富士の店頭プリンタ「プリンチャオ」は自動補正? ― 2008年03月18日 00時00分00秒
この前、知り合いのこどもに「写ルンです」と「撮りっきり」を自由に使わせて写真を撮ったことはお話しした。その上がりがおもしろかったので、写っている人々に焼き増しすることになった。
レンズ付きフィルムなので、条件にはまった写真はきれいなのだが、そうでないものは手前が露出オーバーだったり、内蔵フラッシュがチャージされる前に撮ったりしてアンダーだったりする。そこで、フィルムスキャナでスキャンして調整したものを、店頭のプリンタで焼き増しすることにした。
そしてSDカードに焼き増しする画像だけを入れて、ヨドバシカメラの店頭にあった、富士フイルムのプリンチャオExでプリントした。しかし、結果に愕然。色が目茶苦茶になっている。そしてコントラストがついて輪郭強調も掛かっているようで、どぎつい感じになっている。こ、これは人様に差し上げられない…。
色が目茶苦茶なのは、うちのモニターがおかしい可能性もあるのだが、そうではないと判断した。というのは、全部の画像にオレンジの字で日付をPhotoshop Elementsで入れたのだが、その字がプリントによって違っているのである。同じ色を指定して文字を入れているのに、こんなにオレンジ色のバリエーションを出されても困る(笑)。
どうやら店頭プリンタのプリンチャオは自動補正しているようだ。困った。うちにあるEPSON PX-G930で同じ画像データからプリントした方がはるかにきれいなのだ。もちろん同時プリントしたものもプリンチャオよりもきれいだ。フィルムスキャナ+PX-G930>同時プリント>(越えられない壁)>フィルムスキャナ+プリンチャオ、という感じなのだ。プリンチャオを使うのならば、補正なしのデータを使うべきなのだろう。前にリバーサルフィルムで撮ったものをフィルムスキャンしてプリンチャオでプリントしたものは非常にきれいだったが、これは原板自体が露出などきちんとしたものだったからなのだろう。レンズ付きフィルムの写真は周辺減光などもあるので、画面全体を明るく補正されたりすると、真ん中の部分が露出オーバー気味になってしまう。そうならないように補正したJPEG画像データを持って行ったのだが。
結局1枚30円のプリンチャオのプリントはボツにして、PX-G930でプリントする羽目に。ああ、もったいない。プリンチャオはお手軽だが、使い方を選ぶようだ。そしてまだまだフィルムの同時プリントの方がイケる(しかもプリント代は安い)、と思ったのだった。最初から同プリフィルムからの焼き増し にすればよかった。
写真は記事とは関係ない。
梅:GR DIGITAL、28mm相当、1/270sec、F7.1、ISO64、-0.3EV、プログラムAE
こういうデジカメの画像をプリンチャオでプリントする分にはきれいなのだろう。
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