【伊達淳一のレンズが欲しいッ!】コシナ「フォクトレンダー Ultron 40mm F2 SL II Aspherical」(デジカメWATCH) ― 2008年01月08日 00時00分00秒
【伊達淳一のレンズが欲しいッ!】コシナ「フォクトレンダー Ultron 40mm F2 SL II Aspherical」(デジカメWATCH)
キター!
2005年9月にAi Nikkor 45mm F2.8 Pの生産完了が伝えられると、急速に人気が高まり、ブラックモデルはアッという間に市場在庫が払拭。シルバーモデルは逆輸入されたものもあり、1年前までは割と手に入りやすかったが、さすがに今となっては新品を探すのは困難だ。手に入らないとなると、特に必要のないものでも無性に欲しくなるのが人の常。ボクもなくなってから「ああ、あのとき買っておけば……」なんてちょっぴり後悔していたりして(笑)。
私もAi Nikkor 45mm F2.8Pを生産終了になってから買ったクチだが、私が中野の某店で買ったシルバーは逆輸入ではなく、国内向けのものだった。ブラックの方が実用上いいと思うのだがコレクション的にはシルバーも欲しい、しかし、2本買うほどのレンズとも思えないし…なんて思っているうちに生産終了になってしまったのだった。シルバーの方が1万円ぐらい安かったのでシルバーを買ったのだった。しかも、現行品のときよりも安かったし。
そうだ、コシナの40mm F2SL II の話だった(笑)。このレビューのいいところは、135フルサイズで作例が載っているところだ。ニコンD3とキヤノンEOS 5Dで撮影している。D300やD40Xの作例もある。ちょっとキヤノンEOS 5Dでの作例が多すぎるような気がするが(笑)。
さすがにF2開放では、狙ったところにズバッとピントを合わせるのが難しくなってくるが、ライブビューを三脚モードにして拡大表示しながらシャッターを切ると、ファインダーよりも歩留まりが上がる(手持ち撮影モードだと拡大表示倍率が低くピントの山を掴みにくいのだ)。最短撮影距離は38cmなので、それほど寄れるレンズではないものの、それでもF2の明るさなので至近で撮れば、背景は結構ボケる。
おや、ニコンD3のファインダーは、Ultron 40mm F2 SL II Asphericalのピント合わせは難しいのかなぁ。ニコンのデジタル一眼レフの中ではいい方のファインダーだと感じていたのだが、店頭デモ機についていたレンズは巨砲AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G EDだったしなぁ。たしかにF2.8でかなり明るいファインダーだったので、開放F2.8あたりのレンズに最適化されたファインダースクリーンなのかもしれない。
実売価格は4万円を大きく切っており、ネバッと適度なトルク感を伴ったフォーカスリングの動きは、やはりマニュアルフォーカスレンズならでは。それにAFだと被写体をAF枠内に捉えることに意識を集中しすぎて、ファインダー画面をじっくり見ながら構図を考えるというゆとりを失いがちになるが、こうしたマニュアルフォーカスレンズを使うと、ファインダー画面の隅々まで注意を払い、被写体の細部までじっくり観察する余裕が出てくる気がするし、“写真を写す”という意志を強く意識できる。
まったく仰るとおりだ。しかし、そういう使い方をするにはいまのデジタル一眼レフのファインダーはいまいちだと思うのだ。写真家やメカライターの方がもっとファインダー向上(というか昔のレベルに戻す)に言及してくれないと困る。まあ、それとなく書いているのだとは思うが(笑)。
デジタル一眼レフも、ズームを中心に使う機種と、マニュアルフォーカスレンズを中心にまったりと撮る機種と別々に開発してくれれば面白いのだが。後者は、Ai連動かつ跳ね上げ式連動レバーで、非CPUレンズも露出計作動、もちろん135フルサイズでファインダーは明るいレンズでピントが見られるように最適化かつファインダー倍率が0.8倍は欲しい。ああ、そんなカメラ、売れないかも(笑)。いや、売れないじゃなくて、売るんです(笑)。単焦点も、売れないというんじゃなくて、売るのだ。皆を写真趣味の沼にご招待すればいいのだ(笑)。でも一過性のブームに終わるのは嫌だ(笑)。
【関連追記:2008年1月29日】
デジカメWATCHでまたまたコシナ「Ultron 40mm F2 SL II Aspherical」のレビュー ― 2008年01月29日
【追記ここまで】
