ニコンの35mmフルサイズデジタル一眼レフカメラ登場は近いのか2007年02月01日 00時00分00秒

以前から、ニコンのAPS-Cサイズの撮像素子(DXフォーマット)を持つデジタル一眼レフカメラにはなにか躊躇するものがあるといい続けてきた。それは、DXフォーマットでの広角単焦点レンズのラインナップの少なさや、ファインダー像の大きさやピントのヤマの見え難さなどが主な理由だった。だから、DXフォーマット用の広角単焦点レンズを出さないのなら、従来の35mmフィルム時代からある広角レンズがそのままの画角で使える、35mmフルサイズのデジタル一眼レフを出して欲しいと思ってきたのだ。

コメント欄でちらほら書いてきたが、このところ、メカライターを兼ねる写真家の方々が急に35mmフルサイズを語り始めた。例えば、今月号(2007年2月号)のアサヒカメラの「『大胆予想』2007年のカメラはこうなる!?」という座談会ではニコンに関してはほとんどがフルサイズの話題だ。

―最後に今年出てくるカメラへの期待を教えてください。
山田 ペンタックス、オリンパス、ソニーはレンズのラインアップがそろってないので、なんとかしてほしいですね。個人的には、フルサイズ派なので、ニコンから出てくると選択肢が増えてうれしいな。
赤城 フルサイズはわかりやすくていいですよね。ニコンもキヤノンもシンクロ接点がついていてゴミがつかなくて、もう少し軽いやつが出てくれば仕事がラクになる。
河田 繰り返しになりますが、EVFでコンパクトなのが出てくると、新しい時代って感じでいいですよね。
桃井 表の意見としては私も河田さんと同じだけど、本音はやっぱりフルサイズですね。慣れてるから仕事で使うのに助かります。
山田 ニコンのフルサイズの期待が高いね。じゃあ、名前はD3ではなくF7ってのはどう?
赤城 そうなるとF6使っている俺としてはつらい。(笑)
(アサヒカメラ2007年2月号209頁)
「山田」は山田久美夫氏、「赤城」は赤城耕一氏、「河田」は河田一規氏、「桃井」は桃井一至氏

また、日本カメラ誌でテストリポートを担当されている写真家の那和秀峻氏もホームページでたびたびフルサイズに言及されている。

 以前からの私の持論であるが、デジタル一眼レフのハイエンド機種は35ミリフルサイズであるべきだと思う。それは実焦点距離がそのまま使えるというメリットと、ファインダーが無理をしなくても広く大きく見やすいということだ。さらに付け加えれば、画素数を高めるにはやはりもともとの撮像素子が大きいほうが画素ピッチも大きくなり、いろいろな意味で有利だからである。
徒然なるままに(2007年1月31日の項)
参考リンク:徒然なるままに(最新ページ)

アサヒカメラの座談会にも登場する山田久美夫氏は、デジカメWATCHでもニコンのフルサイズ機の必要性に言及されている。

■ フルサイズニコンはあるのか?

──ニコンもオリンピックに向けてハイエンド機種の更新が予想されています。

 ええ、ニコンは35mm判フルサイズのボディを出さなきゃいけないでしょう。発表会のたびにニコンの人は「35mmサイズのデジタルカメラをやらないとは言わない。まずはDX(APS-Cサイズ)をひととおりやって、次のステップでより大きなセンサーを」と言っています。D40、D80、D200、D2Xsと、各クラスが第2世代に進化したので、そろそろ次のステップに進んでもいいんじゃないでしょうか。
【インタビュー】山田久美夫が占う2007年のデジタルカメラ(後編)

おそらく、ニコンから35mmフルサイズのデジタル一眼レフの発表が近いのだろう。楽しみになってきた。ただ、APS-Cサイズのデジタル一眼レフも継続するつもりなら、是非AF-S DX Nikkor 18mm F3.5Gといった薄型の広角レンズも用意して欲しい。まあ、私が買えるような値段のフルサイズ機は今年中には出ないだろうが(爆)。

