ニコンのFXフォーマットに期待が高まる ― 2007年11月02日 00時00分00秒
写真家の田中希美男氏がBlogで次のように仰っている。
圧倒的な解像感(Photo of the Day)
ぼくはずーっと一貫して、もっと多くのフルサイズデジタル一眼レフカメラが出てくることを熱望してきた。
36×24mmの画面サイズで写すことを目的に開発されたのが35mm判フィルム一眼レフカメラである。そのシステムをほぼそのまま利用してデジタルカメラに作り上げたのがいまのデジタル一眼レフカメラだ。ところが、実画面サイズはといえば35mm判フルサイズよりもずっと小さなサイズの撮像素子を採用しつづけている。小さな撮像素子(いわゆるAPS-Cサイズやフォーサーズなど)を使用するのであれば、フルサイズ用のカメラシステムやデザインをいつまでも使い続けているのではなく、撮像素子のサイズに見合ったボディやレンズ、そしてカメラのデザインなどを開発し、製品化すべきであったのではないか。
なのに、いつまでも旧フルサイズ一眼のシステムにおんぶにだっこしたまま小さな撮像素子を使い続けてきた。言ってみれば宿借り状態。間借り。いまのAPS-Cサイズデジタル一眼レフの(ぼくの)いちばんの不満はこれであり、35mm判フルサイズデジタル一眼に期待するところのゆえんでもあったわけだ。
まったく同感である。ニコンにAPS-Cサイズ(DXフォーマット)のデジタル一眼レフしかなかったときに、DX用の28mm相当のAF単焦点レンズがあればとっくにD50買って、デジタル一眼レフに嵌っていたかも知れない。しかし、広角、超広角側の単焦点レンズラインナップがないまま次々とAPS-Cサイズのカメラだけが出てくる。DXフォーマットのカメラはファインダーもあまりよくなかった。それらが不満だったのだ。ようやくD3でFXフォーマットになった。うれしい。
フィルムもずっと楽しみたいのだが、長期的には難しくなってきている。そうなれば、デジタル一眼レフのフルサイズ(FXフォーマット)に期待するしかない。できればフィルムとずっと共存して欲しいのだが。
写真(Carl Zeiss Distagon T* 2/28 ZF)は記事とは関係ないが、ちょっと関係あるかも(笑)。
28mmのレンズを対角線画角74度で使える幸せ。来月以降のカメラ雑誌でNikon D3とMF NikkorレンズやCarl Zeiss ZFレンズの作例がバンバン掲載されることを期待している。
いままで何度か言及してきた、ZFレンズの「がちゃがちゃ」フォトミック等用の爪がずれているというのは、写真のとおり。ちなみに、ピントリングは無限遠突き当てになっている。写真は無限遠になっていない状態なので念のため。
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