ニコンF100のマルチパターン測光 ― 2007年03月19日 00時00分00秒
久々にNikon F100の報告。ニコンF100にCPU内蔵レンズを装着して、マルチパターン測光を使ってしばらく撮っていたのだが、ある傾向に気付いた。それは、逆光気味の構図では必ずと言っていほどハイライトに露出が合っているということだ。その他の構図ではほとんど意図通りの露出なのだが、逆光だけは主要被写体真っ黒の写真が量産される。たとえば、窓辺の逆光で窓の部分が全体に占める割合が大きくなくても、また窓の部分が画面全体の端っこにあっても、窓の外が適正露出になっていて、手前の人物は超アンダーなのだ。
たしかにカメラからすればどっちに合わせればいいのか分からないだろう。しかし、距離エンコーダ内蔵のDタイプレンズで、多点測距でAF使っているのだから、カメラはどこが主要被写体なのかわかるはずである。ピントの合ったところが「適正露出」になるようにすればいいはずだ。しかしF100はそんなことはお構い無しにピントの合った主要被写体を真っ黒にしてくれる。これだったら常時中央重点測光でマニュアル露出かAEロックした方が使いやすい。あるいはマニュアル露出でスポット測光とか。なお、マルチパターン測光のままでAEロックすると、露出がどう転ぶか全く読めないので、AEロックする時は中央重点測光かスポット測光にする(説明書にもそう書いてある)。
フィルムカメラ最後の多機能を使ってみたくてF100買ったのだが、結局確実に自分の意図通りにするには、従来どおりのローテクが一番のようだ。
F100で使うためにAFの単焦点レンズが欲しくなってきていたのだが(たとえばAi AF Nikkor 35mm F2Dなど)、どうせ中央重点測光で使うのなら、無理にCPUレンズを買う必要もなかろう、と思うようになってきた。
なお、GR DIGITALのマルチパターン測光はピントの合ったところを中心に適正露出を得ているようで、その部分の反射率が極端でない限り、逆光でもかなりきちんと写る。
写真のF100に装着しているレンズは、Ai Nikkor 45mm F2.8Pであり、Dタイプではない(マニュアルフォーカスのCPU搭載レンズで、距離エンコーダは内蔵していない)。文中のDタイプの話は、Ai AF Nikkor 50mm F1.4DやAi AF Zoom Nikkor 28-105mm F3.5-4.5D(IF)を使った場合の話。
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