【追記:2007年8月23日】
ニコン、ついに35mmフルサイズデジタル一眼レフ「Nikon D3」発表か! ― 2007年08月23日
【追記ここまで】

ニコンF100の自動露出とオートフォーカス2007年02月02日 00時00分00秒

Nikon F100 + Ai AF Nikkor 50mm F1.4D

今日は、ニコンF100の自動露出(automatic exposure:以下AE)の傾向とオートフォーカス(以下AF)について。ニコンF100が発売された当初(1999年ごろ)は、やや露出がオーバー気味だというコメントをよく見かけた。写真家の大西みつぐ氏もF100ユーザーだが、「露出がオーバー目」だと「こだわりカメラのスナップ流儀」(毎日コミュニケーションズ2000年)というムックで書かれていた。

しかし、しばらくAFのCPU内蔵レンズでマルチパターン測光のAEで撮ってみたが、私の個体はオーバー目ではなかった。主に使ったレンズは、Ai AF Nikkor 50mm F1.4DとAi AF Zoom-Nikkor 28-105mm F3.5-4.5D(IF)のDタイプレンズとSIGMAのHigh-speed Wide 28mm F1.8 Aspherical(I型・CPU内蔵非Dタイプ)だ。Ai AF Zoom-Nikkor 35-70mm F3.3-4.5Sは装着してはみたが1枚も撮らなかった。

このマルチパターン測光は、かなり進化していて、フォーカスエリアに主要被写体が来ている分には、その他の部分がかなり輝度差があっても、主要被写体が適正になるような感じだ。もちろん主要被写体が真っ白や真っ黒なものだと駄目なのだが。まあ、中庸な露出といえなくもない。普通に撮る分にはマルチパターン測光お任せでもいいな、と思った。

F100のいいところは、MFレンズ(非CPUレンズ)でもスポット測光ができること。私の持っているほかのボディ(F-501やF3)ではスポット測光はなかったので、ありがたい。もちろん従来の中央重点測光へもペンタ部横のダイヤルで簡単に切り替えられるので使いやすい。

次にオートフォーカスだが、Ai AF Nikkor 50mm F1.4DやSIGMAのHigh-speed Wide 28mm F1.8 Asphericalだと、一旦行き過ぎて戻りすぎて最後にジャストの点へ到達というオーバーシュート気味の挙動である。悪い個体なのかとも思ったが、アサヒカメラのニューフェース診断室(1999年5月号)でも指摘されているので、F100のAFの癖なのだろう。F5がバシュッと合うのに比べてなんかイマイチな感じが…。ところが、Ai AF Zoom-Nikkor 28-105mm F3.5-4.5D(IF)やAi AF Zoom-Nikkor 35-70mm F3.3-4.5Sだとあまりオーバーシュートではない。若干最後に微調整しているが、先の単焦点のように大幅に行って戻ることはない。これはピントリングの回転角の問題なのか、レンズのF値の問題なのか不明。というのは、50mmや28mmは回転角が大きいので、同じ距離分を行き過ぎたとしても、後者のズームレンズに比べて大きくピントリングが回転するから、オーバーシュートが目立つからだ。オーバーシュートの量は多いときと少ないときあるいはすっと合うときとがある。被写体によるのだろう。オーバーシュートが多いといっても、距離1.5mのときに3mに行って50cmに戻ってまた1.5mに収束するというようなものではないのでご安心を(笑)。もっと細かい動きなのだが、行きつ戻りつすることは確かだ。

まあ、オーバーシュートのないF-501なんかは、ウイーンと一発で合わせてくれるのはいいのだがそこはジャストピントではない(笑)ということがあるのに比べれば、F100の方は結果的にはきちんと合焦しているのでいいのだろう。

これと関連して、動体予測機能がある。動体予測は、たとえば接近してくる電車を撮影する時にAFが合焦したと判断した時と、実際にシャッターが切れて露光する時とのタイムラグの間に電車がさらに近づいてきてピンボケになるのを防ぐものだ。被写体の動く速度を計算して露光時のピント位置まで持っていくのである。これは自動で判断されて、ON/OFFできない。