写真は記事とは関係ない。
連結7:GR DIGITAL、28mm相当、1/32sec、F2.4開放、ISO64、-0.3EV、プログラムAE
コメント
_ にゃんこ ― 2008年01月08日 10時51分45秒
_ Haniwa ― 2008年01月08日 11時39分56秒
Ultron 40mm F2 SL AsphericalとMakro Planar 2/50のご購入おめでとうございます!\(^o^)/
マクロプラナーは1/2倍まで寄れますし、ウルトロンとはまた別で私も全然被らないと思いますよ。Makro Planar 2/50いいですねぇ。これ、開放F2なので標準レンズとして常用できますよね。
この際ですからCPU内蔵の II もいかがですか(笑)。マイナーチェンジで少しずつ改良されていくコシナ商法、考えようによっては時間差で多品種を実現しているともいえますね。
さあ、ご覧の皆様も写真趣味の沼へ。あっ、こんな僻地ブログご覧になっているぐらいですからもうとっくに…(笑)。
_ MANA ― 2008年01月08日 21時15分15秒
今年もよろしくお願いいたします。
新しくなったUltron40mm、正直、気になっていました。買いそうな勢いでした。
しかし、伊達さんのレポートを読んで、「まぁ、買わなくても良いな」と思うことが出来ました。感謝!
買おうと思っていたのは、手元にあるF6にしろ、D300にしろマニュアルレンズ設定でレンズ焦点距離40mmを選択できないからなのですが‥
・フォーカスリングのゴムがイヤ。しかも、外れるなんて‥
・レンズキャップが格好悪い
・コマ収差がちょっと‥
って事で買わない理由を得ることが出来ました。よかった、よかった。<コシナにとっては良くない。
_ Sakura ― 2008年01月08日 23時35分37秒
_ Haniwa ― 2008年01月09日 13時14分09秒
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。m(_ _)m
フォーカスリングのゴムは、外そうと思えばAFニッコールもMFニッコールも外れます(笑)。ウルトロン40/2SL IIは細いので外しやすいだけではないでしょうか。
たしかにレンズキャップなんとかしてほしいですが、本質的な問題ではないです(笑-でもカッコワルイ笑)。それよりも止めはコマ収差でしょうね。あれ、球面レンズだけのレンズなら許せるのですが、Asphericalですからね。私がウルトロンで一番引っかかるのはその点です。これは個人によって何に重点を置くのかが違うので評価が分かれるところだと思います。シグマの安い28/1.8Asphericalを長年使っているのでコマ収差にはうるさいです(笑)。
Sakura様
Ultron 40mm F2 SL II Asphericalご購入おめでとうございます!\(^o^)/
マウントが渋いというのは、ニコン純正レンズでもありますね。手元のではAi Nikkor 45mm F2.8Pがそうです。固いです。しかも取り付け時に触るリングもないです。ピントリングと絞りリングを同時に強く握ってガシッとねじ込みます(笑)。握りが弱いとピントリングや絞りリングが回ります。表現が大げさですが、小さくて薄いレンズは装着時に力が入りにくいのも関係しているかもしれません。
私は右手でレンズを持って装着しています。慣れてしまいました。店頭デモ機で他社のレンズを外す時に反対にまわして壊しそうになるのは内緒です(笑)。
_ MANA ― 2008年01月09日 21時49分48秒
うーん、フォーカスリングが外れやすいというのは、あの写真による刷り込みなのですね(^^;; あの映像だけが頭に残ってしまった感じですね。
レンズキャップは、私の先代Ultronもかぶせ式のやつで落としそうで、いただけないのですが、趣味的なので許しています。新Ultoronは、趣味的ではないので、却下だったのです。
まぁ、コマ収差もおしゃれなパンケーキだったら(所有感を満たしてくれるという点で)許容するのかもしれませんが、キャップが趣味的ではないのが、私は一番イヤです。<写真撮る気ナシな意見。
_ にゃんこ ― 2008年01月09日 22時07分44秒
私の手にした旧型格安中古には、本来別売らしきレンズフードとフードの上から被せるキャップが一緒になっていました♪
私にとってこれはポイントが高くて、レンズをボディーに付けたまま逆さまにバッグに突っ込んでおくのが常態の私には好都合!
