Nikon F100を修理に出す2007年06月22日 00時00分00秒

Nikon F100 + MB-15 + Ai AF Nikkor 50mm F1.4D

ちょっと早めに更新。昨年末から中古価格が下がっているのが気になって結局1月に購入したニコンF100なのだが、今回修理に出すことにした。

少し前から気付いていたのだが、どうもファインダーでのピント位置とオートフォーカス(AF)やフォーカスエイドで示すピント位置が微妙に違うようなのだ。どちらが正しいかというと、オートフォーカスの方だった。ファインダースクリーン上のピントは前ピンであった。一応、ファインダースクリーンがずれていないかなど確かめたが、定位置に納まっているようだったので故障と判断し、時間を作って修理に出すことにした。

ところで、このF100は6ヶ月の保証付きで買ったものなので、販売店に持って行くと販売価格を上限に修理代を中古カメラ店が負担してくれるのであった。ただ、ピントのズレが非常に微妙なので、買った店に行く前にニコンのサービスセンターで点検してもらった。やはりスクリーン上のピントがずれていて、ミラーが定位置よりも下がっているのが原因とのことだった。見積もりは、工賃が11200円部品代が最大で13100円の合計25515円(税込)ということであった。ミラーの調整だけで済めば工賃だけになるし、部品の交換が必要だと部品代が掛かるが、分解しないとそれは分からないのだという。その場で修理を勧められたが、カメラ店経由で出さないと自費になってしまうので丁重にお礼を言って去る。

カメラ店では、丁寧な対応であった。最初Ai AF Nikkor 50mm F1.4Sで確かめようとしていたので、私が50mm F1.4では分からなかったというと、望遠レンズを持ってきて、ピントのズレを確かめてくれた。そして最後に「このたびはご迷惑をお掛けしました。なるべく早く修理させますので。」と。素晴らしい。リスキーな商売だとも思うが、保証して売った以上、この一言が言えるかどうかでまたその店で買うかどうか決まる。ますます贔屓にしよう。以前F3を買ったらすぐにフィルムカウンターが壊れたときのお店と大違いだ。

ところで、このピントのズレだが、たぶん買ったときからのものだと思う。というのは、買うときも50mm F1.4のレンズで確かめて買ったので気付かなかったのだ。また、F100ではほとんどAFレンズをAFで使っていたので、微妙なファインダー上のピントのズレは分からなかった、もちろん50mm F1.4の絞り開放で撮ったものも、AFで撮る限りジャスピンだったのだ。

気付いたのはAi Nikkor 20mm F2.8Sを付けたときだった。超広角レンズにもかかわらず、ファインダー上のジャスピン位置とフォーカスエイドの位置が微妙に違う。しかし、シグマの28mm F1.8やAi AF Nikkor 50mm F1.4Dではずれているようなずれていないような感じではっきりしなかった。Ai AF Nikkor 28-105mm F3.5-4.5D(IF)ではピントリングの回転角が小さすぎてよく分からなかった。Ai Nikkor 105mm F2.5やAi Nikor 135mm F3.5でははっきりとピントがずれているのが分かった。Macro Apo-Lanthar 125mm F2.5 SLでもピントのズレがわかった。しかし、ニッコールの105mmと135mmが一番よくわかった。この2本のレンズはピントの山がシャープでピシッとしているのだろう。マクロアポランターは両ニッコールに比べてややピントが深い印象なので、それがズレの把握の差なのだろう。またAi Nikkor 28mm F2.8Sでもピントがずれているのがよくわかった。シグマ28mm、ピント甘くなってきてるのかなぁ…。シグマの28mm F1.8はもともと絞り開放でもカミソリのようなピントじゃなかったからそんなものか(と自分を慰める)。

ちなみに、その中古カメラ店では、私がF100買ったときよりもさらに値段が下がっていた。F5も。とほほ。いま、高級フィルムカメラ、保証付きでもお買い得ですよ(中古カメラ屋さんの回し者ではないですぅ-笑)。

コメントの返信はもう少しお待ちください。すみません。

【追記:2007年7月4日】
Nikon F100が修理から戻ってきた(2007年07月04日)

コメント

_ りー ― 2007年06月22日 08時59分02秒

これはよくある故障なのかもしれません。私は中古のボディーを買って最初にテスト撮影する際に、シャッタースピードや露出のチェックの他に必ずピントのチェックもします。70cmくらいの距離に目盛りのハッキリした定規を置いて、ナナメから見た位置から構図を取って決まった位置にピントを合わせます。そして上がりをルーペでチェックします。

古いカメラは結構大丈夫なのですが、昔、中古で買ったボロボロのF4でやはりAFは合ってるけどファインダー上での目視のピント位置がずれていて返品した事があります。マニュアルで使うつもりだったのでそれでは意味がなかったんですね。

_ Haniwa ― 2007年06月22日 10時29分29秒

りー様、コメントありがとうございます。
そうなんですよね。一眼レフの中古購入の際の基本ですよね。でも買うときも買った後も50mm F1.4で見て大丈夫だったので他のレンズで点検してなかったです。まさか20mm F2.8でピンズレが分かるとは思いませんでした。

50mm F1.4で大丈夫だったというよりは、F100のファインダーでは50mm F1.4のピントを見極めるのはかなり難しいということなのでしょうね。

まあ保証期間中でよかったです。こんどから長玉でピントチェックすることにします。135mm F3.5恐るべし。

_ MANA ― 2007年06月22日 19時05分19秒

うーん、そんなことがあるんですね。ピントの位置までチェックしたことはありませんでした。私もこれから注意して買いたいと思います。

というか、手持ちのカメラが心配になってきました。

_ りー ― 2007年06月23日 19時44分37秒

AF一眼レフでMFでピント合わせをしてみて、合ってるはずなのにフォーカスエイドの合焦マークが毎回、同じ方向に(前ピンか後ピンか)にズレてるな、と思ったら疑った方がいいかもしれません。

あとはピントのズレは、ボディー側だとミラー位置のズレとか、レンズだと無茶な修理で組み上げたためのズレとかもあります。これらは無限遠にピントが来ないのですぐに分かりますが。

_ Haniwa ― 2007年06月23日 21時06分33秒

MANA様
りー様の仰るような現象がなければ大丈夫だと思います。20/2.8では合ってるはずなのにフォーカスエイドの合焦マークが毎回、同じ方向に(前ピンか後ピンか)にズレてました。それで気付いたのです。

りー様
ありがとうございます。中古の達人に少し近づけました(笑)。

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
私がよく言う「ニコンはレンズの○○環を無くすな」の○○とは?
aperture(stop)の日本語

コメント:

トラックバック

Google
WWW を検索 haniwa.asablo.jp を検索
asahi-net.or.jp/~sp5j-hys/ を検索
※ブラウザで「保護されていない接続」「安全ではありません」などの表示が出る場合はSSL対応のhttps://haniwa.asablo.jp/blog/の方にアクセスしてください。お気に入り・ブックマークもSSL対応の方に変更をお願いします。(2021/02/23)