富士センシアIII(RA III)を久々に買った ― 2007年03月05日 00時00分00秒
Kodakコダクローム64プロ(Kodachrome 64 Professional - PKR)とコニカミノルタセンチュリアスーパー400(Centuria Super 400)を買ったばかりなのだが、富士のセンシアIII(Sensia III - RA III)もまとめ買いした。コダクロームは現像に1週間掛かるようになってしまったので、もっと早く見たいとき用のポジフィルムとして購入。
これまでは、富士のアスティア100F(Astia 100F - RAP F)を使っていたのだが、センシアの方が安いので、センシアを買った。アスティア100Fの前はセンシアII(Sensia II - RA)を常用していたのだが、センシアIIIになったときに彩度があがって好みじゃなくなったことと、よく利用していた3本売りがなくなったので、買うのをやめてしまっていた。今回は、彩度が気に入らないながらも、別にコダクロームもあるので、値段に負けて(笑)、アスティア100FではなくセンシアIIIの方を買った。
アスティアとセンシアは兄弟のようなフィルムで、傾向がよく似ている。どちらもやや軟調で、ポジフィルムとしてはラティチュードも広い。大きな違いは、アスティアが印刷用途を考慮して薄いブルーグレーのベース色であるのに対して、センシアはクリアベースである点だ。クリアベースの方が若干フィルムスキャンしやすいが、最近のスキャナだとどちらでもあまり変わらないと言えるかもしれない。
富士にはクリアベースのポジフィルムとしてほかにトレビもあるのだが、トレビを使わない理由は、派手で品がない感じ(あくまで私の主観だが)がして気に入らないからだ。ベルビアぐらいになるとこれはもう派手でどこが悪い、となるのだが、トレビはなんか中途半端な派手さと色が浮いているような感じが個人的に気に入らない。あくまでも好みや主観の問題なので、トレビが悪いフィルムだと言うわけではない。ただ、センシアもIIからIIIになるときに若干トレビ寄りになった。前のセンシアII(RA)の方がよかった。世の中どんどん派手目の方向に進んでいるように思う。渋めのコダクロームの販売中止やコニカミノルタのフィルム撤退が惜しい理由でもある。
好みや主観の問題だけでなく、レンズの分光透過率や露出の掛け方や天候や光源などの客観的な条件も違うので、私の情報を鵜呑みにせず、一度実際に該当フィルムで撮影されてみることをお薦めする。
コメント
_ BlackCrane ― 2007年03月05日 18時37分01秒
_ Haniwa ― 2007年03月05日 21時10分52秒
センシアIIは学術目的でよく使われましたね。病院でもマクロレンズ付きボディにセンシアを詰めてるのをよく見ました。センシアIIIはもう一般向けは完全に放棄してるのか、1本売りか20本売りしかありません(でも学術目的もいまはデジタルのような気が…)。IIからIIIになったのは3、4年前でしょうか。IIIになって何本か撮って気に入らないし、バラで買うと高いし、かと言って20本も要らないので、それ以来センシアは買わなくなっていたんです。
アスティアはFもFの前のもベストリバーサルだと私は思っています。いいフィルムです。
ベルビアは使わないですが、E100VSは私も一時期よく使っていました。派手は派手でもちょっと違うんですよね。E100VSの方が中間色もよく表現された派手のような気がします。
記憶色もたまにはいいですが、いつもいつもだと困ります。GR DIGITALが気に入ったのは画角もあるのですが、デジタルにしては比較的ナチュラルな色だからです(でもフィルムとけっして同じにはなりませんが)。
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忠実再現から記憶色へというのは、市場的に大きいデジタルの流れですから、それに引っ張られてしまっているのでしょうね。表現の多彩さと言う観点から見ると、残念な事です。と言いながら、私が一番良く使っていたのは、ダイナハイカラーとかE100VSみたいな派手派手系だったんですが(笑)