「ガンレフ」って嫌な言葉だ ― 2009年04月17日 00時00分00秒
インプレスが「デジタル一眼サイト」「GANREF」を始めたそうだ。
デジタル一眼サイト「GANREF」はこうして生まれた(デジカメWatch)
ああ、嫌だ嫌だ。「ガンレフ」という言葉を初めて聞いたのは10年ぐらい前だろうか。カメラマニアではない知り合い(お父上はカメラマニア)が使っていたので聞いてみたら、「会社出入りの商品撮影カメラマンが使っていて『一眼レフ』のことを言う」んだそうだ。それでなんで嫌かというと、二眼レフもあるのに一眼レフのことを「ガンレフ」と言ってしまうこと。言葉を省略するのは別に構わないが、その言葉によって既にあるほかのものがないがしろにされたり、分類が曖昧になるのは絶対に納得できない。こんな言葉を平気で使うインプレスは出版業ではないのだろう。
それで、この記事を書こうとしてコピペ(これも略語だ)して気づいたのだが、「デジタル一眼レフサイト」ではなく「デジタル一眼サイト」だ。あーあ。じゃ、GR DIGITALとか普通のコンパクトカメラも別にビューファインダーがなければ一眼だよね。そうするとこのサイトは普通のデジタルカメラ(デジカメ)のサイトなのか。もちろん某パナソニックの「デジタル一眼」を入れようとしてこういう名称になっているのだろうが、ますます言葉がいい加減に使われている。
同じように、単焦点レンズのことを「単玉」と呼ぶことも私はしない。レンズ構成が1枚のものを古くから「単玉」と呼んできたので、紛らわしいので単焦点レンズのことを「単玉」とは呼ばない。いまどき1枚構成のレンズなんかないと思うかもしれないが、コンバージョンレンズとか安価なカメラで1枚構成はありうるので、単焦点レンズの意味で「単玉」を使うのはしないことにしている。
あと「コンデジ」という言い方もしない。これは紛らわしいからではなく、一般の人が使っていないから。「デジ」で「デジタルカメラ」を代表させるのはおかしい。言葉の響きもよくないし。「地デジ」も同じだ。「血出痔」に通じてよくない(笑)。「ガンレフ」もなんか言葉の響きがよくない。このあたりは個人の好みだろうから意見が分かれてもいいと思うが、意味が曖昧になったり分類が目茶苦茶になるような略語には反対だ。
小田原提灯(JR東日本小田原駅):GR DIGITAL、28mm相当、1/73sec、F2.4開放、ISO64、-0.3EV、プログラムAE
小田原駅で思い出すのは、以前出張で小田原駅で待ち合わせしたこと。東海道線に乗り換えようと某線に乗っていたら大幅遅延。それに乗らないと待ち合わせには絶対に間に合わないというぎりぎりの東海道線が目の前を優雅に発車していくのをぎゅうぎゅう詰めの車内から見送る。ああ。待ち合わせのメンバーで私が一番下っ端なのであった。まずい。大慌てで新幹線ホームへ。発車間際のこだまに飛び乗り自由席にコートを着たまま座る。余裕で小田原到着。「おおHaniwaくん、早いね」。助かった…。
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