フィルムのデジタルプリントにがっくり ― 2008年11月04日 00時00分00秒
このあいだネガフィルムで撮った写真を焼き増ししようとしたら、連休前だったので、コダックのアナログプリント(デジタルも)はあがりがかなり先になると言われた。それで、富士のデジタルプリント(L判)を頼んだ。
ヨドバシカメラ経由の純正処理は、コダックも富士も既にアナログプリントは2L判未満のみとなっている。コダックはデジタルプリントもアナログプリントも日数は同じだが、富士だとアナログプリントは最低1日余計に掛かる。プリント料金はいまのところ、両者ともデジタルプリントとアナログプリントで同じ。富士の場合土曜日の配送があるので、急ぐ場合は富士のデジタルプリント、そうでない場合はコダックのアナログプリントという選択になる。
それで、連休後になるのは嫌だったので、富士のデジタルプリントを頼んだ。フィルムはDNPセンチュリア400。
しかし、あがりのプリントを見て驚いた。コントラストが強く、暗部はつぶれている。人物の髪の毛はべたっと真っ黒に塗りつぶされている。やや鮮やかめの色の服などは、プリントでは彩度が高くて一様にべったりと塗り絵のよう。実物は一様な色のものでも光の当たり具合で微妙な色彩に見えるのだが、デジタルプリントの方はもう塗り絵。だから衣服のしわやドレープといった立体感がまったく失われている。なんなんだ、これは。
こんなプリントでよく1枚36円も取れるなぁ。なんのためにフィルムで撮っているのかまったく不明なプリントだ。いや、デジタルカメラで撮ったとしても、こんな学芸会で被るようなカツラを被ったみたいな頭は嫌だ。見本をつけて焼き増ししなかったからとかそういうレベルじゃない。
まあ、いいように解釈すれば、富士の純正処理に中身がコダックのDNPのフィルムを出したからだろうと言える。しかし、そうだとしても、目視チェックとかしないのか。チェックしてもああいうプリントしかできないシステムなのか。以前、富士のリアラエースをデジタルプリントしたときも塗り絵のようなプリントが帰って来ていたので、たぶん富士の純正デジタルプリントはこれが普通なのだろう。
今度からは時間が掛かってもコダックのアナログプリントに出すことにする。問題はいつまでアナログプリントをやってくれるのか、だ。将来が心配だ。
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