そのため、たとえば静体を撮影している時に、頭がぐらぐら前後に動いたりすると動体と判断されて動体予測が働くときがある。かなり敏感な機能だ。AFのオーバーシュートも、実は手持ちの自分がぐらぐら前後に動いていて動体予測が働いているという場合がかなりあるのかもしれない。

オートフォーカスもF1.4開放やF1.8開放といった条件で使ってみたが正確で、被写体が動くものの場合はマニュアルフォーカスよりもピントが正確だ。まあ、私の腕がアレなだけなのだが(苦笑)。ただ、フォーカスエリアが若干ファインダーに表示されている枠よりも外側にも効いているようで、フォーカスエリアのすぐ外側に少し距離の違うものがあるときにそちらに引っ張られることがあった。大幅に距離が違う場合は引っ張られない。私が普段からファインダーでピントがよく見えないと困ると言っているのは、こういう50mm F1.4の絞り開放で撮るようなときに、微妙なピント位置の違いが分からないと困るからなのだ。その点F100のファインダーはピント位置が分かってよい。

GR DIGITALのワイドコンバージョンレンズGW-1用ラバーフードをなくした(追記あり)2007年02月05日 00時00分00秒

Ricoh GR Digital ,GV-1,GW-1and Kodak Kodachrome 200 Film

GR DIGITALのワイドコンバージョンレンズGW-1用のラバーフード(花型)をなくした。1週間前の週末に使ったときにどこかでなくしたらしい。このフードは買った時からなくすだろうな、と思っていたのだが、1年を待たずしてなくした。ちなみに私は過去にフードやレンズキャップをなくしたことは一度もない。今回が初めてだ。

このワイドコンバージョンレンズGW-1同梱のフードの不満点は大きく2つある。

1つは、かぶせ式のラバーフードという点。

もう一つは、ワイドコンバージョンレンズに同梱で、単体発売されていないという点。

前者の不満点は、はめ込む時にゴムを伸ばしてはめにくいし、ずれて取り付けたときに、ワイドコンバーションレンズの緩む方向に直すと、レンズが緩んで取れてしまいそうになるので、装着時にぴったりの位置にしにくいというのがまず1点。花型フードなのでずれて装着すると画像にフードが写ってしまう。ねじ込み式のワイドコンバーションレンズにつく花型フードなので、バヨネットなどの固定方法が採れずにかぶせ式になったのだろうが、使いにくい。

また、ラバーの花型フードなので、フードにレンズ保護作用が働きにくい。またフードの上からキャップをすることもできない。撮影をしないときにレンズを保護するためには、ラバーフードを外してキャップをするしかない。そうするとフードをなくしやすい。また、ラバーフードなので、ポケットに入れていてもぐにゃりとなって、ポケットに入っているのかいないのか感触が伝わってこないので落としたときに気付きにくい。さらにラバー(ゴム)製なので、落としてもカランと音を立てるわけでもない。

ラバーフードはいくつか愛用しているが、どれもフードを装着したままキャップが可能だし、丸型ねじ込みラバーフードなので、レンズの保護作用もあるので、しまう時以外はキャップをしなくても大丈夫だ。かぶせ式にするなら、ニコンのかぶせ式フードのような取り付け方法にするか、ハマの角型フードのようなレバーでワンタッチで締め付けとかいろいろあるだろうに。諸悪の根源はラバー(ゴム)で花型フードにしてしまったことだろう。

以上のことを購入時すぐに気付いたので、これはなくしやすいなと注意していたのに、なくしてしまった。不満だ。

さらに不満なのが、なくしやすいフードなのに、単品発売しておらず、補修部品として取り寄せなければならない点だ。ヨドバシカメラには大抵のオプション品が店頭在庫としてあるので、すぐにその場で買えるが、補修部品は店頭在庫はないのが普通で、取り寄せに時間が掛かる。

