横浜美術館でGR DIGITAL II を触ってきた&GT-1試写2007年11月05日 00時00分00秒

横浜美術館:GR DIGITAL、28mm相当、1/800、F4.5、ISO100、マニュアル露出

横浜美術館で11月3日~4日に行われた、「photoGRaph100」でGR DIGITAL II を触ってきた。

最初、横浜美術館の前庭にある噴水に近づくと、なんだか写真を撮っている人が多い。それも皆黒いカメラだ。うわっ、青いGR DIGITAL1周年記念モデルで撮影している人がいる。なんだか皆取り憑かれたように撮っている。よく見ると黒いカメラは全部GR DIGITRALの通常モデルだ。こ、これはなんだか恥ずかしい。私は、胸ポケットに入れていたGR DIGITALをそっと鞄にしまった(笑)。胸に「Ricohスタッフ」と書いた名札をつけている人が美術館前庭のあちこちにいる。あとで調べてみると、これはワークショップでGR DIGITALの通常モデルと1周年記念モデルを貸し出していて、参加者が外で撮影していたと判明。あー、びっくりした。帰ろうかと思ったぐらいだ(笑)。

さて、美術館に入るとその正面ホールで「photoGRaph100」の写真パネルが展示されていて、GR DIGITAL II は3台展示されていた。行列は出来ていないが、一人ひとりが長いので、若干待つ。

GR DIGITAL II の背面の各種ボタンは、旧GR DIGITALに比べて出っ張っていて、かつ艶のある塗装がされていた。しかし、滑るような塗料ではなく指にくっつく感じ。ADJ.ボタンはシーソーになっていてちょっと残念。背面液晶は明るくなっていることは一見して分かるが、炎天下でも見えるのかは館内では分からない。

ちいさくなった外部ファインダーGV-2の見えは、GV-1よりは若干劣るように思えた。ただ、手の脂で汚れていたせいかもしれない。アルバダ式で、4:3(たぶん)の28mm相当の枠がある。21mmや40mmの枠はない。

さて、一番のお目当てのものは、テレコンバージョンレンズ(テレコン)GT-1である。係りの人に自分のGR DIGITALに装着して撮影してもいいかと尋ねたら、「よい」とのことなので、装着させてもらった。そのとき、「これは試作品で製品版はこれとは違う可能性があります。これはこういう形のものだと見るためのものです。」と念押しされた(笑)。

それで自分のGR DIGITAL(もちろん旧型)で撮影してGT-1を返却しようとしたら、別のリコーの人に、「えっ、ああ II じゃないんですね。」「そうです自前の前の型です」「あっ、もうファームウェアはアップされてるんですね。」と言われたので「えっ、もうダウンロードできるんですか?」ときいたら、しまったという顔をされて、横の人が「11月22日からダウンロードできます」と割り込んできた。なんだかよく分からないので(笑)、私が別の話題を振ろうと「このテレコンは試作品なんですよね?」と聞くと、最初の人とは別の人が「いえ、これは製品版です。このままで発売されますっ!」とキッパリ仰る(笑)。いいなぁ、リコーのこういうところが好き(笑)。

おそらく相当数のプロや編集者の人にGR DIGITAL II を既に配っていて、それと勘違いしたのだろう(笑)。また、旧型のGR DIGITAL用のファームウェアについてもどこかには既に配布しているのだろう(笑)。しかし、これは一般向けのイベントなんだからさぁ、プレス関係と区別しようよ(笑)。

さて、そういうおおらかなリコーの方が貸してくれたテレコンGT-1(40mm)相当の写真を公開しよう。普通は撮っちゃ駄目とかいうんだろうけど、リコーは偉いなぁ(笑)。

GT-1初撮り:GR DIGITAL、GT-1、40mm相当、1/32sec、F2.4開放、ISO148、-0.3EV、プログラムAE、但しファームウェアはGT-1未対応

