっきりとした透明感のある感じの色でかつ細かく解像している。
【関連追記:2010年4月12日】
Kodak PORTRA 400VC ― 2010年04月12日
【関連追記ここまで】
黒部峡谷鉄道:Nikon F100、Ai AF Zoom Nikkor 28-105mm F3.5-4.5D(IF)、プログラムAE、L37c、Kodak PORTRA 400NC、Nikon SUPER COOLSCAN 5000 ED
黒部峡谷鉄道は初めて乗った。小学生の時、同級生が夏休みに乗ってその自慢話をしていたのを聞いて以来幾年月、ようやく乗る機会に恵まれた。切符はネット予約したが、当日発行分が留保されているので休日の予約分はすぐに埋まってしまうようだ。当日発行の乗車券を買う人の行列がすごかった。予約しておいてよかった。
写真に写っているのは前の方の壁やガラスのない車両だが、乗ったのは「特別客車」という壁や窓ガラス(開閉可)のある車両だ。普通の鉄道だと壁やガラスがあるのが普通だが、ここはトロッコ列車なので、壁やガラスがあるのは「特別」なのだ(笑)。天候が変わったりするし、風に当たり続けるのは体調を崩す原因になるので、できれば特別車両に乗るのをお奨めする(特に疲れた帰り)。ほかに「パノラマ客車」という壁や窓ガラスがあってさらに天井の一部が透明の車両もある(乗った編成には1両しかついてなかった)。客車のご案内(黒部峡谷鉄道)参照
なお、終点の欅平(けやきだいら)付近は、落石や崩落の危険性があるとしてどこへ行く道もすべて通行止めにされていて駅周辺しか行くところがなかった(欅平駅からは猿飛峡も人喰岩も名剣温泉も祖母谷温泉にもすべて行くことができない、物理的に封鎖されている、河原展望台は行けるが足湯は封鎖されている)ので注意。帰りの列車が2時間後しか取れなかったので欅平で時間をつぶすのに苦労した。200席の食堂と売店がある。
行ったのが5月5日だったので、「こども」に記念品を配っていた。しかし、その対応がよくない。アナウンスでは「こどもの日を記念してお子様に記念品をお配りしています。どうぞお受け取りください。」と言っていたのだが、配布場所では切符を確認して小人切符持参の人のみに記念品を渡していた。私の身内のこどもは膝の上に載せていたので小人切符はなく記念品をもらえなかった(かわりに紙風船をもらっていた)。要するに小学生のみに配っているのだった。しかし、小学校6年生にこどもの日の景品を配って5歳や6歳のこどもには紙風船って、それはないだろう。5歳や6歳になるとこうした仕打ちはよく覚えているぞ。あと7~80年間は「黒部峡谷鉄道はケチ」と言い続けられるだろう(笑)。しかも景品を渡した小学生のチケットにはなんのチェックもしていないので並び直すと何度ももらえるようであったし。なんとも間抜けな企画だ。切符を買っていないガキはお客さんじゃないんだろう。関西電力系の会社なのに損して得取れとか、将来のお客さんを確保とかそういう大阪風の発想はないのだろうか。
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