「あのぅ、GR DIGITALのワイコン用のフードだけ注文したいんですけど。JANコードはここにメモってあります。」
「ハイ分かりました。」(しばらく端末を操作)「あれー、GR DIGITALですよね、あれれ。」
「だから、ここにJANコードが。」
「GR DIGITALのフードですよね。ワイコン用ですよね。ないなぁ。」
「だから、補修用の部品なんですよ。この番号で注文してください。」
「ああ。なるほど。」

なんていうやり取りが実際にあって、嫌になってしまう。もちろん、ヨドバシカメラに出かける前に、リコーのお客様相談室でフードだけ買えるか、買えるとしてどこで買えるのかなどを聞いているのである。だからJANコードがわかっているのだ。非常に面倒くさい。単品売りしているアクセサリーならカタログやリコーのサイトで型番が分かるし、ヨドバシでもすんなり買えて持ち帰れるのだ。それが補修部品であるがために非常に手間が掛かる。

使いにくい、なくしやすい、買いにくい、の3拍子揃ったワイドコンバージョンレンズ用ラバーフード。最高だぜ。あっ、もちろんワイドコンバージョンレンズGW-1の写りに不満はない。あえて言えばワイコン無しの28mm相当時と同じぐらいの歪曲収差になっていれば申し分なかった。

リコーGR DIGITAL用ワイドコンバージョンレンズGW-1同梱フード
商品コード 172754
(補修部品扱い)
JANコード 4961311 031434
値段はたぶん千円(まだ届いていないので払っていない)。

冬の斜光線は、超広角レンズでゴーストが出やすい。早くフードが届かないかなぁ。

【追記:2007年2月9日】
GR DIGITALのワイドコンバージョンレンズGW-1用ラバーフードが届いた(2007年2月9日)

絞り込み測光とファインダースクリーンの特性2007年02月06日 00時00分00秒

江ノ電:GR DIGITAL,28mm相当,1/233sec,F3.5,ISO64(プログラムAE),-0.3EV

普段から、ニコンの普及機で非CPUレンズ使用時に内蔵露出計が働かないのはけしからん、と言っているのだが、それに関して興味深い記事がデジカメWATCHに掲載されている。

ペンタックス K10D【最終回】旧レンズと内蔵露出計の関係(Reported by 中村文夫氏)

一般に一眼レフのスクリーンは明るい方が好まれる。特に最近のカメラはズームレンズを組み合わせて使うことが多く、ペンタックスに限らずどのカメラメーカーもスクリーンの拡散性を弱くして少しでもファインダーを明るくしようと努力している。だが拡散性を弱めるとスクリーンに写った像の明るさとスクリーンに入射する光量が正比例しなくなる。

たとえば開放F値1.4の大口径レンズとF4のズームレンズは開放F値が3段違うので、スクリーンに届く光量は1/8になるはずだ。だが実際のファインダーは、それほど暗くならない。Kマウントレンズの絞りリングをA以外にセットしてグリーンボタンを押すと瞬間的に絞りを絞り込んで測光する。たとえば開放F値2.8のレンズをF11に絞れば、光量は開放時の1/16になるはずだが、やはり、スクリーンの明るさは、そのまま1/16になるわけではない。

 カメラの露出計は、この誤差を見越して露出を補正しているわけだが、この場合、開放から絞りを何段絞ったかという情報がボディ側に伝わらないので誤差が補正しきれず、露出にバラツキで出てしまう。同じレンズでも、選んだF値によって露出が変わるのはこのためだ。

このほかにROMを内蔵していないレンズで露出が不安定になる原因として、レンズの「射出ひとみ」位置の問題が上げられる。
(中略)

 以上のように、旧レンズを組み合わせた場合に生じる露出の誤差はペンタックスだけの問題ではなく、他社でも同様のことが起こる。たとえばキヤノンEOS Digitalにマウントアダプターを介して他社製のレンズを取り付けると、絞り込み測光で絞り優先AEが利用できるが、100%適正露出が得られるわけではない。またニコンは、この問題を回避する手段として、CPU内蔵レンズ以外では露出計を作動させない道を選んでいる。さらにパナソニックのLUMIX DMC-L1の場合も、最初はニコンと同じ方法を採っていた。

