ニコン、ボディ内AFモーター廃止のまとめ2007年03月28日 00時00分00秒

交通科学博物館(大阪):GR DIGITAL、28mm相当、1/32sec、F2.4開放、ISO141、-0.3EV、プログラムAE、Photoshop Elements 2.0でモノクロ化

ニコンD40でニコンのオートフォーカスの一眼レフとしては初めてボディ内のAF用モーターが省略された。厳密に言うと、ニコンの初代AF機、ニコンF3AFはレンズ内モーターで、ボディにはモーターがなかったが、この方式はあとには継がれず、ニコンF-501から現行方式のAFが始まったのだった(ニコンF3AF用のレンズはF3AF以外にはF-501とF4でのみオートフォーカスが可能)。途中からAF-Iレンズというレンズ内モーターが発売され、ニコンF4が実は密かに既にAF-Iレンズに対応していたことが後になって分かった。AF-Iレンズはその後、内蔵のモーターを超音波モーターに変更したAF-Sレンズとなった。ニコンの現行のAF駆動は、ボディ内モーターでAFを動かすものと、レンズ内にモーターのあるAF-Sレンズの2系統になっている。

それが、D40になって初めてボディ内モーターが廃され、AF-IやAF-Sレンズでないとオートフォーカスが効かないので、皆が心配になっていたのだった。今後新しいボディでは従来のAFレンズ(AF-I、AF-S以外のAFレンズ)ではAFが効かなくなっていくのではないかと。そして後からでたD40xもボディ内モーターがなかった。

しかし、アサヒカメラの2007年4月号のインタビューでニコンの後藤哲朗氏(株式会社ニコン 執行役員 映像カンパニー開発統括部統括部長:アサヒカメラの表記による←ニコンのサイトでは肩書きが「執行役員 映像カンパニー開発本部長」になっている)が、

D40では軽量化とコストダウンのためにボディー内のAFモーターを省くという大胆な設計を採用したが、これはD40クラスだけで、それ以上のクラスに採用する予定はないという。

と言っているという。伝聞の形になっているのが気になっていたが、CAPAのサイトで動画で後藤氏が同じことを明言していた。どうやら、D40クラスより上のクラスは当分AFモーターをボディにも搭載していくようだ。

おそらく、いまAF方式をAF-Sのみに対応というボディにしていくと、現行の単焦点レンズのほとんどをリニューアルせざるをえなくなり、それでなくてもAF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18~200mm F3.5~5.6G(IF)など人気のレンズが品薄でかつ手ブレ補正内蔵のズームレンズを次々と出していかなければならないところなので、とてもそんな大胆な方向にはいけないのだろう。

ただ、長期的な方向としてはボディ内モーターはだんだんとなくなっていく方向だという気がする。新しい単焦点レンズがボディ内AF駆動ではなく、AF-Sで置き換えられていけば、いずれD一桁以外はボディ内モーターを持たなくなっていくのではないか。単焦点レンズがリニューアルされたときにどうなるのか注目したい。といっても当分単焦点レンズ全体のリニューアルはないように思うが(笑)。

MANA様、情報ありがとうございました

【参考】
カメラとレンズの組み合わせについて(ニコン)

写真は記事とは関係ない。
交通科学博物館(大阪):GR DIGITAL、28mm相当、1/32sec、F2.4開放、ISO141、-0.3EV、プログラムAE、Photoshop Elements 2.0でモノクロ化
こどものころ、ここには特急富士の1等展望車が展示してあったと記憶しているのだが、いつのまにかなくなっている。調べてみると20年も前に現役復帰していた。「マイテ49 2」というらしい。展示当時は「マロテ49 2」だったらしい(記憶にない)。交通科学博物館のサイト、Flashに対応してないと、メニューやサイトマップへのリンクすら出ない。なんとかしてくれ。Flash非対応の方のために交通科学博物館のサイトマップのリンクも記しておく。

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