ピントは一番奥に合わせたつもり。ファームウェアがGT-1対応のになっていないので、EXIFでは(この写真では消してある)4.40mmになっている。カメラはGW-1のワイドコンバージョンレンズ(ワイコン)がついていると判断しているようだ。マスターレンズがよいので、テレコンも歪曲がほとんどない。ピントが若干甘いような気がするが、これはファームウェアが未対応のせいだと思う。ハイブリッドAFで撮ったのだが、CCD-AFだけで撮ればもう少しピントが来たはずだ。
GT-1初撮り:GR DIGITAL、GT-1、40mm相当、1/32sec、F2.4開放、ISO148、-0.3EV、プログラムAE、但しファームウェアはGT-1未対応

と、ほとんどGT-1のリポートになってしまった(笑)。

【関連追記】
リコー、「GR DIGITAL II」に触れられるイベント「photoGRaph100」を開催 ~ワークショップと写真展も実施(デジカメWATCH)

【関連追記:2007年12月30日】
GR DIGITAL (II)のテレコンバージョンレンズGT-1がいきなり明日発売! ― 2007年12月28日
GR DIGITAL (II) 用テレコンバージョンレンズGT-1を買った ― 2007年12月30日
【関連追記ここまで】

【関連追記:2008年1月5日】
あけましておめでとうございます ― 2008年01月02日 (GR DIGITAL + GT-1の作例あり)
【関連追記ここまで】

Carl Zeiss Distagon T* 2/28 ZF 初撮り&作例2007年11月05日 00時00分01秒

横浜みなとみらい2:Nikon F100、Carl Zeiss Distagon T* 2/28 ZF、F5.6AE、中央重点測光、Fuji Sensia III (RA III)、Nikon Super Coolscan 5000ED

ようやく忙しいのが一段落した。Carl Zeiss Distagon T* 2/28 ZFの作例も現像が上がってきた。

フィルムは富士のセンシアIII(RA)だ。本当はセンシアの前にコダクローム200(KL)で1本撮ったのが初撮りなのだが、まだ現像が上がってこないので、こちらを初撮りということにした。

Carl Zeiss Distagon T* 2/28 ZFは絞り開放からシャープだ。非球面レンズを使っていないのに、これはすごいことだ。レンズの全長が長いのも、非球面レンズを使わないで球面レンズで同等以上の性能を出すためだと考えれば、レンズが大きいのも納得できる(笑)。ただ、絞り開放だと周辺光量が若干不足する。F4まで2段絞れば目立たなくなる。

横浜みなとみらい2:Nikon F100、Carl Zeiss Distagon T* 2/28 ZF、F2AE、中央重点測光、Fuji Sensia III (RA III)、Nikon Super Coolscan 5000ED

気になっていた色味の傾向だが、たしかに若干黄色味があるように思うが、空の青さが出なかったりするような感じではない。センシアIIIで日中撮影したものは濃い青空がきちんと出ていた。人物などの顔を見ると若干黄色が乗っているのが分かる。ISOの推奨範囲に十分入ったうえでほんの少し黄色に寄っているという感じ。手持ちのレンズでは、マクロアポランター125mm F2.5 SLの方が黄色い。Distagon T* 2/28 ZFのカラーバランスは個人的には問題なし。ちなみに作例は両者とも夕方なので黄色っぽさの参考にはなりにくい。すまん。

ボケが分かるような作例ではないが、ボケもスムーズできれいだ。そのうち、SIGMA 28mm F1.8 AsphericalとAi Nikkor 28mm F2.8Sとで比較テストをしてみたい。

とりあえず報告第一弾。


写真上:横浜みなとみらい、Nikon F100、Carl Zeiss Distagon T* 2/28 ZF、F5.6AE、中央重点測光、Fuji Sensia III (RA III)、Nikon Super Coolscan 5000ED

写真下:横浜みなとみらい2、Nikon F100、Carl Zeiss Distagon T* 2/28 ZF、F2開放AE、中央重点測光、Fuji Sensia III (RA III)、Nikon Super Coolscan 5000ED

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