FILM&IMAGE VOL.12が来た ― 2008年06月23日 00時00分00秒
富士フイルムの定期購読冊子「FILM&IMAGE」の2008年夏号(VOL.12)が届いた。
今号は、
- 土田ヒロミのニッポン
- 瞠目の夜景:丸田あつしさん
- モノクロスナップの気鋭 中藤毅彦さんと「ネオパン1600スーパープレスト」
- モノクローム珠玉の名作選12 革新が生んだ古典。アンセル・アダムス
- 山口高志直伝日本列島夏。水景色
- 赤城耕一のフィルムカメラパラダイス フィジフイルムクラッセW
など、だ。敬称が付いていたり付いていなかったりするのは元のタイトルがそうなっているからだ。全部「氏」を付けようかといつも思うのだが、「赤城耕一氏のフィルムカメラパラダイス」とかなんか変だし、そのままにした。
今号のフィルム&イメージで一番気になったのは、赤城耕一氏の「フィルムカメラパラダイス」。何が気になったかというと、記事中の小見出しに
安易なズームの比ではない
単レンズの美しいボケ味
とある、その「単レンズ」だ。ほう、クラッセWは1群1枚のレンズなのか、ヌケだけはよさそうだな(笑)、とおもってしまったぞ。単焦点レンズのことを単レンズと呼ぶのは紛らわしいので私はしないようにしている。赤城耕一氏も本文中では、
単焦点レンズなので、ズームよりもたしかに利便性は劣る。しかし、撮影者がレンズの画角を把握し、自らが動きながら被写体と対峙することにこそ、写真を創る楽しみがうまれる。なによりも実際にこのレンズの描写力を体感してしまうと、廉価版の一眼レフ用ズームレンズなど、使うのがバカバカしくなってしまうほどである。
と書かれているので、これは編集者がつけた見出しなのだろう。富士フイルムって大判用レンズも作っている会社なのに、単レンズと単焦点レンズという用語をきちんと書き分けないのかなぁ。細かいところだが、単焦点レンズ愛好家としては非常に気になる言葉遣いだ。
クラッセシリーズについては過去に何度か書いたのだが、なぜか物欲をそそられない。なぜだかは分からない。富士フイルムの設計製造するレンズは高性能だと思っているのだが。ひとつにはデザインもあるのだろう。クラッセシリーズのレンズ枠前面にある鍵穴のような2つの穴とか、非常に萎え萎えだと指摘しておく。高いカメラにあの穴はないだろう、と。
そうそう、萎え萎えと書いておいて紹介するのもアレなのだが、クラッセシリーズは7月31日まで1万円キャッシュバックキャンペーン中だ。クラッセWのシルバー(定価税別95,000円)とブラック(定価税別97,000円)とクラッセS(定価税別89,000円)が対象に挙げられている。
http://fujifilm.jp/personal/filmcamera/promotion/klasses/index.html
コメント
_ Key ― 2008年06月23日 10時32分20秒
_ Haniwa ― 2008年06月23日 11時43分51秒
クラッセのレンズが素晴らしいとのご報告ありがとうございます。
作例を見ていいと思うのですが、なぜか欲しいと思わないのです、自分でもよく分かりません。カラーバランスが少しマゼンタに寄ったら欲しくなったりして(笑)。
鍵穴はフード用というのは分かるのですが、フード付けてないときのデザインも考えて欲しいんですよねぇ。
AF補助光、そうなのですか。うーむ。
富士フイルムは、クラッセのレンズをライカマウントで出してみるとかどうでしょう。ライカ通からクラッセのレンズは素晴らしいとの大合唱と作例がバンバンでてきて、クラッセも売れる、とか。でも、みんなLeica M8とかR-D1とかで使って、全然フィルムの消費につながらなかったりして(爆)。
_ madtom ― 2008年06月23日 16時42分41秒
_ MANA ― 2008年06月23日 22時18分56秒
天才的な名案はこれ→http://mana.tea-nifty.com/mnote/2008/06/post_023b.html
それとは関係ないのですが、特集が
「フィルム絶対主義 30機種!!最後の銀塩カメラ大研究」
ですよ。去年の3月で30機種も残っていたなんて‥
ちなみに掲載されているのは、
FUJIFILM KLASSE W
FUJIFILM NATURA BLACK1.9
NIKON FM10
COSINA Bessaflex TM Silver
PENTAX *ist
OLYMPUS TRIP AF50
FUJIFILM Silvi F2.8
FUJIFILM NATURA CLASSICA
NIKON F6
CANON EOS-1V
が大きく取り上げられていて、他には、
OLYMPUS μ-III 150
OLYMPUS μ-III 135
OLYMPUS SUPERZOOM 105G
CANON EOS7s
CANON EOS Kiss 7
CANON EOS Kiss Lite
CANON Autoboy 180
CANON Autoboy N150
CANON Autoboy N130II
COSINA BESSA R2A
COSINA BESSA R3A
COSINA BESSA R2M
COSINA BESSA R3M
COSINA Zeiss Ikon
COSINA Zeiss Ikon SW
FUJIFILM NATURA NS
FUJIFILM Silvi F135
FUJIFILM Silvi F1300
FUJIFILM ZoomDate 70V
FUJIFILM CLEAR SHOT S AF
FUJIFILM CLEAR SHOT M
です。
1年後の今、考えるとCOSINAとFUJIFILMの健闘は賞賛に値します。
KLASSEのキャッシュバック、もっと本体が安いかキャッシュバックが大きければ考えるけどなぁ。如何せん、前にも書きましたが、あの外装が‥
_ Haniwa ― 2008年06月24日 00時00分14秒
やはりクラッセは写りは最高なのですね。もう少し安ければいいのですけれども。
たしかに大きさやデザインに改善の余地があるように思います。しかし、写りは最高なのですか。うーむ。
MANA様
おお、ベッサは28mmを微妙に外しているところを逆手にとって(笑)、NOKTON Classic 35mm F1.4ですか。これは名案です。というか私は、まだ売れ残っている新品UC-HEXANON 35mm F2も良さそうに思えます。でもノクトンの方がF1.4なのにコンパクトで魅力的かもです。
クラッセ、デザインで随分損をしているんですねぇ。
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あの鍵穴はですね、クチバシフード使用が大前提なので問題無しなのです。(じゃあ別売りにするなという話もありますが・・)
かように気に入って使っていたのですが、AF補助光が常時(ピーカンの日中でも!)ピカピカ光っていることに最近になって気付きまして、にわかに萎えてきているところです。スナップカメラなのに、こんなものがピカピカ光ってては目立って仕方ないと思うのですが・・。昔持っていたコンタックスT3やGR1vが気になり始めています^^;しつこいようですが、レンズ性能は素晴らしいだけにとても残念です。