三脚はナット式かレバー式か2007年06月08日 00時00分00秒

Manfrotto Tripod 055CLB

カメラニュースネタがないので今日は三脚ネタ。

三脚の脚の伸縮固定方式にナット式とレバー式というものがある。よく三脚の解説で「プロはナット式」などと書かれている。実際、高価な三脚はナット式が多い。

では、レバー式は駄目なのか。よく言われる駄目な理由が、「レバー式は緩んできたときに締められなくなってしまうので現場で無用の長物と化す」というものがある。たしかにレバーの締まり具合が調節できなければそうだろう。この点ナット式は緩んできたらもっと締めればいいだけだ。

マンフロットの三脚はレバー式のものが多いが、レバーの締め付け具合を調節する工具(といってもプラスチック製)が付属している。しかもこれは三脚の脚に付けられるようになっている。私は紛失しないように、三脚を買ったときに能書きを書いた紙をつないでいたビニール紐をこの工具の穴に通して三脚の足に結んでいる。したがって、レバー式の問題点とされた現場で緩んだらおしまいというのは克服されている。少なくともマンフロットに関しては上記の欠点の指摘は通用しない。また使っていて緩んでくることはそうそうはない。

私が考えるレバー式の弱点は、ナット式に比べて締め付け具が出っ張っていること、だ。少し出っ張っているだけなのだが、出っ張っていて何がいけないかというと、三脚を持ち運び中などに何かにぶつけて締め付け具部分が壊れたら、やはり無用の長物と化すということだ。レバーがプラスチック製ならなおさらだ。しかし、三脚の締め付け具が壊れるほど強打すると他の部分もただでは済まないだろうから、杞憂といえば杞憂だ。だが、そういう過酷な条件で使う可能性のある人はナット式にした方が安心だろう。ナットは金属製のことが多いし。

マンフロットの三脚もレバーを金属製にするとか、レバーを外側でなくて内側にするとか(使いにくくなるが)すれば、レバー式の弱点はほとんどなくなると思う。【追記】レバー式の長所も書いておこう。レバー式は三脚の脚の伸縮をレバーを倒すだけでできるので簡単で早いというのがメリット。【追記ここまで】

写真は、マンフロット(Manfrotto)の055CLBという三脚のレバー部分。一番上の紐を繋いであるものが、レバーの締め付け具合を調節する付属の工具。

マンフロットの三脚はコストパフォーマンスが高い。055CLBに関していえば、3段目の脚を全部伸ばさず半分ぐらいに留めておけばかなりいける。全部伸ばすと少ししなる感じがする。使う機材にもよるのだが。三脚と雲台についてはまた別記事でいずれ。

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