やっぱり35mmフルサイズデジタルが有望 ― 2008年05月12日 00時00分00秒
写真家・那和秀峻氏のサイトで、焦点距離と開放F値とイメージサークルの関係が書かれている。
たとえば、オリンパスのズイコーデジタル25ミリF2.8はフォーサーズシステムでイメージサークルが小さいから、あのようなパンケーキレンズにできたのである。しかも、オリンパスEシステムはレンズ内モーター駆動であるから、モーターも内蔵している。同じ焦点距離と開放F値のレンズはなかなかないのだが、以前にコンタックス一眼レフ用にディスタゴン25ミリF2.8というレンズがあった。このレンズもけっして大きくはないのだが、ズイコーデジタル25ミリF2.8と比べてみると一目瞭然である。ただし、ズイコーデジタルの場合にはイメージサークルが小さいから、50ミリ相当のレンズになるわけだ。ディスタゴン25ミリと同じような画角を得るためには焦点距離を約12.5ミリにする必要がある。もちろん、技術的には可能であるのだが、パンケーキレンズにするのはむずかしくなる。やはり標準的な広角レンズの大きさになってしまうのだ。この点ではやはりイメージサークルが大きい、つまり画面サイズが大きいほうが有利だ。
(中略)
こういう焦点距離、開放F値、イメージサークルの関係を知らないで、無理難題を言うユーザーがいるが、もう少し勉強して欲しいものだと思う。
徒然なるままに 2008年5月11日(日)の項
だったら、フォーサーズの広角パンケーキレンズなんて期待しちゃいけないんだな。APS-C(DXフォーマット)の広角パンケーキレンズもできなくはないが、F2.8とか焦点距離や画角によっては無理ということか。なんだ、やっぱり135サイズのデジタルっていろいろな意味で決定版じゃないか。「DXフォーマットで十分」なんてニコンはかつていっていたが。
ファインダーは像が小さくてピントがよく分からない、(超)広角単焦点レンズは揃っていない、(広角)パンケーキレンズは作りにくい、高感度のノイズも不利など、小さいフォーマットには何重苦もあるじゃないか。ボディはフォーマットサイズに比べて必ずしも小さくはないし、レンズも同様に小さいとは限らない。有利なのは本体の価格ぐらいか。
このあいだ、ヨドバシの店頭でD60のファインダーを覗いたあとにFM10のファインダーを覗いたらびっくりした。像が目の前にあふれんばかりの大きさで見える。以前にもD200のあとにFM10を覗いたらびっくりしたことがあったが何回やってもびっくりする(笑)。FM10はスクリーンはそんなによくないしペンタプリズムも銀蒸着ではなくアルミ蒸着で、付いているレンズも暗いので見えは一見よくないのだが。像も青白いし。
ちなみにニコンFM10のファインダー倍率は0.84倍でニコンD60のそれは0.80倍。たいして違わなさそうだが、D60はDXフォーマットなので135サイズの75mmレンズを付けた場合の倍率に相当する。同じ画角で比較するとFM10の0.84倍に対してD60は0.533倍ということになる。これはFM10の方が約1.58倍も像の倍率が大きいことになる。そりゃ、FM10の画像が大きく見えるはずだ。こういうのってなんとかならないものなのか。
人間の大きさがだいたいの範囲内に収まっている以上、画質やその他の条件とのバランスでおおよその常用フォーマットサイズって決まってくるんじゃないかな。携帯性と汎用性のバランス点が近年は135(35mm)フィルムサイズだったと。技術でどんどん小さくもできるが、その分何かを捨てなきゃいけない。そう考えると、デジタルでも35mmフルサイズが主流になるべきだと思う。
というか、フィルムがずっと常用できる価格で供給されて現像やプリントの体制も続くのなら、デジタルカメラのフォーマットなんてどうでもいい話なのだが。4×5だろうが1/2.5インチだろうが好きにしてくれ(笑)。デジタルカメラが自分にとって使いにくければいつまでもフィルムをメインにすればいいのだから。
写真は記事とは関係ない。
しんかい6500(展示用)コクピット:GR DIGITAL、GW-1、21mm相当、1/80sec、F3.5、ISO100、マニュアル露出、Nikon Speedlight SB-30 (ISO100、F2.8外光オート)
フィルムが…とかいいつつデジカメ画像ですまん(笑)。このコクピットはすごく狭い。魚眼レンズが必要(GR DIGITAL用の魚眼コンバージョンレンズが出ないかなぁ)。狭いコクピットにパイロット2名と科学者1名の計3名が乗り込む。おならをしたらどうなるのか気になったが、質問できなかった(笑)。十分に換気はできているはずだとは思うが、一時的には臭いのではないか(笑)。
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