【写真展リアルタイムレポート】森山大道展「レトロスペクティヴ 1965-2005」、「ハワイ」(デジカメWATCH) ― 2008年05月29日 00時00分00秒
森山大道展が東京都写真美術館で5月13日(火)-6月29日(日)まで開かれているようだ。3階展示室では「森山大道展 I.レトロスペクティヴ 1965-2005」が、2階展示室では「森山大道展 II.ハワイ」が、それぞれ開かれている。
森山大道展(東京都写真美術館)
デジカメWATCHに森山大道氏のインタビューが載っている。
【写真展リアルタイムレポート】森山大道展「レトロスペクティヴ 1965-2005」、「ハワイ」~森山大道の過去と現在を堪能する展示
森山氏は撮影枚数の多い写真家でもある。「ストリートカメラマンは圧倒的な偶然に委ねているのだから、数を撮らないことには引っかかってこない」ことが1つ。それと、「撮ることが写真家にとって欲望を具体化する行為だ」と森山さんは考えているからだ。「写真家を目指すなら、まずは量を撮らなければダメだよ。だいたい目安は1日に(フィルム)20本ぐらいだね」と真顔で話す。
なるほど。デジタルカメラでは36枚×20本に相当する720枚ぐらい撮る人もおられるようだが、フィルムで20本はかなりの量だと思う。私はデジタルカメラでも500枚とか無理(笑)。20本は無理でも、モノクロで10本とか一度やってみようかという気になった。
これまで仕事上でデジタルカメラで撮った写真を発表したことはあるが、今回の展示には入っていない。撮っただけでは自らの作品にはならないからだ。「今はPCも持っていない。TRI-X(コダックのモノクロフィルム)があるうちはフィルムカメラを使うし、なくなったらデジタルをやるぐらいの気分でいる。PCなんて機械なんだからさ。これまでやっている暗室作業だって、僕は一番単純なことをやっているだけだから、デジタルでも同じだと思うよ」。
ちなみにいま使っているカメラは、リコー「GR1」と「GR21」。5台ほどストックがあり、こちらの憂いはないようだ。
森山氏の力強い描写はTRI-X抜きには語れないのだろう。森山氏の作品は好きだが、自分でモノクロ写真を撮るときはもっと軟調の方が好みだ。私は作品を作っているという意識はなくて、記録として残す気持ちなので、情報量が多い方がいいと思うからだ。情報量が多いと、写真としては散漫になるとは思うが。
選択肢があるというのが重要だから、TRI-XもT-MAXもNEOPAN 400 PRESTOも残って欲しい。「なくなったらデジタルをやるぐらいの気分でいる」というのはいいなぁ。わたしなんか、デジタル一眼レフのファインダーが萎え萎えとか言って、デジタルカメラだけになってしまったら、趣味の写真やめようかなんて言ってるから恥ずかしい。弘法筆を選ばず、ですな。でも、趣味なんだから、楽しく撮りたい。ピントの分からないでかいカメラは嫌だ。それだったら、GR DIGITALみたいなカメラの方がいい。CONTAX Gのデジタル版なんか理想的だなぁ。もし、フィルムがなくなったら、コシナやCarl Zeissかリコーあたりが作って欲しい。交換レンズの設計には拘ってもらって。EPSONのRDシリーズが35mmフルサイズ化するのにも期待している。ライカMマウント互換だと交換レンズが豊富でうれしい。
写真は記事とは関係ない。
C622:Asahi Pentax SV、Super Takumar 55mm F1.8、Sakuracolor II、絞りシャッタースピード不明、Nikon SUPER COOLSCAN 5000ED、Photoshop Elements 5.0 でモノクロ化
こういう記事に自分の写真を付けるのは恥ずかしい。これも1978年頃。京都の梅小路蒸気機関車館。蒸気機関車の迫力にびびって写真が傾いている(笑)。
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