【特別企画】D700でカールツァイス/フォクトレンダーレンズを試す(デジカメWatch) ― 2008年08月22日 00時00分00秒
ニコンユーザーでツァイスZFシリーズユーザーなので、この記事はスルーするわけにはいかない(笑)。
【特別企画】D700でカールツァイス/フォクトレンダーレンズを試す(赤城耕一氏:デジカメWatch)
この記事のいいところは、コシナのツァイス製造現場の写真が掲載されているところである。こういう現場は見られないので貴重だ。「世界のどこで作っても、ZeissはZeiss」というのもいい。Zeissはもともと世界各地で作らせていたし、単なる名義貸しとは異なって生産管理もしっかりしていたようだ。ただ、安価なネットワークカメラや携帯電話やビデオカメラのCarl Zeissはどうなんだ?という疑問も若干あるが(笑)。少なくともコシナの作るCarl Zeiss 一眼レフ用レンズはかなりの水準で作られていることがわかった。
Distagon T* 2/28 ZFは、ヤシカ/京セラ CONTAX用のDistagon T* 28mm F2と光学系図が似ていて、同じなのか似ているだけなのか気になっていたのだが、赤城氏の記事で新設計だと分かった。製造しやすいように設計変更したのだろうか。お蔭で私も買える値段に収まった(笑)。記事で言及されているように、たしかに前後ボケは素直だ。レトロフォーカスタイプの広角レンズ臭さが少ない。ただ、一度だけ絞り開放でややごちゃごちゃしたボケのときがあった(http://haniwa.asablo.jp/blog/2008/02/20/2645089参照)。
記事を読んで、Planar T* 1.4/50 ZF は買わないといけない気持ちになってきた。というかこの中で一番買えそうなレンズなのだが(笑)。
Nikkor 50mm F1.4とはあきらかに異なる描写特性をもっているので、本レンズならではの画像を創ることができよう。
「Nikkor 50mm F1.4とはあきらかに異なる描写特性」。ああ、その言葉、ヤバ過ぎる(笑)。
Planar T* 1.4/85 ZFやMakro-Planar T* 2/50 ZFやMakro-Planar T* 2/100 ZFもお金があったら買いたいなぁ。85mm F1.4は、Ai AF Nikkor 85mm F1.4D(IF)が素晴らしいと思っていていずれ買いたいと思っているのだが、Planar T* 1.4/85 ZFもいいなぁ。でも、85mm F1.4で何を撮るんだ?そこが問題だ(笑)。
なお、今回はZeissZFのほか、コシナから発売されているもうひとつのブランド、「Voigtlander」(フォクトレンダー)の2本のVFマウントレンズ、Ultron 40mm F2 SL II Aspherical(Ai-S)と、Nokton 58mm F1.4 SL II(Ai-S)も試してみた。
これら2本はCPUが内蔵されており、マウントに電子接点が設けられているので、D700に装着すると、ダイレクトにレンズ情報を伝えることができるから、レンズ情報入力は不要。フォーカシングがMFであるほかは、AFレンズと同等の機能性をもつ。Ai連動ピンが採用されていないD60などに装着した場合も、メーターを使うことができるのがいいのだ。ZeissZFにも、ぜひCPUを内蔵してほしいものである。
これは微妙な問題である。たしかに快適に使えるボディが増えるのはいいのだが、本来これはボディ側で対処すべき問題だと思う。下級機でCPUが内蔵されていないレンズで露出計が働かないのは、わざわざニコンがそういう「トラップ」を仕込んでいるのであり、それは不当だと思っているので、天下のツァイスがそれに従う必要はない(笑)、と思うのだ。だって、NikkorやZeiss ZFレンズをマウントアダプターでキヤノンのボディに付けても露出計が働くのに、なんでニコンボディにニッコールレンズを付けて露出計が働かないのだ。下級機ではフールプルーフのためにデフォルトでは非CPUレンズトラップが有効になっていても、せめてメニューから設定を変更できるぐらいの度量が欲しい。別に私が既に買ったZFレンズがCPUを内蔵していないからCPU搭載に反対しているわけじゃないんだからねっ(笑)。
一方、記事で言及されているのは、下級機の非CPUレンズで露出計が働かない話ではなく、非CPUレンズで露出計が働いてさらにレンズ情報があるとマルチパターン測光が可能という上級機の場合の話だ。レンズ情報を入れるのが面倒というのはあるかもしれないが、ボディ側で対処できることはなるべくボディ側でやって欲しいのだ。ボディ側で対処してくれるとCPU内蔵が期待できない古いレンズもマルチパターン測光が可能になるのだから。
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