デジタル一眼レフに「NIKKOREX」の復活を ― 2008年04月16日 00時00分00秒
写真家の田中希美男氏のブログに開発者出てこい(Photo of the Day)という記事があって、D40シリーズとD60のAF-C(コンティニアスAF)モードの仕様について書かれていた。
AF-Cはシャッターチャンス優先AF。動く被写体の移動にあわせてピントを合わせ続ける。動体を撮影するためのAF。ピントが合う合わないにかかわらず“いつでもシャッターが切れる”、のがAF-Cモード ―― Cはコンティニアスの略 ―― であるはずなのだが、ところがニコンはその「常識」を覆してAF-Cでも“ピントが合わないとシャッターが切れない”ようにしてしまった。D40、D40x、そしてこのD60の3機種がその仕様になっている。
ニコン以外のどこのメーカーのカメラも、AF-Cモードは ―― キヤノンの場合AIサーボとよぶなど各メーカーによって名称が異なるが基本動作は同じ ―― いつでもシャッターが切れるシャッターチャンス優先である(たぶん)。AF-C(コンティニアスAF)モードでピント優先の仕様になっているカメラなんてないはず。なのにD40シリーズとD60は違う。ピントが合わないとシャッターが金輪際切れない。さらにヘンなのは、同じニコンのD3、D300、D80、D200などなど、いやニコンF6もF5もF100も、AF-Cモードの時はシャッターボタンを全押しすればピントが合っていなくてもシャッターが切れる仕様になっている。おかしいじゃないですか、ニコン。なぜなんですか、ニコン。開発者、出てきて説明して下さいよ。
引用が長いが、ほとんど言い尽くされている。D40シリーズとD60は、普通のAF(オートフォーカス)単焦点レンズでAFできないので、ちょっと興味の対象外だったのだが、さらにこんな仕様まであったのか。ファインダーがアレで、APS-C用の広角単焦点レンズはないし、常用域の単焦点レンズでAFできないし、非CPUレンズでは露出計も働かないようにしてある。それに加えてAFではピント合わないと金輪際シャッターが切れない、と。
思うに、これは、初心者やファミリー層以外にこれらの機種を買ってもらいたくないので、一種の「トラップ」を仕込んでいるんではないだろうか。どうしてもD80やD200やD300やD3を買ってもらわないと困る、と。
まあ、そうしているうちに私なんか段々とデジタル一眼レフに対する興味を失ってきているのだが(苦笑)。フィルムも先行きはバラ色じゃないがまだまだいけそうだし。
そこで唐突だが、このAF-Cモードの解決策を考えた。D40シリーズやD60などの仕様のデジタル一眼レフには、「NIKKOREX」ブランドを使うのである。そうすればNIKKOREXのカメラにはニコンFマウントのレンズは使えるけど色々制限がありますよ、と説明しやすいのではないか。おお、これで解決(していないような…)。
写真は記事とは関係ない。
竹林:GR DIGITAL、28mm相当、F2.4開放、1/73sec、ISO64、-0.3EV、プログラムAE
コメント
_ ataru ― 2008年04月16日 21時26分04秒
_ MANA ― 2008年04月16日 21時39分45秒
_ Haniwa ― 2008年04月17日 08時42分11秒
そうですね。NIKKOREXはニコンのサイトに「M社」とあるように設計から製造までMamiyaだったんですね。それからするとニコン製のD40やD60がNIKKOREXなのはかわいそうだと思いました(笑)。
でもNikomatってファインダーや耐久性など、今のデジタルカメラと比較にならないぐらいいいカメラなわけで、ちょっとNikomatにするのは躊躇しました(笑)。
MANA様
>別な意味で、買ってしまうかも(笑)
ああ、それではニコンの思う壺(笑)。
デザインは、あの軍艦部が妙に深い(幅広)ところなんかマネしてほしいですね(笑)。
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あげましょうよ(笑)
確かにFTnやELの方がまだD40,D60より正しく一眼レフだけど。