開放測光ではなく、絞込み測光にすると中村文夫氏が解説されているような問題があることは承知していた。そして、できれば下級機でもAi連動して開放測光を可能にしてもらいたいのだが、それがコストの面で不可能であるならば、絞込み測光でも構わないから可能にしてくれ、と私は言ってきたのだ。そして絞り込み測光は不正確であるから下級機のユーザーには説明なしに機能を提供するのは問題だと考えるのなら、「アドバンスドモード」に切り替えると非CPUレンズでも露出計が作動する、といった仕組みにすればいいと思うのだ。それをしないのは、おそらくそういうことをすると上級機が売れなくなるからだろう。

ファインダースクリーンも、拡散性を低くして明るいものにすると、ピントの山は分からなくなるし、絞り込んだときのファインダーの明るさが絞り値と比例しなくなるし、犠牲が大きい。そこまでして明るくしたいのなら、EVFでも採用すればいい。どうも一眼レフとしての基本性能や拡張性がないがしろにされてきているのが気になる。などといってもニコンは過去最高益更新中(ニコン、映像事業など好調で3四半期累計は過去最高益に-デジカメWATCH2007年2月5日)だから、言っても無駄か(苦笑)。

蛇足だが、ニコンF3のようにスクリーンの明るさを測光するのではなくボディ内で測光すれば問題が少ないのだが、ボディ内測光のセンサーの位置は現在ではオートフォーカスのセンサーの場所となっており、ちょっと難しいのだろう。ニコンF3にニコンF4の明るいスクリーンを入れても補正不要なのは、F3はミラーの一部を透過させて下部のセンサーで測光しているからだ。こういうつぶしの利くボディはある意味貴重だ。

写真は記事とは関係ない。
江ノ電:GR DIGITAL、28mm相当、1/233sec、F3.5、ISO64(プログラムAE)、-0.3EV

ニコン D40【第7回】マニュアルカメラ化作戦(デジカメWATCH)2007年02月07日 00時00分00秒

特急はくたか:GR DIGITAL 1/203sec F3.5 ISO64 -0.3EV

キター!!D40に禁断の(笑)マニュアルフォーカスレンズ装着リポート。
ニコン D40【第7回】マニュアルカメラ化作戦(気になるカメラ長期リアルタイムレポート-デジカメWATCH)

そうなのだ、露出計が働かなくても、装着はできるし撮影できるのだ。ニコンD40ではさらにAF-Sレンズでないとオートフォーカスも効かないので、私は売れ残ったD50を買いそうになったのだが、なんとか我慢したのだった(笑)。D50やD40は、素人受けする色傾向と高感度ノイズの少なさに、結構惹かれるのだ(笑)。しかし、ファインダーがアレなので、なんとか買わない理由をつけているのだった(笑)。

そこへ、こんなリポートは毒だ(笑)。買わないぞ(笑)。

あうー、ペンタ部頂上にVC-METER IIまで付けちゃって(笑)。マニア心をくすぐるじゃないか(笑)。ファインダーでピントの分からない一眼レフは買わないぞと言ったら買わないぞ(笑)。

D40のファインダーには、D200やD80にはないアドバンテージがひとつある。液晶パネルが入っていないことだ。D200、D80はファインダー無い(ママ-"内":引用者註)に電池やメモリカードの残量などを警告表示したり、格子線を表示するために液晶パネルが1枚入っている。D200もD80も決してファインダーの見えが悪いカメラではないが、このパネルのおかげでその実力が発揮されていないように感じられることもままある。これに比べるとD40は「素通し」みたいなものだ。倍率はともかく、見え味はD200やD80に比べて爽快で、ピントもつかみやすいように思う。

さらに、非CPU内蔵レンズでも、フォーカスエイドは働く。ピントリングをまわして、ファインダーの左下にフォーカスエイドランプが点いたら合焦というわけだ。

なにー、「見え味はD200やD80に比べて爽快で、ピントもつかみやすいように思う」とな。あうあう。読まなかったことにしよう(笑)。ヨドバシでD40も触らないようにしよう(笑)。

