CF型無線LANカードGW-CF54GのZaurus用ドライバ ― 2008年11月17日 00時00分00秒
今日は更新が遅くなってしまった。すまん。
プラネックスコミュニケーションズ社製CF型無線LANカードGW-CF54GのZaurus用ドライバを作ってくださった方がいた。
zaurus用 GW-CF54G ドライバ完成!(ぷちのいず)
私は既にCF型無線LANカード、WLI2-CF-S11をSHARP Zaurus SL-C3200で使用しているのだが、このWLI2-CF-S11はIEEE802.11bにしか対応していない。GW-CF54Gの方は、IEEE802.11bと11gの両方に対応している。しかも、暗号化がWLI2-CF-S11の方は64(40)bit WEPと128(104)bit WEPにしか対応していないのに対し、GW-CF54Gの方はそれに加えてWPAにも対応している(ただしザウルス本体がWPAに対応していないので結局WEPしか使えないのだが)。【追記:2008年12月15日】bucchi様のドライバで結局LinuxザウルスでもWPA/WPA2接続が可能になった。一番下のリンク先参照。【追記ここまで】
それで、このGW-CF54Gがamazonで1980円で売っていたので、ついぽちっと買ってしまった。
さっそくドライバ作者のbucchi様に感謝しつつドライバcf8385_081106_arm.ipkをダウンロード。インストールしてGW-CF54Gを挿すだけで認識し、WLI2-CF-S11で設定していた接続設定のままで接続できた。実をいうと1回失敗しているのだが。というのも、無線LANはPlaceEngineが気持ち悪いので自宅では使わなくなっていて、無線LANアクセスポイント(AP、親機)は久々に電源を入れたのだ。それでMACアドレス接続制限をしていたのを忘れていて繋がらなくてちょっと焦った(笑)。APの管理画面からGW-CF54GのMACアドレスを許可して接続した。
SL-C3200はスペシャルカーネルv18jに入れ替えてある。bucchi様のサイトにもあるように、ANY 接続はできないようだ。【追記:2008年12月15日】その後のドライバでANY接続も可能になった。【追記ここまで】
WLI2-CF-S11では回線速度が700kbps少し超えたぐらいの速さなのだが、GW-CF54Gだと1300kbpsを超えるぐらいの速度が出た。
作者のbucchi様ありがとうございました。\(^o^)/
WLI2-CF-S11 | GW-CF54G | |
---|---|---|
インターフェース | コンパクトフラッシュTM TypeII | CompactFlash V1.4、CF+ I/O interface、type I |
規格 | IEEE802.11b | IEEE802.11b、IEEE802.11g |
伝送方式 | 直接スペクトラム拡散(DS-SS方式)、単信(半二重) | IEEE802.11g:直交波周波数分割多重変調(OFDM方式)IEEE802.11b:直接拡散型スペクトラム拡散(DSSS方式) |
データ転送速度(規格値 | 11 / 5.5 / 2 / 1Mbps | IEEE802.11b:11、5.5、2、1Mbps 自動認識 IEEE802.11g:54、48、36、24、18、12、9、6Mbps 自動認識 |
周波数範囲 | 2,412~2,484MHz(1~14ch) | IEEE802.11b:2.4GHz帯(2,412~2,472MHz)IEEE802.11g:2.4GHz帯(2,412~2,472MHz) |
通信距離(見通し) | 1Mbps時 屋外550m、屋内115m 2Mbps時 屋外400m、屋内(1)90m/屋内(2)40m 11Mbps時 屋外160m、屋内(1)50m/屋内(2)25m※屋内(1):障害物の少ないオフィス、屋内(2):障害物の多いオフィス※障害物の設置環境により、通信状況が異なる場合があります。 | N/A |
アクセス方式 | インフラストラクチャモード、無線LANパソコン間通信 | インフラストラクチャモード、アドホックモード |
セキュリティ | 128(104)/64(40)bit WEP | WEP(64/128bit)WPA(暗号化方式:TKIP、認証方式:PSK) |
電源電圧 | 3.3V(コンパクトフラッシュTMスロットより給電) | DC3.3V(CompactFlashスロットから給電) |
消費電力 | 最大1,122mW | 最大約1.6W |
外形寸法 | W43×H5×D62mm | 42.8 (W)×5.5(H)×56.7 (D)mm |
重量 | 18.5g | 20g |
動作環境 | 温度0~40℃、湿度20~80%(結露なきこと) | 温度:0~40℃湿度:35~85%(結露なきこと) |
Zaurusに対応しているCF型無線LANカードはほとんどが製造中止で、わずかに売っている対応品のAmbicomのWL1100C-CFは海外での電波関係の承認を取っているものだったりして1万円以上して結構高い(逆に言うとWLI2-CF-S11やGW-CF54Gは海外で使うと違法になる可能性がある)。GW-CF54Gが1980円でザウルスで使えるのなら買っておこうという判断だ。
ただ、ZaurusはWEPの暗号しか使えず、セキュリティ的にはもうWPA2でないと安心できないと言われているので、これらの無線LANカードを使う機会は私自身はあまりない。少なくともメールやログインするようなサイトは使いたくない。WILLCOMのMVNOであるKWINSのPHSカードがあるので無線LANカードの出番はあまりない。PHSの電波が届かないで無線LANの繋がるところというのはあまりない。【追記:2008年12月15日】上記追記の通りbucchi様のドライバでWPA/WPA2接続が可能になったので無線LANを活用できるようになった。【追記ここまで】
セキュリティを気にしつつZaurusで無線LANを使うのであれば、有線LANカードを使ってそれにイーサネットで繋がる無線LANアダプタ(たとえばNECのWL54SE2など)を繋げてそのアダプタをWPA2の暗号で使うといった面倒なことになる。【追記:2008年12月15日】bucchi様のお蔭でそうしたことも不要になった。素晴らしいことだ。【追記ここまで】
とはいえ、今回、使える通信カードが増えたのはありがたい。作者様に感謝。
【追記:2008年12月15日】
結局、bucchi様のドライバとGW-CF54Gでザウルスで以下のことがさらに可能になった。
1.IEEE802.11g
2.WPA/WPA2接続
【追記ここまで】
【写真】左:WLI2-CF-S11、右:GW-CF54G、下:Zaurus SL-C3200 with KW-S101C
【関連追記:2008年12月13日】
Zaurusの無線LANでWPA/WPA2 接続に成功した方が! ― 2008年12月12日
【関連追記ここまで】
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