Opera 9.5以降の不具合原因判明 ― 2009年04月01日 00時00分00秒
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さて、ブラウザOpera 9.5以降最新版のOpera 9.64に至るまで、HTMLがおかしいサイトで表示が崩れたり画像が入れ替わったりする不具合があったことは前に述べた。その原因が分かった。Norton Internet Security 2009の保護者機能でURLフィルタリングするとOpera 9.5 以降でそうなることが分かった。
Norton Internet Security(NIS)は2006年版までは広告ブロック機能が付いていたのだが、2007年版以降広告ブロックは廃止された。その代わり2007年版以降は保護者機能がアドオンとして無料でダウンロードできるようになった。私は広告ブロックをかなり活用していたためずっとNIS2006を使い続けていた(ライセンスのみ更新)。しかし、最新定義のNIS2006でRootkitというマルウェアに感染したという報告を見てあわててNIS2008にしたのだった。その後NIS2009にして現在に至る。
Opera 9.5がリリースされたのは2008年6月で、そのころはまだNIS2006を使っていたので、NIS2006の広告ブロックとNIS2008,2009の保護者機能とOpera 9.5~9.64との相性が悪いということになる。
ではノートンが悪いのかというと、そうではないだろう。なぜならInternet Explorer 6 SP2やFirefox 2やFirefox 3や一時的に入れていたSafariなどのブラウザでは一度もこのような現象になったことはなく、またOperaも6~9.27でもほとんどなったことがない(「ほとんど」というのは、画像の多いサイトで表示が崩れることがあるのは昔からよくあった)。しかし、今回Opera 9.64で再現されるサイトをOpera 9.27で表示しても崩れることはなかったのである。
それに保護者機能のURLフィルターには自分でいれた15ぐらいのURLしか入っていないのである。ほとんどがdoubleclick社や楽天のwebビーコン対策などである。それで遮断されたURLが悪さをしているのでもなさそうだ。ノートンの広告ブロックや保護者機能というローカルのプロキシとOpera 9.5~の相性が悪いようだ。
Opera 9.5が正式公開、JavaScriptのデバッグが可能な「Dragonfly」を搭載(CNET Japan 2008年6月12日)によれば、Operaブラウザは9.5以降に開発者向けのデバッグ機能「Dragonfly」を搭載したらしい。
Opera Softwareが6月12日、最新版OS「Opera 9.5」の正式版を公開した。ユーザーインターフェースを使いやすいように改善したほか、開発者向けのデバッグ機能「Dragonfly」を搭載した。
DragonflyはOpera 9.5で初めて搭載された機能で、現在はアルファ版だ。JavaScriptのデバッグのほか、CSSの修正などがブラウザ上でできる。また、Opera 9.5で採用されたモバイル版との同期機能を活用し、モバイル向けのウェブアプリケーションの修正も、PC版Opera上でできるとのことだ。
そんな機能があったことも知らないし使ったこともないのだが、これが原因じゃないのだろうか。JavaScriptの読み込みが遅くて引っかかったり、CSSエラーが出て表示が崩れる。「Dragonfly」があやしい。
しかし、Operaの開発元では、Norton Internet Security の保護者機能なんか入れていないだろうなぁ。それに保護者機能を有効にしていてもサイトのHTML文法がきちんとしていたら問題はないのだから。私の場合、表示が崩れやすいサイトは、インプレスの各サイト(*.impress.co. jp)ニコンイメージング(nikon-image.com)などであった。いずれも最初の記述が DOCTYPE宣言でないために(ニコンの場合はDOCTYPE宣言がない、インプレスのデジカメWatch場合は"!"が抜けているのでDOCTYPE宣言と見なされない)一見するとサイト側に問題があるようにも思える。それでもNISの保護者機能を有効にしなければサイトは崩れないし、Opera 9.5~9.64以外のブラウザではNISの保護者機能を有効にしてもちゃんと表示されるのである。やっぱりOpera9.5~9.64がおかしいんじゃないのかなぁ。Opera 10では元に戻っていることを祈る。
とりあえずノートンの保護者機能は無効にしておくが、できればURLフィルターを使いたいんだよねぇ。ブラウザの「コンテンツブロック」などでも対処できるのだが、これはそのブラウザでしかブロックは有効ではない。HTMLメールに埋め込まれたwebビーコン(最近は調べていないが以前は楽天からのメールには1ピクセルの画像が埋め込まれていてそのアドレスがIDと結びつけられていて誰がいつそのメールを開いたか楽天側が確認できるようになっていた)とか他のプログラムで変なところへ勝手にアクセスされたりするのを防ぐには、こういうローカルのプロキシは重要だと思うんだけどなぁ。ProxomitronなどのほかのローカルのURLフィルタリングソフトを使うしかないのかなぁ。ProxomitronとOpera 9.5~9.64の相性も悪かったりして…。
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