この中でもっともお手軽かつ安価なのがDK-21Mだ。ボディや顔とのフィット感がよく、非常に見やすい。ファインダー内表示がけられることほとんどもなく、フォーカスエイド表示もよく見える。ただし、ニコンではD40、D50、D70、D70sといったペンタミラー機をサポートしていない。ペンタプリズム機専用製品なのである。こんなによく見えて不都合もないのになー、と実に不思議である。

そうすると、AF-SレンズでしかAFが効かないのは返す返すも惜しいなぁ。でも何年かしてAF-Sレンズが揃いだすと、ニコンEMやF-401シリーズのように Aiレンズしか装着できないとかCPUレンズでしか露出計が働かないという制限が当たり前になったときと同じように、「意外といい機種だったよね」、という評価になるのだろう。

写真は記事と関係ない。特急はくたか:GR DIGITAL 1/203sec F3.5 ISO64 -0.3EV
ぱにー様のリクエストで電車の手持ち写真を探した(笑)。2007年1月撮影。後ろの座席の乗客の顔がガラスに映っていたので、その部分にはモザイクを掛けた。【追記】ああ、ぱにー様は今日から温泉だったか。せっかく電車の写真にしたのに(笑)。【追記終わり】

Carl Zeiss Distagon T* 2.8/25 ZF(交換レンズ実写ギャラリー:デジカメWATCH)2007年02月08日 00時00分00秒

ちょっと情報が遅れてしまったのだが、デジカメWATCHの交換レンズ実写ギャラリーにCarl Zeiss Distagon T* 2.8/25 ZFが取り上げられている。
Carl Zeiss Distagon T* 2.8/25 ZF(交換レンズ実写ギャラリー:デジカメWATCH)

このレンズ、最短撮影距離が0.17mという、「超寄れるレンズ」なのでちょっと興味があるのだが、本体希望小売価格(税込)\93,975なのがネックだ(笑)。ヨドバシドットコムではまだ扱っていないようだ。

デジカメWATCHの記事中、

気になったのは、レンズシェード(レンズフード)を付けたままだとレンズキャップが収まりにくいことと、Exifデータにいくつか誤りが見られたことぐらいだ(撮影前にD2Xでレンズ情報手動設定を行なっている。ファインダー内表示は正常だった)。

と、あるのだが、どうExifが誤っているのかきちんと書いて欲しい。いちいち画像をダウンロードしてExifReaderで表記とあっているか確認しないとわからない。

例えばhttp://dc.watch.impress.co.jp/cda/parts/image_for_link/80175-5490-7-1.htmlはHTML上ではF8と書かれているが、そこにある画像のExifではF7.6となっている。ファインダー内では表示が正常だというのならば、非CPUレンズでもあることから、カメラ側の問題ではないのだろうか。このあたりもう少し突っ込んでもらいたかった。まあ、私にとってはExifの情報が多少違っていてもあまり問題はないのだが(笑)。

アサヒカメラのニューフェース診断室や日本カメラのテストリポートあたりでCarl Zeiss ZFレンズの詳細なテスト結果を期待している。

GR DIGITALのワイドコンバージョンレンズGW-1用ラバーフードが届いた2007年02月09日 00時00分00秒

Ricoh GR DIGITAL ワイドコンバージョンレンズGW-1用フード(補修部品)

先々週の週末になくしたGR DIGITALのワイドコンバージョンレンズGW-1用ラバーフードが届いた。先週末に注文して火曜日には入荷の電話があったので、実質的には月曜発注火曜入荷ということになる。すぐに取りに行けなかったので今日の報告となった。

