ニコンフィルムスキャナCOOLSCAN 5EDが生産終了? ― 2008年03月10日 00時00分00秒
ニコンのフィルムスキャナCOOLSCAN 5EDが生産終了という情報がある。ソースは荻窪カメラのさくらやのサイトである。
買うなら今!ニコンフィルムスキャナー 生産完了&価格改定(2/27)
そこによると、2月27日付で
買うなら今! 生産完了&価格改定
ニコン クールスキャン V ED
★生産完了在庫限り
使いやすい実用機、4000dpi、14bitA/D変換
とある。また、
ニコン スーパークールスキャン 5000 ED
★3/3より価格改定(約7%の値上がりが予想されます)
2ラインCCD搭載で驚異の20秒スキャン、4000dpi、16bitA/D変換
(中略)
ニコン スーパークールスキャン 9000 ED
★3/3より価格改定(約6%の値上がりが予想されます)
フイルムスキャナーの究極を目指す、ブローニーフイルム対応機
とも書いてある。
実店舗のないネットショップならまだしも、実店舗のあるこういうお店が生産終了と言った上で販売している以上は、COOLSCAN 5EDについては生産終了なのだろう。もし、嘘や間違いだったら、騙して売ったことになるからだ。
また、SUPER COOLSCAN 5000EDとSUPER COOLSCAN 9000EDについては価格改定と言っていることから、生産継続なのだろう。
おそらく、いまさらフィルムスキャナを買おうという人は、5EDではなく、5000EDを買うだろうという判断なのだろう。5EDぐらいの予算の人はよそのフラットベッドスキャナか入門用デジタル一眼レフでも買ってね、ということなのか。それともフィルムスキャナが全然売れなくて、でも全部終了にはしたくないからラインナップを整理した、というところなのか。なんらかのアナウンスが欲しいところだ。カメラ雑誌の編集部の方はニコンに取材して欲しい。
そして、フィルムスキャナの新製品が出るから生産終了という線はないと思う。新製品を出すほど需要がないと思うからだ。
ああ、フィルムを取り巻く環境はどんどん悪くなっているなぁ。それでもフィルムはなくならないと思う。
なぜなら、実はフィルムの方が撮影者にとって楽だと思うからだ。この間小さなお子さんを持つ知り合いが、デジカメで撮った画像はハードディスクに溜まったままで全然プリントしていないのでプリントせねばと思いつつ今日まで来てしまったと言っていた。その人は、いつかプリントして、自分の親が自分にしてくれたようにアルバムに貼って整理するんだ、と決意表明していたが、私は「そんなの無理」と言い放った(笑)。「フィルムで撮ればいいんですよ」と。フィルムで撮れば現像しないと見られないから現像に出す。その時に同時プリントすればプリントは自然とできる。それをアルバムに淡々と整理するだけだ、と。いまさら、溜まった写真をしかもセレクトしながら家庭用のプリンターで印刷するなんて絶対にできない、と。そんな時間があれば既にやっているはずだ、と。ちなみに家庭用の染料インクのプリンタのプリントの退色については言わなかった。絶望的になると思ったからだ(笑)。でもせっせとプリントしてアルバムに整理した写真が10年や20年で退色した方がもっと絶望的な気もするが(笑)。
まあ、フィルムスキャナを使う場合はデジカメで撮った画像を修正してプリントするよりも手間が掛かっているので一般向けではないのだが、DPEで同時プリントという環境はなくしてはならないと思うのだ。こんな楽で安価で一定の結果が得られるシステムってそうそうないと思う。なくなる前にそのことに気づくべきだ。
なんかフィルムスキャナの話題からは逸れてしまったが(笑)。
【関連:2008年4月21日】
COOLSCAN V ED が生産終了リストに ― 2008年04月21日
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