更に接写リングとの相性も良くって絞りの形もまずまず。
世間並みとずれてるとは思うのですが、写真撮りに行った先でニコンのデジタル一眼レフ提げた人達とすれ違うときに、一番にんまり出来るレンズのような気が・・・! (^O^;・・・m(_ _;m
_ MANA ― 2008年01月09日 22時37分20秒
私の旧型も中古で購入でした。そして、同じレンズフードとキャップが付いていました。
キャップの内側がフードにぶつかって、フードの塗装が剥げ書けていたのがイヤで、キャップの内側にモルトを貼ってぶつかっても大丈夫にして使っています。
この旧型、F3につけると凄くカッコイイと思います。
_ Haniwa ― 2008年01月10日 08時46分00秒
たしかにあの写真はコシナにかわいそうな気がします。でも細いピントリングラバーにしたのがいけないのだと思います。コシナはニコンに比べて詰めが甘いのです。というかニコンが詰め過ぎなのかもしれませんが(笑)。
ウルトロンのフードもAi Nikkor 45mm F2.8Pのフードのように外側にキャップ用の溝をつけておけばよかったのに。そうすればレンズの直径に近い大きさのキャップにできて違和感なくなるのに。フジツボフードの内径に合わせたキャップだからカッコワルイのです。って撮影には全然関係ないですね(笑)。でもこういうマニア受けを狙ったものはそこまで詰めてほしいものです。コシナは撮影の実用上でも詰めが甘いところがあります(爆)。
HN-2に72mmのキャップをはめていますが、内側の塗装、剥げそうで剥げません。
にゃんこ様
お二人ともフードとフードキャップがセットだったのですね。あとからああいうアクセサリだけ手に入れるのは難しいことがあるので、よい買い物でしたね。
新型が出て旧型の方がよかったなんて言われるようになると、コシナもライカやニコンに並びましたね(笑)。
_ MANA ― 2008年01月10日 22時53分47秒
45mmF2.8Pの様なキャップであれば、まだ良いですね。
撮影に全然関係ないのですが。
コシナには趣味的であって欲しい。
_ Haniwa ― 2008年01月11日 08時52分19秒
分かっていたつもりなのですが、違っているのかもしれません。かぶせ式なのに内側に当たるという部分が分かってないかもです。これは現物を買うしかないのかもしれません(笑)。
HN-2はフィルター径52mm用のフードなのですが、そのフード外径が約72mmなので72mm用キャップを使っているのです。そうするとフードの内側に当たるので剥げそうで剥げないんです。
http://www.asahi-net.or.jp/~sp5j-hys/accessory/lenscap.html
御意。
コシナは実用的かつ趣味的であって欲しい(欲張りすぎ)。
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更に直後に Makro Planar 2/50 を手にしているので、それなら要らなかった感もなきにしもあらず。
それでも手放す気にはならないし、持参レンズの組み合わせのうえで活用機会はしっかり残りそう。
たしかに絞り解放でピントを(D300 で)ドンピシャ合わせられるのは3メートルくらいが限界かな。
それとDXで 60mm でしか使えないのは少しシャクですが、使っていて気持ちの良いレンズですね♪
だから II もほしいっ(爆)
>皆を写真趣味の沼にご招待すればいいのだ(笑)。
まったく同感でございます♪