値段はヨドバシカメラで税込1050円だった(10%のポイントが付いた)。リコーのお客様相談室で1000円と言っていたので、全く値引きなしということになる。

前回のGR DIGITALのワイドコンバージョンレンズGW-1用ラバーフードをなくしたにも書いたが、花型ラバーフードはやめて、花型のプラスチックのかぶせ式フードにして欲しい。取り付け方法はHAMAの角型フードのようなレバーで環を締め付ける方式がいいと思う。ニコンのかぶせ式フードのように締め付けネジで止めるのでもいいが。

あと、フード装着時でも付けられるレンズキャップも欲しい。

GR DIGITALは、発売後に新しいオプション品が全くでていないので、今後出る可能性はほとんどないだろうが、一応注文は付けておく(笑)。雑誌なんかでは、他の焦点距離のコンバージョンレンズとか、CCD交換とか色々匂わせていたのになぁ。まあ、要望は次機種で、ということか。

さあ、フードをまたなくさないように注意しないと。

ニコンF100のカスタム設定2007年02月13日 00時00分00秒

運転室:GR DIGITAL + GW-1 21mm相当、1/97sec、F2.4、ISO100、-0.3EV

今日は連休明けで忙しいので小ネタですまん。ニコンF100のカスタム設定について。

ニコンF100は、22種のカスタム設定が可能だ。カスタム設定の詳細にご興味ある方は、ニコンのサイトにF100の使用説明書がPDFファイルで置かれているのでダウンロードされるといい。
ニコンF100使用説明書(PDF 4.24MB)

私が、カスタム設定を初期値と違えているのは以下の項目だ。

  • カスタム1:フィルム終端時の自動巻き戻し―1:する
  • カスタム18:0コマ目のデータ(年月日分)写し込み―1:する

他の項目は初期値のままだ。

フィルム終端時の自動巻き戻しを「する」にしているのは、単にフィルムの終了が分かりやすいからだ。液晶やファインダー内表示に"end"が出ていても気付かずに次のシャッターをレリーズしてしまってチャンスを逃すのを防ぐためだ。巻き戻し音が気になるような場所というのは、そもそもF100でシャッターを切ることも憚られるような場所であることが多いので、私の場合「する」で問題ない。

0コマ目のデータ(年月日分)写し込みというのは、0コマ目はシャッターが開かず真っ黒あるいは透明になっているところに日付だけ入っているというもの。別売アクセサリーのデータバックMF-29装着時にしか機能しない(ノーマルの裏蓋には日付写し込み機能がないため)。例えば、撮影したコマには日付は入れたくないが、そのフィルムがいつのものかは記録したいというときに0コマ目にだけ日付や時間を入れると便利だ。ただし、0コマ目だけに日付等を入れたい場合は、フィルム送りの時にはデータバックMF-29のPRINTをONにしておいて、1コマ目以降は自分でPRINTを解除しておく必要がある。そうでないと全部のコマに日付が入ってしまう。また、このカスタム22を「1:する」にしていてもMF-29側でPRINTする設定になっていないと0コマ目には写し込まれない。

「カスタム22:レンズの絞りリングによる絞りセット」が「0:しない(初期値)」のままなのは、シグマの28mm F1.8の外装ゴムがベタベタになっていて絞りリングを触るのが嫌だからだ(笑)。非CPUレンズとCPUレンズとで絞り設定の方法が異なることになるが、シグマ28mm F1.8のときだけカスタム設定を変えるよりは、レンズの種類が異なれば絞り設定方法が異なる方が間違いも少ないので初期値のままにしている。また、初期値のままだと1/3段ごとに液晶やファインダー内に絞り値が表示されるが、カスタム22を「1:する」にすると、CPUレンズ装着時でも1段ごとの表示になってしまうのも初期値のままにしている理由の一つである。なお、F6やD2シリーズ、D200と違って、F100に非CPUレンズを装着した時は液晶等には絞り値は表示されず、レンズの絞りリングを目視するしかない。またF100には、F3、F4、F5、F6(*)やFM3Aなどのような光学式の絞り直読窓もない。
【追記】だからといって、レンズから絞りリングを撤去することに賛成しているわけではない。F100で使うときにはボディ側から絞りを操作するとしても、他のボディでそのレンズが使えなくなるのは嫌だし、そもそもF6やD2シリーズ・D200のようにレンズ情報を入力することで非CPUレンズもCPUレンズと同じように使えるというのが理想だからだ。【追記ここまで】
【さらに追記】(*)F6には光学式絞り直読窓はありません。訂正しておきます。【さらに追記ここまで】

写真は記事と関係ない。ぱにー様のリクエストにこたえて(笑)。
GR DIGITAL + ワイドコンバージョンレンズGW-1(21mm相当)、1/97sec・F2.4(プログラムオート)、ISO100(手動設定)、-0.3EV

ヨドバシカメラ、修理代金に充当できる新ポイントサービス(デジカメWATCH)2007年02月14日 00時00分00秒

ヨドバシカメラ、修理代金に充当できる新ポイントサービス(デジカメWATCH 2007年2月13日)

だそうな。なんかメリットあるかなぁ。カメラ関係の修理はだいたいメーカーの窓口を利用してるし。まあヨドバシ経由でメーカーに修理をだすと修理代金にポイントが付くというメリットが以前からあったのだが。「アフターサービスポイント」が貯まってから考えることにしよう(笑)。

2月14日は更新できないかもしれないので、前の晩に小ネタで更新した。すまん。えーとバレンタインとかそういうのは関係ないです(泣)。

シグマの14mm F2.8がいつの間にか生産終了に2007年02月15日 00時00分00秒

運転室2:Nikon F100、Ai AF Zoom Nikkor 28-105mm F3.5-4.5D(IF)、Fuji Reala Ace 100

迂闊だったのだが、シグマの14mm F2.8 EX Aspherical HSMがいつの間にか生産終了になっていた。このレンズは、135フルサイズをカバーする超広角レンズで、魚眼ではないので貴重なのであった。

また、APS-Cサイズの撮像素子を持つデジタル一眼レフでは、21mm相当の画角のレンズとして使えるので、その意味でも貴重なのであった。メーカー希望価格14万円だが、実売は8万円台で、ニコンのAi AF Nikkor ED 14mm F2.8Dが希望小売価格23万円で実売18万円であることから、その価格からも貴重な存在であった。

また、このレンズは名前にHSMと付いていることからわかるように超音波モーター搭載なのであった。タムロンはニコン用にはモーター内蔵のレンズを出していないのに、シグマはレンズ内モーターでしかも超音波モーターなのであった。参考:タムロン、D40での同社製レンズ使用に注意喚起(デジカメWATCH 2007年2月14日)

SIGMA 14mm F2.8 EX Aspherical HSMは、ニコンD40で21mm F2.8相当の単焦点レンズとしてオートフォーカスが効いてフル機能が使えるレンズなのだ。

そんな貴重なSIGMA 14mm F2.8 EX Aspherical HSMがいつの間にか生産終了とは…。後継レンズは出るのだろうか。ニコンのフルサイズデジタル一眼レフがまだ出ていないのだから、ここで21mm相当の単焦点レンズの選択肢をなくさないで欲しい。頼むよシグマさん。

写真は記事とは関係ない。運転室2:Nikon F100、Ai AF Zoom Nikkor 28-105mm F3.5-4.5D(IF)、Fuji Reala Ace 100。
【追記】架線柱が歪曲しているように見えるが、これは運転室前面のガラスが曲面ガラスのため。上の横に伸びている架線柱の糸巻きの曲がりはフィルムの湾曲のせいかもしれない(今回のフィルムはかなり反っている)。Nikon Super Cooloscan 5000EDのSA-21を使っていて、FH-3は使わなかった。レンズの歪曲収差の参考にはならないので、念のため。
これとは関係ないのだが、富士の純正処理に出したら、フィルムの各コマの下側に半円形の切れ込みを入れられた。フィルムシートから出し入れする時に引っかかって面倒だ。勝手に切れ込みいれないで欲しいなぁ。また富士の純正アナログプリントは以前よりも質が落ちたように思う。リアラの良さがプリントに出ていない。【追記ここまで】

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